名探偵外来 の商品レビュー

似鳥鶏(著者)

2023/04/10

久しぶりに面白い作品に出会って一気読みでした！
日本初の頻尿器科ミステリですって笑
でも、思ってた以上に内容はシリアスで現代社会の問題も上手く取り込んでて、クスっと笑える部分もあり、似鳥さんの本を読むのは2作目ですが良いですね。他のも読んでみたい。
何より主人公の鮎川先生が冷静でかっこいい^ ^

2023/03/27

泌尿器科には人にはなかなか言いにくい病気を抱えた患者さんがやってくる。
患者の問診をしながら、かすかな手がかりを見つけ、真実を見出だし、事件を解決する。
主人公の医師が冷静で淡々としていながらも、実直に使命＝患者を救うことを全うしているところがとてもよい。
そして彼を取り巻く病院スタッフがまた個性派ぞろい。院長は絵に描いたように上司にしたいタイプ。
舞台が病院なだけに、ちょっと私的怖いシーン(流血系)はあったが、おもしろかった。シリーズ化されるのではないかな？次作にも期待

2023/05/01

なんかTwitterやらで見かけるような、ゆがんでしまった人達がぞろぞろ。最初の件はほんとタチが悪い。
物語としてはとても面白かったし説得力もあってさすがというかんじ。でもリアルな嫌なやつが出てきてしんど。

2023/03/20

人工透析に対する思い入れというか弁護というか、
少し意見が強すぎる。
評価者は人工透析するなとは言わないが人工透析医療費が莫大になっていること、それにより大儲けしているひとたちには義憤は感じる。

2023/03/16

2023.3.16読了。
医者が主役のミステリは珍しくありませんが、泌尿器科医が主役のミステリは初めて読みました。

2023/03/09

泌尿器科の鮎川先生の周りには、忍者のようにいつのまにかそこにいるSWの忍さん、元暴走族の大神師長さん、沈着冷静、若くて切れ者の可愛い救急石田さん、散弾銃を持った立て籠もり犯が来ても動じない病院長と、個性派揃い。鮎川先生は今日も患者の健康と幸せを願って真剣に医療に取り組んでいく。

2023/03/08

泌尿器科という珍しい医療ジャンルの作品。
解説は必要かなと思いましたが、4作品とも興味深く、一気に読めました。

2023/03/07

それなりに楽しく読めたけれど、謎解きのミスリードの不自然さがどうしてもぬぐえない。
最初の作品でも、そのタイミングで、なぜ病院に来るのかとか。
次の作品でも、ストレスの原因探したらすぐそこにいくだろうとか。

それでも読めるのは、キャラクターの設定のうまさと語り口の軽やかさか。

2023/03/06

【収録作品】僕の体には呼べない一部がある／膀胱彷徨／或る崇拝者の最期／予算の都合で死ね

総合病院の泌尿器科医・鮎川を主人公とする連作。
鮎川は、泌尿器科という、微妙だけれど日常生活を快適に送るうえで大事な場所を扱う専門医として、頼もしく、好もしい。
病気をメインに患者に寄り添い、治療しながら心も救っていくという人情話や、病気の情報を絡めた軽いミステリーかなと思って手に取った。
欄外注も健在で、語り口が軽妙なので、さくさく読めるのだが、テーマは現代ネット社会のマイナス面に触れ、思ったより重い、というかやるせない。

ネットに潜む悪意、息子を支配下に置こうとする母親、男根崇拝思想、ヘイトクライム。加害者たちが進んで洗脳されていくのは、自信のなさの裏返し。負のスパイラルができるのは簡単なだけに、どこかで歯止めをかける必要があるのだが。
本作は院長を始めとする病院側が毅然として良識ある対応を取るので、そこは安心して読めてよい。

2023/03/04

タイトルのインパクトに反し、扱っている題材は、実はかなり重い。
ネタバレにもなるので詳述は控えるが、掘り下げればかなり闇深く、深刻な社会派小説が書けそうな内容。
それなのにとにかく軽い。
(個人差はあれど)2～3時間もあれば読みきってしまう。
この内容をこれほどコミカルに書けるのは才能だと思う。