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うちの父が運転をやめません の商品レビュー

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51件のお客様レビュー

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2023/11/17

私の父親もまさにタイトル通りなので読んでみました。車の運転に関する話なのに序盤で作者はあまり車に詳しくないのではと思ってしまう描写がいくつかありましたが最後まで楽しく読むことが出来ました。車の運転をやめない頑固な父親をいかに説得する話なのかなと思っていましたが後半は50代の新しい...

私の父親もまさにタイトル通りなので読んでみました。車の運転に関する話なのに序盤で作者はあまり車に詳しくないのではと思ってしまう描写がいくつかありましたが最後まで楽しく読むことが出来ました。車の運転をやめない頑固な父親をいかに説得する話なのかなと思っていましたが後半は50代の新しい人生探しにシフトします。 しかし主人公と同じく私も地元を離れて働いている身ですが久しぶりに地元で再会した子供時代の友人とそんなに仲良くなれるかはちょっと疑問でした。住む場所や会社も違えば取り巻く人の層も変わってきて価値観合わなくなるのではないかなと。そして新しい仕事もこれまでの年収からは大きく下がるでしょうから金銭的なハードルもかなり高い。ご都合主義が強めに感じましたが新しい人生探しの話は面白かったです。 それにしても表紙の絵が損してるかなと思うのです。

Posted byブクログ

2023/11/20
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高齢の父親に運転を辞めさせたい息子(雅志)が、どう父親に運転を辞めさせようか試行錯誤する話。 タイトルと装丁から本筋は捉えつつもなんとなくコミカルに進むような印象があったけど、雅志自身の都会での生活スタイル、子育てを振り返って高校生の息子に対して思う事など、高齢者ドライバー問題の他にも現代社会、子育て世代に問題提起しているような深い内容だと思った。 特に自分はまさに子育て世代で持ち家も購入し ローンを組んでいる状況で、教育資金のことを夫と話すことも多く、かかる費用の膨大さに仕事は絶対に辞められないと思っているだけあって、胸に刺さるものがあった。お金と時間、単純に考えれば子供との時間が大切だと思うのに、子供と過ごす心の余裕や子供の将来を思うと、お金を優先しなければならないという状況になってしまうというやるせなさ。色々と考えされられた。 終盤、保守的だった雅志が自分の殻を破ってひまわり号を始めて色んな人と関わりが出来たこと、息子との関係も良くなっていくのを見て、人の温かさを感じて幸せな気持ちになれた。 軽い気持ちで助手席に乗ってみますか?と言ったのがきっかけで出来た"助手席予約ノート" ラスト一行の"明日の予約は久子さんだ" 不意に涙ぐんだ。 素敵な終わり方でした。

Posted byブクログ

2023/10/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

だいぶ前にブクログ新刊案内で見て気になった『うちの父が運転をやめません』(垣谷美雨)。 高齢者によるアクセルとブレーキを踏み間違えによる事故が多発していた背景もあって気になっていたのかもしれません。 親、そして自分自身そうなる未来は誰にも否定できない。 しかし、この本を読みながら「車の運転をやめられないのはいろんな理由から来ているし、 単に「高齢で危ないから」という事だけで頭ごなしに言うもんじゃない」という事を思ってたかな。 誰だって将来どうなるかは不安。 だけどその中身は千差万別で一概には言えない。 1人1人の答えの出し方があるという事はわかっているんだけど、 難しい問題ね。 ただマイナスな事だけを思っていたわけではなく、 「何事もやってみる事で自分も相手も納得する」というプラス面もまた得た事も事実です。 直面するのは怖いし嫌だと思う事も少しずつ。 過疎化とその問題取り組みに関してはまだ『過疎再生 奇跡を起こすまちづくり: 人口400人の石見銀山に若者たちが移住する理由』(松場登美)や『カールさんとティーナさんの古民家村だより』(主婦と生活社)でチョロッと読んだくらいなので、 他にもいろいろ知っていきたい。

Posted byブクログ

2023/09/17

まさに、自分の親が「運転をやめません」なので読みました。ウチの事か?と思うくらい閉塞感のある主人公一家。手詰まりしかない、と思われたところで、主人公は一念発起します。 この解決方法しかないとすれば、私にはとても無理だなと苦笑しながら読んだけれど、一つの希望だとも思えました。 結局...

