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うちの父が運転をやめません の商品レビュー

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51件のお客様レビュー

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2023/04/26

爽やかな内容だった。本のように田舎では無いけれど、車が無いと不便な地域に住んでいる実家の両親を思いだしながら読んだ。

Posted byブクログ

2023/04/18

垣谷さんの本はリアルな生活者目線で書かれててジリジリした気持ちになる〜^^; でも、途中に救いようのない状況になるけど、最後は希望を見せてくれるのが好き笑 いまの社会のあり方への疑問、問いかけを含むストーリーであることが多いから、大衆に人気なんだろうな〜 この本でグッと来たと...

垣谷さんの本はリアルな生活者目線で書かれててジリジリした気持ちになる〜^^; でも、途中に救いようのない状況になるけど、最後は希望を見せてくれるのが好き笑 いまの社会のあり方への疑問、問いかけを含むストーリーであることが多いから、大衆に人気なんだろうな〜 この本でグッと来たところは 50代の主人公が田舎に帰った時に 自分が学生の時に使っててそのままの部屋を見て 自由にのびのび暮らしていた当時の自分と大企業で色々なものに縛られて生きている今の自分の間に連続性を感じられない、っていうところと いつかこれをしたい、あれに挑戦したいのいつかは定年後なのかも、と気づくところ 大人は人生の楽しみ方を教えてくれなかった、というところ どう生きるかどこで生きるか 考えさせられるなあ

Posted byブクログ

2023/04/16

田舎の父親に自動車の運転をやめさせようと説得する話と思いきや、それだけでなく現代社会の問題である、高齢化社会の問題や、核家族化の問題から都会や田舎での生活問題まで幅広い視野で、問題を提起させる物語。 脱サラして田舎に移住し移動スーパーに転職したり、都会の高校から田舎の農業高校へ...

田舎の父親に自動車の運転をやめさせようと説得する話と思いきや、それだけでなく現代社会の問題である、高齢化社会の問題や、核家族化の問題から都会や田舎での生活問題まで幅広い視野で、問題を提起させる物語。 脱サラして田舎に移住し移動スーパーに転職したり、都会の高校から田舎の農業高校へ転校したりと、思い切った設定ではあるが、とても共感できる部分が随所に散りばめられていた。 私にはそんな思い切ったことはできないだろう…と感じてはいるが、背中を押してもらえた事は歪めない。『楽しんで仕事をする』こんな事を思い浮かべさせてくれた作品でした。 ヒマワリ号の明日の助手席の予約は久子さんだ… 最後を締め括る最高の文章にほっこりしました。

Posted byブクログ

2023/04/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私の父も78歳ということもあり、共感して購入。 田舎だと車が、どうしても必要となる現実。 都会と田舎のどちらが幸せかというと、答えはないのだろうなと思いました。 雅志の義父の「まだまだ人生は続くんだ。それを考えると、やりたいことをやってもいいんじゃないかな」の言葉が、自分にも当てはまるなと。また、人生はどちらを選択しても後悔する。確かにと納得。 幸せの定義は人それぞれだし、後悔のない人生もない。 人生、開き直っていくしかないなー。

Posted byブクログ

2023/03/30

垣谷作品は、話題の時事問題をテーマにしてしっかり問題提起しつつも、重すぎる雰囲気になることなく、むしろ明るさすらある感じで物語が進むのが好き。 今作はタイトルにもある「高齢者の運転」という問題を軸にしつつ、「一極集中」とか「限界集落」とか「田舎の商店街や買い物問題」とかにも目を...

垣谷作品は、話題の時事問題をテーマにしてしっかり問題提起しつつも、重すぎる雰囲気になることなく、むしろ明るさすらある感じで物語が進むのが好き。 今作はタイトルにもある「高齢者の運転」という問題を軸にしつつ、「一極集中」とか「限界集落」とか「田舎の商店街や買い物問題」とかにも目を向けさせられるようなお話になっていた。 「高齢者の運転」問題に関しては、確かに高齢者になると判断力や運動能力も落ちてくるので、運転を継続することには不安を覚える。昨今の免許返納も生物学的には理にかなっているとは思う。……けど、返納後の高齢者達の生活は?移動手段として公共交通機関を使いましょう(返納すれば割引もありますよ、とか)と簡単に言うけど、公共交通機関が十分にはない地域もあるよね。 主人公が、会社をやめて田舎にもどり移動スーパーの運転手となり、 その息子 息吹も都会の私立高校をやめて田舎の農業高校に転向(将来は農業に従事したい、と) そんな感じで限界集落問題や、高齢者の運転問題にも、一筋の光明がさす終わり方ではあった。ストーリーの結末としては、まぁちょっとできすぎていて夢物語のようにも思えるけど、絶対にありえないとはいえないような感じ。 ただ、まぁ現実はこんなにうまくいくことは稀だよねぇって。現に私が、(幸い地方でも仕事ができる資格もあるけど)田舎に戻ってその仕事をするかといわれたらノーだ。ましてや主人公のように仕事をやめて移動スーパーの仕事に転職するかといわれたら……。 無理だな。 今作は田舎特有の?住民同士の密な関係を、非常にポジティブに描いているが、私にはこれは苦痛やわ、おそらく。

