審議官 の商品レビュー

今野敏(著者)

2023/05/17

安定シリーズのスピンオフ短編集
残された部下、妻、息子、娘、現在の部署が４編と、前の部署の新署長の話

息子の話はまたかの上に再びの肩透かし、新署長も面白そうな人物です
こちらは、さらなるスピンオフ作品があるみたいですね

2023/05/06

これまでの話の裏であった話や竜崎が去った後の大森署の話や、神奈川県警本部の周りの話、家族の話など、このシリーズを読んでる私にはとても楽しめた連作集だった。多くの話を書く今野さんのシリーズキャラの中でも竜崎さんは好みだなあ～。未だに杉本さん(と古田さん、ヤスケン)のイメージが強いが、そろそろ新しい人でシリーズを立ち上げて欲しいものだ

2023/04/28

隠蔽捜査シリーズのスピンオフ作。シリーズを読んでいればクスッと笑えて納得感ある短編集だが、そうでなければ全く意味不明な小説。まあ箸休めです。

2023/04/20

隠蔽捜査大好きです。
今回は、竜崎の周りの人たちの短編。
みんな彼に影響を受けて前進しているところが魅力的でした。
竜崎のように考えられたら…生きられたら…と思います。自分の信念にゆるぎがなくて、実行できるところ憧れます。

2023/04/10

空席
竜崎が大森署長から神奈川県警刑事部長に異動
後任の署長がくる前、署長が空席に。
事件発生。緊急配備を言われたが人不足。
副署長は竜崎に相談する。断れ、捜査は戸高に任せろ。戸高が刑事の感で犯人確保に成功。
新しい署長、キャリアで美人の藍本がやってきた

内助
竜崎の妻が夫が担当する事件の解決ヒント
空家で人が殺され、火事。似たような事件を思い出す。竜崎の部下が空家担当の職員に会っていた

荷物
竜崎の息子がポーランド人女子留学生から荷物の受取を依頼される。白人の男から受け取る。中味は白い粉。父に迷惑をかけてしまう。困っていると竜崎が気がつく。受け取るだけでは罪にならない。中身は岩塩だった。

選択
竜崎の娘が通勤途中に痴漢をして逃げた男の投稿を阻止。大事なプレゼンになんとか間に合う。
上司から説教。夜はセクハラ上司の飲み会。
痴漢は冤罪の疑い。女は示談金詐欺。竜崎の娘だとわかるとすぐに解放。
任意事情聴取に協力していたことで上司がまた説教。先輩が気にするな。飲み会の時は同席するからやめるな。

専門官
事件発生で捜査本部をつくる検討をするが、ノンキャリ刑事が反発。現場を知らないキャリアに任せるのか？竜崎に聞くと、自分もそう思う。ノンキャリに全てを任せた。犯人確保後、竜崎に報告に行くのを誘うが、勘弁してください

参事官
本部長が竜崎に中の悪い二人の参事官ケアを依頼される。キャリアとノンキャリ。竜崎はキャリア飲み会についてノンキャリ参事官に聞くと、可哀想に思っていると答えた。二人は仲が悪いのではなく互いに自分の意見を忖度なしで話しているだけと本部長に告げた
発砲事件の犯人は高校生。元米軍兵士から拳銃購入。虐められた仕返しに発砲。銃声だと高校生が110番してきたことから犯人が判明した
ノンキャリ刑事が竜崎の指摘から犯人を見つけた

審議官
横須賀の事件で米国人を使った。米国との最初のきっかけを作った階級が上のキャリアがそれを知らなかったのでイチャモンをつけてきた。竜崎に処分がでる
竜崎は背景を理解して、平謝り。突然、態度が変わった。竜崎の上司が、そんなのもできるのかと驚く

非違
美人署長に会いに訪問が増えた管理官。仕事中にボートレース場でサボっている噂のある戸高を署長に近づけるな。美人署長が話を聞くと
戸高とボートレース場に同行。見当たり捜査をしている。

信号
竜崎がキャリア飲み会に参加。本部長が自分は安全を確認して、誰もいなかったら赤信号でも道を渡ると飲み会で発言。ノンキャリア交通部長がマスコミにばれたらどうするのかと難癖をつけにきたので竜崎も難癖で返す。
キャリア飲み会ではなくノンキャリアも参加する部長飲み会でもしましょう、竜崎を誘った同期が本部長にいう。竜崎は、どうでもいいと答えた

2023/04/06

短編集だが、面白い。
１日であっという間に読み終えた。
過去の人物像を知っている人にとっては、このスピンオフはごちそうになるだろう。

2023/04/05

初読。図書館。隠蔽捜査シリーズのスピンオフ。家族に焦点の当たった短編の中でも、奥様の推理編がよかった。それを当然のように受け入れる竜崎も安定のよさです。こうやってみていくと、周囲にいろんな人がいて、竜崎に出会うことによって少しずつ変わっていくのに、揺るがない竜崎が本当にカッコイイです。

2023/03/24

今野敏の待望の隠蔽捜査シリーズの最新作は、主人公の竜崎の関わる短編集９編という構成でしたが、さすがに原理原則で物事を解決する竜崎の真骨頂とも言える短編ばかりで、非常に面白い作品でした！長編も良いのですが、短編もなかなかにシンプルで面白い内容ばかりで構成として良かったです！しかしながら次回作は長編期待ですかね？

2023/03/24

今野敏の審議官を読みました。
縦割り社会の警察で、思い悩む人をよそに主人公の竜崎はスパッと切って問題を解決していきます。
一話完結で、九話ありどれも面白く一気に読んでしまいました。
お勧めの本です。
作者の他の本も読んでみたくなりました

2023/04/16

今野敏さんはやはり短編の名手だ

短編集というのはどうしても今ひとつという話が混じってしまうものだが、全部面白い

そもそも今野敏さんの語り口って短編向きだと思う
分かりやすく読みやすい

そして『隠蔽捜査シリーズ』の主人公竜崎伸也は今野敏さんが生み出した数々のキャラの中でも断トツに好きなキャラクターなのでこれはもう☆5だ
今まで読んだ全小説で言ってもかなり上位の好きキャラ

今回も家族や部下、上司の悩みを原理原則に則ってあっさり解決してしまう
まるで悩みなんて最初からなかったかのように

考えたら竜崎も短編向きのキャラって気がするなぁ～
おにぎりが美味しいんだなぁ～