藍色ちくちく の商品レビュー
伝統工芸品とか、伝統技法とか、昔からあるものというのは生活の知恵が沢山詰め込まれている 私、お裁縫とかとっても苦手です 手先が不器用で、どうしても綺麗にできない でも、なぜか刺繍は嫌いじゃなくて、小学校の部活で刺繍をやったとき、黙々と針を刺していた あっという間に時間が過ぎて、...
伝統工芸品とか、伝統技法とか、昔からあるものというのは生活の知恵が沢山詰め込まれている 私、お裁縫とかとっても苦手です 手先が不器用で、どうしても綺麗にできない でも、なぜか刺繍は嫌いじゃなくて、小学校の部活で刺繍をやったとき、黙々と針を刺していた あっという間に時間が過ぎて、もう終わり?って 改めて、伝統を学ぶということは大切だなって思いました この本にでてくる色の名前 日本独特の表現で、とてもきれい
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青森南部に伝わる「菱刺し」 自宅で菱刺しをしている「より子先生」に集まった4人と引きこもりの孫。 それぞれが何かしらの悩みを持っているんですが より子先生と菱刺しをし、美味しいものを食べ、世代の違う仲間を作る事で癒されます。 これ泣けます!うっかり3回ほど泣きました(꒦ິ⌑︎...
青森南部に伝わる「菱刺し」 自宅で菱刺しをしている「より子先生」に集まった4人と引きこもりの孫。 それぞれが何かしらの悩みを持っているんですが より子先生と菱刺しをし、美味しいものを食べ、世代の違う仲間を作る事で癒されます。 これ泣けます!うっかり3回ほど泣きました(꒦ິ⌑︎꒦ີ) より子さんが可愛い!南部弁が最高! 嫁入りの話のくだりを待合室で読んでて慌ててしまったε~( ̄、 ̄;)ゞフー 装丁も可愛いです〜♪ 菱刺し…ポチッと調べてみてください。 素敵ですよ‹‹\(´ω` )/››
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より子さんみたいな先生がいたら、私も足繁く通ってしまう。みんなそれぞれ悩みがあるのに刺している間は本当に楽しそうで。菱刺しの事も初めて知ったけど、魅力的な描写でやってみたくなりました。
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裁縫ができない私ですが、話のはじまりとおわりがかけ離れてそうで、つながっているというジンときた小説でした。 方言もグッときました。笑
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
投げやりな感じの高校生が、ちくちくを知ったら、所作まで変わった!って、おとぎ話すぎて、読みながら涙が出てきました。 出てくる人みんないい人すぎる。 ちくちくを見に行きたくなりました。
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青森南部に江戸時代後期から伝わる刺し子の技法のひとつ菱刺し、伝統工芸を通じて再生する4編いや5編かも!? 八戸にある、お婆ちゃん先生のより子さんの工房。東側に名久井岳とゆう山が見える場所にあるらしい。そこで菱刺しを習う人たちの日常を中心に展開して行くストーリー。 スマホやパソコン...
青森南部に江戸時代後期から伝わる刺し子の技法のひとつ菱刺し、伝統工芸を通じて再生する4編いや5編かも!? 八戸にある、お婆ちゃん先生のより子さんの工房。東側に名久井岳とゆう山が見える場所にあるらしい。そこで菱刺しを習う人たちの日常を中心に展開して行くストーリー。 スマホやパソコン、メールにSNSと現在の便利なアイテムが登場する中に一手間一手間作り上げる伝統の菱刺しは相反する存在のようなんですが、程良く生活の中に溶け込み受け継がれてゆく絆を感じました。 語り手が次々変わってゆくのですが章を重ねるごとに深みが出てきて立体感が増してゆく手法は秀逸で、繰返しの中から生み出される模様が人生と重なり見事な作品になっていて。ネクタイとか、スマホカバーに仕上がったりが素敵でした。 一般人が一生の内で経験できる悩みや痛み、苦しみといった類いのほとんどが網羅されてて向き合うことができます。親子の確執、進学、就職、結婚、子育て、親の介護といった問題です。 生徒さんたちの手に寄って、それぞれの人生の四季を彩る1枚の暖簾が完成した。見上げると吉兆の兆しを知らせる彩雲が空に掛かっていた。
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じんわり沁みるような物語。私は残念ながら家庭科、裁縫は全くダメなので菱刺しはやりたいとは思わなかったが検索したいと強く思った。一指し一指し、無心に刺繍していくこと。同じ趣味を持つ仲間たち。ふさいでいるのは布の目ばかりではない。菱刺しを通して岩手に生きる女性たちの思いや生き方が優し...
