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覇王の轍 の商品レビュー

4.1

43件のお客様レビュー

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    16

  2. 4つ

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2023/12/11

政府って汚い、、、現実も物語でも。 犯罪が減るより、被害者が減るより、この国を守る。って、、、自分の政治生命を守るの間違いだな!!

Posted byブクログ

2023/12/09

警察キャリアの樫山順子の物語。舞台は道警。贈収賄に裏に北海道警察、JR北海道が行った大きな犯罪が隠蔽されていた。最後は、 政権交代によるパワーバランスの変化により、未来を少し見せた形で物語は終了しましたが、分厚さ(461ページ)を感じさせずに読み進むことができました。良かったです...

警察キャリアの樫山順子の物語。舞台は道警。贈収賄に裏に北海道警察、JR北海道が行った大きな犯罪が隠蔽されていた。最後は、 政権交代によるパワーバランスの変化により、未来を少し見せた形で物語は終了しましたが、分厚さ(461ページ)を感じさせずに読み進むことができました。良かったです。

Posted byブクログ

2023/10/22
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※このレビューにはネタバレを含みます

相葉秀雄作品はクランクインに続き2冊目。 前回に引き続き、北海道が出てくるので、北海道出身かな?と安直な気持ちで見てみたら、新潟出身! こう言うのって、案外、黒幕は身内にいるんだよね〜と思っていたら、意外な展開に! 福岡ではまさに今、難しい局面でのトンネル作りが進行中なので、思わず事故がないようにと、つい読みながら願ってしまいました。

Posted byブクログ

2023/10/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み応え十分。2時間ドラマを見てるようだっし、2時間ドラマにしてほしいとさえ感じた。 北海道警察の二課長に異動した女性キャリア官僚の樫山。 着任前日に食堂のスポーツ紙で見かけた転落死事故に違和感を感じサポート役の部下伊藤共に独自に調査していく。 その後、警視庁との合同での収賄事件を検挙。この収賄事件と転落死事故の点の点がのちに線に繋がっていく。 独自調査にて、ジリジリと真相に迫り黒幕に近づきつつある描写に読む手をが止まらなかった。 真相が解き明かされいよいよ検察も立件かというところで、内閣官房副長官(官邸)から真相を揉み消され、権力に屈っさねばならなっていく描写や、今までパートナーとして事件を調べていた部下の伊藤が実は官邸がさしだしたスパイ(公安)でありまさかの裏切りの展開は絶望としかいいようがなかった。 熱血漢あり、頼りがいあり、実直で真っ直ぐな伊藤がスパイだなんて、、、全て演技やなんて、、 まじかよ!ってなってしまいました。 圧力、権力、利権、もみ消し等これらは実際にも蔓延っているんだろうなと現実を思い知らされる作品だった。 タイトルの覇王の轍、終盤でなるほどそうゆうことねと納得。 現実を思い知らされるままの終わり方でもよかったが、政権交代により就任した新首相が前政権の膿を出すべく例の事件にも興味をもち、闇に葬りさられそうになった事件が今後明るみ出ていくのではないか? それを受けて休職していた樫山も現場復帰し真相の究明に再度尽力していくのであろう という希望の始まりが見えた最後であった。 おすすめの作品がまた増えました!

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2023/10/16

北海道新幹線延伸にまつわる陰謀とミステリー 震える牛などでお馴染みのシリーズのスピンオフ お馴染みのシリーズを読んでいなくて残念…

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2023/08/29

警察キャリアの樫山順子は、北海道警捜査二課長に突如、着任することになった。歓楽街ススキノで起きた国交省技官の転落事故と道内の病院を舞台とした贈収賄事件を並行して捜査するなか、「独立王国」とも称される道警の慣習に戸惑う。両事件の背景に、この国の鉄道行政の闇が広がっていることも知り…...

