脳の闇 の商品レビュー
この人の本は読んでいて気持ちいい。また、読みたくなる。脳というテーマは枠線が曖昧だ。既に確立した普遍的な枠組みもない。今まで読んだこの人の本の中ではこれが一番好き。
Posted by
「人間の厄介さを知っていますか」という帯の問いに惹かれて購入した本。著者のエッセイのような側面もあるのだが、それが逆に中身の説得力を増している。例えば「私の内面は、空洞だ。生そのものが、ゆるやかだが完全な自殺のプロセスであるかのように思える」「不安感情は、本当は存在しないこの地獄...
「人間の厄介さを知っていますか」という帯の問いに惹かれて購入した本。著者のエッセイのような側面もあるのだが、それが逆に中身の説得力を増している。例えば「私の内面は、空洞だ。生そのものが、ゆるやかだが完全な自殺のプロセスであるかのように思える」「不安感情は、本当は存在しないこの地獄を、脳の中に構築してしまう。私はいまもずっと、それに悩まされている」など、赤裸々な独白がところどころにあり、知識だけをキレイにまとめた本よりずっと信用できる。前半の3つの章の「承認欲求と不安」「脳は、自由を奪う」「正義中毒」は特に考えさせられる内容だった。人間はこれほどまでに複雑な脳を持ってしまっているのだから、逆に複雑に考えてすぎたって仕方ないよな…と、そんなふうに思えてしまう一冊でした。
Posted by
第6章の「やっかいな私」そう私も本当はやっかいな人。結婚には向いておらず、現在の夫だから離婚せずに40年も結婚生活を続けている。感謝する人は運のいい人に繋がるのだろう。
Posted by
“人間の厄介さを知っていますか。” という帯に書かれた一文に惹かれて手に取った。 まさに自分の性格や思考ってやっかいだなぁと思ってたから、何か手がかり的なものを求めていたのかもしれない。 中野さんの言葉は、丁寧で配慮しつつもズバッと痛いとこついてくる感じで読んでいて気持ちがよかっ...
“人間の厄介さを知っていますか。” という帯に書かれた一文に惹かれて手に取った。 まさに自分の性格や思考ってやっかいだなぁと思ってたから、何か手がかり的なものを求めていたのかもしれない。 中野さんの言葉は、丁寧で配慮しつつもズバッと痛いとこついてくる感じで読んでいて気持ちがよかった。 専門用語や、私には難しい言い回しなどがある一方で、“私はこう思う“、“私は嫌い”のような感情が見え隠れするところが好きなのかもしれないと感じた。 内容的には、脳の仕組みを様々な社会事例や体験談などと絡めて説明されていて、知れば知るほど“脳ってやっかいだなぁ”って思った。 脳がサボりたがる臓器だということは、どこかで耳にしたことがあったが、こんなにもかと驚いた。 まあ、ブドウ糖は全身の消費量の18%、酸素に至っては25%もの量を消費するというのだから省エネしたくなるのは仕方ないのかもしれない。 こういう風に、脳の仕様や仕組みを知ると“仕方ない”とあきらめがつく部分があるから不思議。 標準装備として皆そういう仕様なものだということを受け入れた上で、そのサボり癖をいかにうまく手なづけるかってことなんだろうな。 〈心に残った箇所〉 P.260 【未知への挑戦には危険が伴う。ただその危険を押して勝負し、時には自身の生命というコストをかけても、積算すればリターンの方が大きかったということになる。そうして生き残った者の子孫が、私たちというわけだ。 一見馬鹿馬鹿しいような、危険な何かへのチャレンジは、私たちが人間として生きることの本質に裏打ちされているといえる。】 “生き残った子孫”である私たちにも、これまで幾度となく未知なる挑戦に立ち向かってきた先祖の血が流れていて、同じように挑戦できるはずだと勇気をもらえた。
Posted by
まとめ ・卮介な脳の性質 ・承認欲求が大きくなればそれだけ不安も大きくなってしまう ・人は正しくないことをした人を叩く時に気持ちよくなるようにできている ・脳はすぐにアドバイスしたがる ・脳は「美しい=正しい」と錯覚してしまう ・脳は「わからない」「あいまい」を嫌い、白黒つけたが...
まとめ ・卮介な脳の性質 ・承認欲求が大きくなればそれだけ不安も大きくなってしまう ・人は正しくないことをした人を叩く時に気持ちよくなるようにできている ・脳はすぐにアドバイスしたがる ・脳は「美しい=正しい」と錯覚してしまう ・脳は「わからない」「あいまい」を嫌い、白黒つけたがる ・女は基本的に寂しいもの ・脳には雑に扱われているものを雑に扱い、大切にされているものを大切に扱おうとする性質がある
Posted by
人の脳は考えないようにできている。だから簡単に信用させることもできる。 メタ認知の大切さ 女性、見た目の良さは専門性には有効だが管理職としては不利になる 法華経 化城の例え 方便の使い方 ほとんどの人間は聞きたいことしか聞かない 何を聞きたいと察するか 存在論的な不安は死によって...
