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タイタン の商品レビュー

4.1

52件のお客様レビュー

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2024/09/16

良かった。自分は面白いSF小説を読んだことがないだけだった。 初心者にとっては地雷とされているSFを読んでしまっていて、単純に爆死していただけでした。 とにかく世界観が綺麗だった。摩周湖に聖地巡礼してみたくなった。 物語全体を通してのテーマとミステリー要素も良かったし、コイオ...

良かった。自分は面白いSF小説を読んだことがないだけだった。 初心者にとっては地雷とされているSFを読んでしまっていて、単純に爆死していただけでした。 とにかく世界観が綺麗だった。摩周湖に聖地巡礼してみたくなった。 物語全体を通してのテーマとミステリー要素も良かったし、コイオスの機能不全の原因を知った時はビビった。 完っ全にSFハマった。 本当にこの作品を読めてよかった。 野崎先生、ありがとうございました。

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2024/07/16
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労働から解放された世界ってものすごいユートピアじゃないかと思うけど、仕事があって趣味がある生活が結局理想的な生活スタイルだったりするのかも。どっちかがなくてもダメなのかもしれない。でもこの作品を読んでるとそんな考えさえ吹っ飛ぶくらいに、AIに頼りっぱなしになる未来を様々な角度からイマジネーション豊かに書かれててすごかった。リアルにそこにあるかのよう。ラストは神話になれ。#よむーく四季さんぽ

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2024/08/12

AIの社会が進んだ160年後位の話しで想像できるくらい、いい線行ってると思います。 仕事が忙しかったんだけど、早めに帰って読みたくなる作品で、実際すぐに読み終わってしまいました。

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2024/05/28

AI技術の大きな発展の影響で、現代とは色々なものの概念も変わった、未来の話。 物語としてはものすごく胸を打たれるとか、ドラマチックな展開とかは無かったけれど、映像化したら面白そう。 SiriやChat GPTなどAIに対する「従順で素直でちょっと可愛い」という感覚をコイオスがちゃ...

AI技術の大きな発展の影響で、現代とは色々なものの概念も変わった、未来の話。 物語としてはものすごく胸を打たれるとか、ドラマチックな展開とかは無かったけれど、映像化したら面白そう。 SiriやChat GPTなどAIに対する「従順で素直でちょっと可愛い」という感覚をコイオスがちゃんと表してくれてたのはよかった。コイオスかわいい。

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2024/05/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一昔前なら”ディストピア小説”として描かれていたテーマが、現代では”ユートピア小説”として作られたことは一つの時代の変遷なのかなぁ、とかなんとか。 『タイタン』の世界観は今より進んだ未来なので、その価値観の是非を問うことはもちろん出来ない。100年前には男色が罪だった国があるように、100年後の自分たちが「仕事をするなんて!」と言わない可能性なんてどこにもないのだな。 そしてそういった当たり前の価値観が消え去るからこそ、「仕事」というモノの意義が改めて問われる。「仕事とは──影響すること」なんてのは、シンプルながら納得しかないね。答え自体より答えを出す過程に意味はあったわけで。 表題の『タイタン』だけど、ヴォネガットの『タイタンの妖女』を意識している部分もあるのかな。あっちはあっちで「使う/使われるというのは愛すること」なんて作品だし、テーマ的な繋がりもあるだろうね。

Posted byブクログ

2024/04/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館で借りた本。 AIタイタンにより社会が平和に保たれた未来。 人類は仕事から解放され、悠々自適に暮らしていた。しかし、心理学を趣味とする主人公の元に、就労者ナレインから仕事を頼まれる。その仕事とは機能不全に陥ったタイタンのカウンセリングだった。 仕事とは何かをAIを通して語られた物語。 最終的には人間により、AIが改造されており、主人公たちを止めるためにあらゆる手を使い、追ってくる。急にバトルもの?の様な展開になり、ついていけなくなった。

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2024/04/12

AIタイタンが世界をコントロールし、人が働かなくなっている未来、一機のタイタンが変調をきたし、その解決を通じて「仕事」とは何かを考える。個人的にはあらゆる「欲」の要素を過小評価してると感じた。しかしAI発達により気づけばしなくなっている事は今後増えると思われるし、一つの仮想世界を...

AIタイタンが世界をコントロールし、人が働かなくなっている未来、一機のタイタンが変調をきたし、その解決を通じて「仕事」とは何かを考える。個人的にはあらゆる「欲」の要素を過小評価してると感じた。しかしAI発達により気づけばしなくなっている事は今後増えると思われるし、一つの仮想世界を通じて未来を想像するいいきっかけになった。

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2024/04/08

2205年。 「仕事」という概念がほぼ無くなり、AIが代わりに人間の「仕事」を担う世界。 主人公は心理学博士の内匠成果(あくまで「趣味」の範囲で講演なども行っている)。 不便さや不快なものは、AIにオーダーすれば解消してくれる、穏やかな毎日。 そんな主人公のもとに、ある日突然、...