警察キャリアの樫山順子は、北海道警捜査二課長に突如、着任することになった。歓楽街ススキノで起きた国交省技官の転落事故と道内の病院を舞台とした贈収賄事件を並行して捜査するなか、「独立王国」とも称される道警の慣習に戸惑う。両事件の背景に、この国の鉄道行政の闇が広がっていることも知り…… 公共事業にクリーンは無いのか? 本当に腐ってやがる。

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2023/07/24

展開自体はオーソドックス。読みやすい文体だしテンポも良い。官僚や巨大組織のパワーバランスは簡単には覆せない事実と上手く折り合いをつけた着地。

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2023/07/23

北海道警捜査二課長に突如赴任することになった警察キャリアの樫山順子がススキノで起きた国土交通省技官の転落事故に疑問を持ちその真相を追いかけつつ、本業の贈収賄事件の捜査を指揮するなかで、鉄道行政の闇が暴かれていくという社会派推理小説。読んだことはないが田川信一シリーズのスピンオフ作...

北海道警捜査二課長に突如赴任することになった警察キャリアの樫山順子がススキノで起きた国土交通省技官の転落事故に疑問を持ちその真相を追いかけつつ、本業の贈収賄事件の捜査を指揮するなかで、鉄道行政の闇が暴かれていくという社会派推理小説。読んだことはないが田川信一シリーズのスピンオフ作品とのこと。 怪しいなと思っていた人物はやっぱり怪しかったが、たくさんの伏線が張り巡らされていたのにはあまり気付けなくて、ミステリー小説としてよくできていると思った。ただ、本作の重要キーワードである「キサダ」については、どういう用語かよく知っている身として、そんな使い方するのかなとは思った。 明らかに特定の実在の人物をモデルにしている登場人物が登場するが、どこまで現実世界を反映しているのだろうかと思った。この小説のようなことが実際にあるのだとしたら空恐ろしい。 本書で出てくる「この国で一番悪い仕組みは、一度決めたら中断はおろか、後戻りすることが一切許されないことだ」、「今から50年も前に決めたことが、既定路線として今も生きている。田巻元首相という戦後最強の覇王が作った轍は、既得権益、利益誘導、集票の道具として新幹線を延長させ続ける」、「この国は「覇王の轍」の呪縛に50年以上縛られたままだ」という指摘は、整備新幹線、ひいては大型公共事業の問題点を鋭くえぐっていると感じた。

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2023/07/17

久しぶりに重厚な社会派小説を読了。 舞台は北海道。 北海道新幹線建設に関わる、鉄道会社、新聞社、警察、中央省庁など。 しかし何十年も前に決めた計画に縛られて 国内の状況が変わっているのに、 止めることも、方向転換も、できないところが 日本の今の問題点なんだろうな。 それは新幹...

久しぶりに重厚な社会派小説を読了。 舞台は北海道。 北海道新幹線建設に関わる、鉄道会社、新聞社、警察、中央省庁など。 しかし何十年も前に決めた計画に縛られて 国内の状況が変わっているのに、 止めることも、方向転換も、できないところが 日本の今の問題点なんだろうな。 それは新幹線建設に限らずだけど。 ただ新規の新幹線路線はともかく、 在来線は収益だけでは語れないインフラ的な役割もあるし、難しい。

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2023/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今のところ今年1番の作品かな。田川信一シリーズのスピンオフ作品。スピンオフってどうしても本元の作品より幾分劣ってしまう印象を持っていたが、今作は勝るとも劣らない出来に仕上がっていると思う。 あくまでフィクションだが道警とJR北海道の歪な世界と整備新幹線の実状、更に政界のパワーゲームも交えてをうまく作品に取り入れている点は筆者の真骨頂が発揮されているように思う。 樫山は田川に鍛えられただけあって、キャリアとは思えない足で稼ぐ捜査を行い、真相を明らかにしていく点は見応え十分。 上層部や利権に群がる奴等のために現場に犠牲を強いるくだりは樫山の10分の1くらいではあるが怒りに震えた。 伊藤の権力の犬っぷりもすごかったな。 JR北海道労組の凄まじさはちょっと調べてみたくなった。

Posted byブクログ