じんわり沁みるような物語。私は残念ながら家庭科、裁縫は全くダメなので菱刺しはやりたいとは思わなかったが検索したいと強く思った。一指し一指し、無心に刺繍していくこと。同じ趣味を持つ仲間たち。ふさいでいるのは布の目ばかりではない。菱刺しを通して岩手に生きる女性たちの思いや生き方が優しく感じられて良い読後感でした。
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この本を読んで『菱刺し』を知りました。 菱刺しを通して描かれる、登場人物の心情や人との触れ合いがとても素敵でした。 二話目の結婚に纏わるお話しには感情移入してしまい、子ども目線になったり親目線になったりしながら読みました。そして涙。
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刺子という未知の手芸のお話。 ていねいで、文化を感じさせてくれて、 やさしい登場人物たちばかりで 温かい読後感に癒されました。 行ったことのない青森県南部 に俄然興味が湧いてきました。
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青森県南部地方に江戸時代から伝わる刺し子の技法「菱刺し」。その菱刺しに魅せられた人たちを描く群像劇。全4章。 * * * * * 物語の柱になるのは2つ。主要人物たちにとって心の糧となる菱刺しと、その技法を手ほどきするより子先生です。 菱刺しは、その地味な...
青森県南部地方に江戸時代から伝わる刺し子の技法「菱刺し」。その菱刺しに魅せられた人たちを描く群像劇。全4章。 * * * * * 物語の柱になるのは2つ。主要人物たちにとって心の糧となる菱刺しと、その技法を手ほどきするより子先生です。 菱刺しは、その地味ながら美しい紋様や彩りで現代でも愛好家がいるほどですが、元は江戸時代に貧しい庶民たちによって考案された、実用第一の生活の知恵でした。 綿の栽培が思うに任せない本州最北県の青森。麻の衣類で長く厳しい冬を乗りきるためには保温性を高める必要があります。 目の粗い布地の隙間を麻糸で埋め縫いすることによって、風を通さず、体温も逃さず、さらに着物の強度も増すという一石三鳥の技法が菱刺しです。本当にすごい知恵だと思います。 でも菱刺しのいいところは、「誰でもできる」という点にあるのではないでしょうか。 多少の修練は必要だけれど、複雑な手技がいるわけではないし、しくじってもそこからやり直せばいい。だから時間と根気さえあれば仕上げることができるのです。 何より意匠が形になっていく喜びや達成感は心を豊かにしてくれます。ひと刺しは小さくても菱刺しによって得られるものがどれだけ大きいかは、本作を通してよくわかりました。 将来について希望も展望もない女子高生、認知症を発症した母親への対応に悩む女性、恋人を事故で亡くした青年など、自己の無力感に苦しむ人たちを支え救った物語には、説得力があり感動を覚えます。 そして工房の主宰でもあるより子さん。 彼女の持つ菱刺しの技術は優れたものであるけれど、より子さんは誇ることも衒うこともしません。ただにこやかに輪の中にいざなってくれるのです。 「好きでやってることだすけな、仲間っこが来てければ嬉しいよ」 気持ちに余裕をなくした人に対してもゆったり穏やかに接する姿が印象的でした。 その他にも、心に残るより子さんのことばがあります。 「ぼちぼちがちょンどいいね、ぼちぼちは自分の速さだ。我は好きだよ」 「なあに、頑張りは人と比べるもんでねえよ」 より子さんにそっと背中を押され、針を持ち布地に向かう人たち。気づくと、ただひたすら布の目を数え、針を刺し模様を作ることに熱中している。 そしてそうするうちに、心の中が整理され落ち着いてくる。まるで魔法にかかったかのように。 より子さんがひとりで息を引き取った場面は悲しかったけれど、その後の、魔法使いの弟子たちが自らの足で立っていくラストシーンは、まったく感涙ものでした。 各章の主人公に合わせて文体を変えたり、青森弁を効果的に盛り込むなど、高森さんの構成の妙にも感心するばかりです。 初読みの作家さんですが、ファンになりました。
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