審議官 の商品レビュー

今野敏(著者)

2023/09/02

短編集。一つ一つが短いので竜崎節が炸裂、というよりは静かにジワってくる感じ。小気味良い。

奥さんの話、娘ちゃんの話が良かった。家族にフォーカスが当たるのもいいですね

2023.9.2
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2023/08/26

隠蔽捜査シリーズ短編集。
今回も面白く読めた。

竜崎が大森署署長から神奈川県警刑事部長へ異動となった時の話が９編。
進退窮まった人々が竜崎のツルの一声ですっと腑に落ち前を向けるという展開が気持ちいい。

シリーズが始まったころは、竜崎がこれほど魅力的なキャラクターになるとは思っていなかった。
原理原則といえば、融通の利かない、頭の固いというイメージがあったが、このシリーズを読むとそういうことではないというのがよく分かる。
一つには竜崎自身にもシリーズが進むにつれて変化があるというのもその理由だろう。
戸高刑事のようなアクの強い部下であってもキャリアという階級意識の強い人物であっても態度を変えず、一方で屁理屈を上手に使う常套手段も身につけたり。

竜崎が去った大森署の新しい署長（美貌が武器）がどのような舵取りをするのかや、戸高の活躍も気になる。
今後も時折スピンオフなどで彼らの様子を知らせて欲しい。

2023/08/14

隠蔽捜査シリーズ　スピンオフ短編作品。

竜崎が大森署を去り、神奈川県警に移動してからの周りの人々を描いた9作品。

どれにも竜崎は登場しますが、脇役。
主役は、大森署に残された者、竜崎の家族それぞれも登場します。神奈川県警のメンツもこの先も楽しみな感じです。
脇役なのに竜崎節全開で問題を解決、爽快！

短編で軽めではありましたがおもしろくて、あっという間に読了。

2023/08/01

このシリーズは、登場人物たちの会話のやり取りがとても軽快で、思わずクスッとなることが多い。いつ読んでも心がスッキリする。シリーズを最初から読み直してみようかな^ ^

2023/08/01

竜崎氏は素晴らしい。
原理原則を頑なに守って、周りの人を幸せにしている。懐柔技も持っている。
憧れてしまう。

2023/07/24

竜崎伸也シリーズ。スピンオフだけに、シリーズ本体を読んでいないと面白さ半減どころかほとんど面白くないだろう。完全合理主義者というと普通冷徹、非情という感じになるが竜崎警視長だと違ってくる。むしろあるとあらゆる関係者の心を掴んでゆくところが面白い。国家公務員の中の国家公務員、国家公務員のスーパーマン。大岡裁きのようなスカッとする展開、オチが毎回用意されている。こんな役人、いや民間会社の中でもいいからこんな管理職がいたら日本ももう少しマシになるのにな〜

2023/07/04

空席と選択は既読。
初陣、自覚以来のスピンオフ短編集。

内　助
焼死体発見のニュースを見ていた冴子が違和感を感じる。娘の美紀と過去の新聞から情報探す話。竜崎には欠如した想像力を持つ冴子の推理。竜崎の合理性と冴子の想像力を受け継ぐ美紀が一番優秀なのではと感じる、、、

荷　物
それにしても邦彦はこの物語ではこんな役回りが多い。親に対する気苦労も多いし、脛に傷がある身としては大変。

専門官
独断で捜査する矢坂に苦慮する中間職の面々。矢坂は戸高ほどはみだしてないと思うが、、、

参事官
キャリア、ノンキャリア、性格、年齢、主張の異なる二人の参事官。この短編集で秀逸な作品。

審議官
それにしても佐藤本部長は一番世渡り上手なのでは？

非　違
それにしても大森署は優秀な署長が配属される署ですね。

信　号
官僚の飲み会も大変ですね。

2023/06/21

個人的に、短編集を好んで読まないので評価は2.5くらい。読書が得意でない人にはとても読みやすいと思う。私には、1つずつの話が短くて濃くないので物足りなかった。竜崎さん、相変わらずだな。

2023/06/18

安定シリーズの短編集。竜崎ロスの大森署や新大森署長の軽めのお披露目、そしてしょうがないキャリア組のお話しなどで、呆れた気持ちになったり微笑ましい気持ちになったりしてサクッと終読。

2023/06/02

キャリア警察官僚竜崎伸也が主人公のシリーズ中3作目の短編集。

警視庁大森署長から神奈川県警刑事部長に異動となった時期をカバーする。

職場の因習に拘らず合理的に行動する竜崎に翻弄される周囲の様子が面白い。

そんな竜崎が細君に翻弄される「内助」が気に入った。

初出時と掲載順の関係か、時系列は若干前後する。