2205年。 「仕事」という概念がほぼ無くなり、AIが代わりに人間の「仕事」を担う世界。 主人公は心理学博士の内匠成果(あくまで「趣味」の範囲で講演なども行っている)。 不便さや不快なものは、AIにオーダーすれば解消してくれる、穏やかな毎日。 そんな主人公のもとに、ある日突然、知能拠点管理局の人間が、スカウトにやって来る(ほとんど脅しのような形で)。 巨大なタイタンAI「コイオス」に、機能低下が見られ、その対応計画として、「コイオス」本人に原因を聞き出せ、というのだ。 内匠にとって生まれて初めての「仕事」。 それも人類の生死に関わる極めて重大な。 SFを読み慣れていないので、単語の一つ一つが上手くイメージできず、読むのにひどく時間がかかったけれど、初めて体感するスケール感に、ぐんぐん引き込まれていった。 クライマックスの描写は圧巻。 壮大なのに妙な静けさを感じた。 特筆すべきは、コイオスの愛おしさ。 この感情は何だろう。 (初めて内匠さんと一緒に写真を撮る場面や、日付変更線を越える場面が特に好き) もし、「タイタン」の世界のように、ほとんどの人間が働かなくても良い世の中になったら、私はどうするだろう。 夢想することはある。 衣食住やお金の心配が全く無いとしたら、本当は自分は何がしたい? それでも、私は何か「仕事」らしきものを続けている気がする。 それは、約1年かけて転職活動をしていた時期に、「あ、私って、働いていたいんだ」と気づいてから。 あんなに嫌だった職場を辞めて清々していたというのに。 「誰にも何も与えないことより、誰かに何かを与えた方が”正しい仕事“だと私は感じている」 内匠さんの言葉。 私は、自分の今の仕事を、誰かに何かを与えている、とまでは思えていない。 代わりはいくらでもいるだろうから。 (すぐ退職することになったら周りはちょっと困るかな、くらいの自負はあるけれど) けれど、日々私は働いていて、そしてそれは大なり小なり周囲に影響を及ぼしている。 そしてそれは誰であってもそうなんだろう。 未来の私はどんな仕事をしているだろうか。 やっぱり、どこまでも働いている自分を想像している。

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2024/03/21

荒唐無稽な設定と哲学的な問題提起。 この2つがSF小説の重要なポイントだと改めて感じた。 まず本作の設定はかなり荒唐無稽だ。舞台は約180年後の2205年。超高性能AIによって世界はコントロールされ、仕事も貨幣経済も国という概念さえもなく、人々は平和で幸福な生活を送っている。こ...

荒唐無稽な設定と哲学的な問題提起。 この2つがSF小説の重要なポイントだと改めて感じた。 まず本作の設定はかなり荒唐無稽だ。舞台は約180年後の2205年。超高性能AIによって世界はコントロールされ、仕事も貨幣経済も国という概念さえもなく、人々は平和で幸福な生活を送っている。これはまあいい。SFとしては割とよくある設定だ。しかし物語の後半、AIの一つが身長1kmのヒト型で歩行してある目的に向かうというトンデモ設定になる。いやいや、流石にこれはいくら何でもあり得ないでしょ。 次に哲学。本作の重要なテーマは”仕事”とは何か。人間としての”仕事”の本質についての考察が展開され、最後にはこの作品(作者)の考える”仕事”の定義が披露される。 この2点が本作のSF小説としての重要なポイントだが、あまりにも荒唐無稽だからダメだとは私は思っていない。むしろSF小説は作者の想像力の及ぶ限界までのトンデモ設定にするべきだ。少なくとも私の想像力では巨人AIを歩行させるという発想は出てこない。 では何故、とんでもなく荒唐無稽であるほど良いのか。 そうすればするほど様々な問題提起が可能になり、第2ポイントの哲学的な深く難しいテーマを論じることができるからだ。例えば名作「華氏451度」。本を読むことが禁じられた世界を設定しているからこそ、本を読むという事の意味、考えることの意味、人間として何が大切かといった深いテーマに触れることが出来る。 そういう点では、本作はSF小説として重要なポイントをきちんと押さえた作品だと思う。 あとは個々人の好みだ。 少なくとも私は自分が生きているうちにこういう世界になってくれたらありがたい。

Posted byブクログ

2024/03/16

AIが全てやってくれる時代。 便利なのか?面白いのか?快適なのか? まだ想像が追いつかないが興味深いお話しでした。 そもそも働くとは??

Posted byブクログ