人の脳は考えないようにできている。だから簡単に信用させることもできる。 メタ認知の大切さ 女性、見た目の良さは専門性には有効だが管理職としては不利になる 法華経 化城の例え 方便の使い方 ほとんどの人間は聞きたいことしか聞かない 何を聞きたいと察するか 存在論的な不安は死によって解消される。しかし、生きていることで感じられるちょっとした幸福の連鎖こそが生きる意味かもしれない
Posted by
「人はなぜ悪に惹かれるのか」――理屈や論理すらも脳の作用だと喝破する。暴力や差別、依存に傾く心もまた脳内で快と感じる仕組みによるもの。つまり善悪や正義ですら脳が都合よく作り出す“理屈”に過ぎないというのだ。自分は正しい、悪は他人――そう思うとき無意識に快楽を得ている私たちがいる。...
「人はなぜ悪に惹かれるのか」――理屈や論理すらも脳の作用だと喝破する。暴力や差別、依存に傾く心もまた脳内で快と感じる仕組みによるもの。つまり善悪や正義ですら脳が都合よく作り出す“理屈”に過ぎないというのだ。自分は正しい、悪は他人――そう思うとき無意識に快楽を得ている私たちがいる。人間とはかくも不完全で危うい存在だ。その事実に向き合うことが共に生きる知恵の第一歩になる。
Posted by
ドン・キホーテ創業者安田さんの「運」を読んでいた中で紹介されていたので読書。 序盤かなり面白く、承認欲求の部分などはかなり勉強になったが後半なぜか自分の承認欲求を出してきて自分語りのような章が続いてしまったところが残念。 前半だけだとかなりお勧めできる。 マズローにもたびたび感...
ドン・キホーテ創業者安田さんの「運」を読んでいた中で紹介されていたので読書。 序盤かなり面白く、承認欲求の部分などはかなり勉強になったが後半なぜか自分の承認欲求を出してきて自分語りのような章が続いてしまったところが残念。 前半だけだとかなりお勧めできる。 マズローにもたびたび感嘆してきたが、自分の承認欲求をいかに正しい方向に向け続けるかが大切だなと感じる。生存や安心、所属の欲求というのは人間であればみんな同じような欲求になるが承認欲求からは十人十色になり、間違えた承認を求めるようになると自分の成長を止めてしまうことにつながる。この欲との向き合い方が現代人には求められるのではないかと思う。 「興味深いことに承認への欲求をこれほど強固に持っている生物はほかにはいない。他の生物ならいつもいつも餌を探し求めているか、そうでなければ生殖活動に必死でそのサイクルの連続で一生を終えることになる。だが人は違う。捕食と生殖という課題が解決されてしまうと、かえって満たされない気持ちが強まってしまうことがある。自分はただ生命活動を維持しているだけの存在ではないと確かめたくならないだろうか。自分の存在価値、自分の見たもの感じたものをほかのだれかと一緒に味わいたくはならないだろうか。これらの願いをざっくりと心理学の用語でまとめると【承認欲求】ということになるだろう。」 「その人の【そういうところ】が許容しがたいなら最初からそう言うところのない人を探すべきであってその人を選んで付き合った自分の見込み違いを反省してさっさと損切りするか、または受容するという選択肢しかない。その人を変えるのはその人であって自分ではない。」 「むしろ忘れる能力、論理的に考えないことによる突破力、あえて思考停止するというアプローチのほうが有効なのではないだろうか。自然に忘れるということを人工知能に実装するのは現代の技術ではまだ難しい。人間の脳は機械よりはるかによくできている。必要性の薄い記憶を忘れ、論理的に考えすぎないことによって巧みに生きていける。そう仕組まれているように私には見える。」 「そもそも脳は怠けたがる臓器である。脳は人間が体全体で消費する酸素量のおよそ4分の1をつかてちる。そのため人間の体は本能的に、脳の活動量を抑えて負荷を低くしようとする。ところが【疑う、慣れた考え方を捨てる】といった場面では脳に大きな負荷がかかるのだ。自分で考えず、誰かからの命令にそのまま従おうとするのは脳の本質ともいえる。」 「あれこれ考えたが誰か第三者の承認欲求についてとやかく論評する以前に、まず私の承認欲求について開示するのでなければフェアではないような気がする」 ↑いやいらないな。求めてないしフェアでも何でもない。
Posted by
中野先生の本は3~4冊読んだことがあるけども、「脳の闇」は圧倒的切れ味。赤裸々に自分の経験を語り、脳科学の観点で我々を突き放してくれる。この清々しさ、最高の1冊。 <メモ> ・迷わない人は信用できない。 ・人間は「わからない」に耐えるのが苦手。 ・自信のない人は、世間の基準に合...
中野先生の本は3~4冊読んだことがあるけども、「脳の闇」は圧倒的切れ味。赤裸々に自分の経験を語り、脳科学の観点で我々を突き放してくれる。この清々しさ、最高の1冊。 <メモ> ・迷わない人は信用できない。 ・人間は「わからない」に耐えるのが苦手。 ・自信のない人は、世間の基準に合わせて自分を変え、その合致するところに称賛を得ようと躍起になる。 ・音楽は副作用のない薬。 ・待つ時間を楽しみに変える。 ・セロトニンの合成力は、女性は男性の3分の2。 ・人間には一貫性は存在しない。
Posted by
エッセイ本でありながら,どこか文学的な表現の多い作品だった。とても読みやすかった。他の著者の書籍も読んでみようかなと思う。
Posted by