まさに、自分の親が「運転をやめません」なので読みました。ウチの事か?と思うくらい閉塞感のある主人公一家。手詰まりしかない、と思われたところで、主人公は一念発起します。 この解決方法しかないとすれば、私にはとても無理だなと苦笑しながら読んだけれど、一つの希望だとも思えました。 結局、他人を変えたければ、自分も変わらないといけない。口だけで他人の行動を変えられるわけがない。当然で基本的な事だけれど、改めてそう思わせてくれるお話でした。

Posted byブクログ

2023/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

去年、祖母の運転免許返納問題に直面したことからこの作品に興味を持った。 この作品は、高齢者ドライバー事故の問題を軸にしてその中に隠されている問題を浮き彫りにした作品である。高齢者ドライバーに対して運転免許返納を進める過程をどのように描くのかという点に興味があったので、主人公の第二の人生をメインに描かれていたのは意外だったが、納得のいく内容だったので満足した。終始、自分の家庭環境や住んでる地域と照らし合わせて自分事の問題として捉えながら読み進めていった。 祖母は頑固な性格なので、この作品に登場する主人公の父親と似ている。自分の親や伯母が運転を止めるように言っても聞く耳を持たなかったし、身近な人が運転姿を見て危険だと教えてくれたことを伝えても運転を止めようとしなかった。なので、運転免許を返納しない代わりに車を処分することでこの問題は落ち着いた。実際に経験したからこそ、車を処分するか車の鍵を渡さないという結論に落ち着いたのは納得がいった。強引なやり方ではあるが、頑固な性格の人の命を守るには致し方ないことかもしれない。幸い自分の家庭環境では祖母の車を処分しても問題なく生活を送れているが、それぞれの家庭環境や住んでる地域によっては「車を処分する」ことさえも難しいことなのかもしれないと思った。 自分が都会に住んでいないので分からないが、自分の住んでいる地域にいる限りでは「車を所有していないと不便」だと感じることが多い。特にお年寄りが家族にいる場合はより強く感じる。この問題を解消できる手段はあるのだろうか…考えても考えても結論が出ない…

Posted byブクログ

2023/08/22

少し理想的な結末だけれど、日本の抱えている問題をあぶり出している。父の運転をいつやめさせるかという問題と正面から向き合い、主人公はある決断をする。それは主人公に新たな生きがいをもたらした。老人が楽しく生きていける社会。それをきちんと考えないと。私たちはいつか老人になるのだから。

Posted byブクログ

2023/08/12

人生について考える。 分かっていても難しい事や行動に移せないような事を考えさせられる本。 免許を返納しない事。だけじゃなく、免許を返納すること。に伴う生き方や考え方、暮らし方、家族の在り方について考えるきっかけになる本。

Posted byブクログ

2023/08/02

まさに、現代の大問題。 高齢になった親の免許返納問題。 どうしたってぼんやりしたり、反射神経が悪くなる。 高齢者の事故は増えている。 そんな田舎に住む両親の心配をしている主人公は、やり手のバリバリキャリアウーマンの妻と共稼ぎ。 子供は一人っ子の私立の進学校に通う高校生。 最近...

まさに、現代の大問題。 高齢になった親の免許返納問題。 どうしたってぼんやりしたり、反射神経が悪くなる。 高齢者の事故は増えている。 そんな田舎に住む両親の心配をしている主人公は、やり手のバリバリキャリアウーマンの妻と共稼ぎ。 子供は一人っ子の私立の進学校に通う高校生。 最近は反抗期というより、表情が暗く心配だ。 過疎地になっている実家の両親のところへ行く様になって、同級生の動向を知り、孫である息子を連れて行ったことで、彼の人生も自身で考える様になる。 買い物難民となる過疎地の高齢者。 地元スーパーに行くのも自家用車が必須。 スーパーから商品を委託販売する販売車の存在。 都会に住み、全く揺るがなかったこの一家の生き方自体に大きな動きが。

Posted byブクログ

2023/08/02

面白かった。おじいさんの反応がとてもリアル。うちの父にもどうやったら運転やめてもらえるだろうか。というかこの本読んでこちらがどれだけ心配しているか知って欲しい。

Posted byブクログ

2023/07/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ただただがんこ父さんの運転を止める話だと思っていたが、中盤からまさかの展開! 都会でのサラリーマン生活から一新 実家の田舎で移動販売員に! 相方はひまわり号 転職、別居でバラバラだった家族も一つになり 息子のレールに縛られない進路にも心中で拍手してしまった笑 主人公の大きな決断が話の内容も急展開した一冊 想像以上に面白かった!

Posted byブクログ