Posted byブクログ

2023/03/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

書店でタイトルを見て、即買いしました。私の父も70代後半で、本人は自分はまだまだ若いと思っていて運転にも自信があり、当分やめそうになく、何か指摘するとキレるので。主人公は50代男性。都会で生活している、高学歴・高収入のサラリーマン。しかし勤め先はまだまだ古い体質の大企業。働き方改革なんてまだまだで、有給すら取りづらいような会社。とにかく「定年までの我慢だ」「定年したら好きなだけゆっくりしよう」と思いながら、長時間労働を続けてきた。離れて田舎で暮らす両親のために何かできるはずもない。東京では子供の学費も高く、共働きの妻も仕事優先で生きてきた。息子はちゃんと育っているが、気づけば会話は少なく、寂しい思いをさせてきた、と後悔が募る。 前半は、そんな主人公の「こんな人生でいいのだろうか、でも仕方ないじゃないか、だって生活費が、学費が、子供のために…でもそれは何かおかしいのではないか…でも仕事を辞めるわけにもいかないし…」というグルグル思考がずっと続く。 高齢ドライバーの事故のニュースを見聞きするたびに動揺し、父親とぶつかり、いろいろ提案してみるがうまくいかず…。 私自身にもすごく当てはまっていちいち共感しながら読んだ。80歳になろうとするお父さんもなかなか頑固。 さて、現実では解決策はなかなか見つからないが、そこは小説なので(笑)、田舎ぐらしが気に入ったらしい息子の変化、悩み続けた主人公の思い切った決断などが重なり、終盤は転機がおとずれる。 主人公は会社を早期退職して、田舎で転職。買い物難民の多い過疎地に軽トラックで商品を運ぶ、移動販売の仕事だ。「一流大学を出たのにそんな仕事をするのか?」という小さな迷いに対して、「本当に必要とされる、やりがいのある仕事と、学歴に何の関係があるのか」という想いが勝る。 これまで(といっても30年くらい前まで)定着した日本の価値観を、根底からゆるがし、これからの時代は過去の価値観を覆して、若者が切り拓いていくのだというメッセージが込められている。 解説もすごく良かった。

Posted byブクログ

2023/03/20

わかるー!!と共感できる部分やなるほどね!そういうアプローチもありかと参考になる部分もあり、楽しく読めました。

Posted byブクログ

2023/03/19

親の運転問題に端を発し、田舎の買い物事情や人としての生き方、子育てなどが絡み合ってストーリーが展開し、いつのまにかみんなHappyになっているという垣谷さんらしい小説。田舎に暮らす人の思いが丁寧に描かれており、普段話を聞くことができないこれらの人の声を小説を通して聞かせてもらって...

親の運転問題に端を発し、田舎の買い物事情や人としての生き方、子育てなどが絡み合ってストーリーが展開し、いつのまにかみんなHappyになっているという垣谷さんらしい小説。田舎に暮らす人の思いが丁寧に描かれており、普段話を聞くことができないこれらの人の声を小説を通して聞かせてもらっているような気持ちになった。

Posted byブクログ

2023/03/18

雅志の父は78歳になるが、免許を返納することなく乗り続けている。 過疎化が進む田舎だから 車に乗らなければ生活が成り立たないと言うが。 原因はひとつではない。 いろいろなところへ枝葉を広げ 社会問題にも触れている。 高齢ドライバーの事故のニュースはどうしても目につく。 誰もが老い...

雅志の父は78歳になるが、免許を返納することなく乗り続けている。 過疎化が進む田舎だから 車に乗らなければ生活が成り立たないと言うが。 原因はひとつではない。 いろいろなところへ枝葉を広げ 社会問題にも触れている。 高齢ドライバーの事故のニュースはどうしても目につく。 誰もが老いていく。 柔軟な考えができるよう準備をしておくことも必要だ。 本書には対処法などヒントになることも書かれている。

Posted byブクログ

2023/03/13

頻発する高齢者による痛ましい自動車事故。運転免許証の返納と簡単に言うけれど、過疎地や限界集落、買い物難民、公共交通機関機関の減便や廃線などは、多くの地方の抱える問題。垣谷美雨さんらしい、目のつけどころとストーリー展開。

Posted byブクログ