名探偵外来 の商品レビュー
泌尿器科を舞台にした医療ミステリー。もっとほっこりした感じかと思ったら、意外とハラハラするし面白かった。泌尿器はとても重要なのに恥ずかしいと思う患者が多くて、その事によるトラブルが多いというのがよく分かった。 登場するキャラが個性的で面白い。冷静で論理的な主人公の鮎川も良いし、元...
泌尿器科を舞台にした医療ミステリー。もっとほっこりした感じかと思ったら、意外とハラハラするし面白かった。泌尿器はとても重要なのに恥ずかしいと思う患者が多くて、その事によるトラブルが多いというのがよく分かった。 登場するキャラが個性的で面白い。冷静で論理的な主人公の鮎川も良いし、元ヤンの看護師長大神がとても好き。悪人に鉄槌を下す所がスッキリする。続編希望。
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泌尿器科の医師という初めてのジャンルで新鮮。 最後の1話のみ急に大規模エンタメ風事件だが、基本患者の身辺事件を解決する。
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総合病院の泌尿器科医が主人公の連作短編医療ミステリー。全4話。 ◇ 鮎川は御子柴記念病院に勤務する、若手の泌尿器科医だ。感情に左右されない落ち着きのある姿勢で医療に臨む姿は同僚から「自動人形」に喩えられるほどで、人格者とまではいかないまでも的確な診療のできる...
総合病院の泌尿器科医が主人公の連作短編医療ミステリー。全4話。 ◇ 鮎川は御子柴記念病院に勤務する、若手の泌尿器科医だ。感情に左右されない落ち着きのある姿勢で医療に臨む姿は同僚から「自動人形」に喩えられるほどで、人格者とまではいかないまでも的確な診療のできる医師としては有望株である。 また、陰部に関わる疾患の場合、重症化するまで受診を躊躇う患者も少なくない。その意味でも粛々と医療行為を行う鮎川のスタンスは好もしいと言える。 愛想は足りないものの、今日も鮎川はワケありの患者相手に淡々と診察し、患者の心のうちとともにその背景を推察するのであった。 * * * * * 泌尿器科医にスポットを当てた小説は初めて読みます。おまけに患部が泌尿器だけに下ネタ話で使われるような下品な表現も多く散見され、ミステリーの緊張感を和らげ(損ね?)る構成でした。 また、泌尿器に関わる疾患をいろいろ絡ませているところは興味深かったですし、腎臓が泌尿器だということも初めて知って勉強になりました。 基本的に鮎川視点で描かれるため読者は鮎川の人間性の奥行きを知ることができますが、それでも名探偵としては魅力に欠けるところがあるかも知れません。 その代わり脇を固める人間がよかった。 元ヤンキーでパワフルな、看護師長の大神。常に冷静沈着で周到な、お庭番のようなMSWの加治佐忍。 他にも、底の知れぬ院長や頼れる同期の救急医など、多士済々です。 ( 個人的にはMSW の忍さんが最も気に入りました。彼女を主人公にしてほしいほどでした。) ストーリーとしては、サスペンスミステリーというよりエンタメ要素の強い構成になっていて、いかにも似鳥氏らしい作品だったと思います。 それから余談ですが、あとがきがおもしろかった。 なぜガガンボ? ヘビトンボの方が恐いでしょう。ガガンボは好きでも嫌いでもなかったけれど、藤原伊織さんの『白鬚カトンボの冒険』を読んで「好き」に傾きました。 高圧線の鉄塔は JOJO シリーズ『ダイヤモンドは砕けない』でほのぼのとした扱われ方をしたためか、見かけるとにんまりします。 似鳥さんとの感覚の違いを楽しめてよかったです。
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新刊情報を見た時は、何故泌尿器科?と思ったけど、読後、なるほど泌尿器科、と思った。 「闘病生活っていうのは、急転直下そうなるんです。」 ちょっとボタンがかけ違っていたなら、そこにいるのは彼/彼女じゃなく自分だったかもしれない、という想像力が社会を優しく秩序ある物にしてくれるの...
新刊情報を見た時は、何故泌尿器科?と思ったけど、読後、なるほど泌尿器科、と思った。 「闘病生活っていうのは、急転直下そうなるんです。」 ちょっとボタンがかけ違っていたなら、そこにいるのは彼/彼女じゃなく自分だったかもしれない、という想像力が社会を優しく秩序ある物にしてくれるのでしょうか。 あなた方の中で罪のない者だけが、彼女に石を投げなさい。 石を投げられる人間が、どれほどいるというのでしょうね。 さいごに。排尿なめんな。 大事なことだ。
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タイトルにある通りの診療科であるので、かなりきわどい単語もぽんぽん出てきて、感情を殺して読まないといけない部分も。 一応ミステリーです。
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泌尿器科ミステリー。 病気に重いも軽いもないと思う。 本人が苦痛ならさっさと病院へ行けばいいのだが…と常々思っている。 だが自分は大丈夫って思ってしまうのはなぜなんだろう。 なんとか先送りにしてしまう気がする。 だけど受診するには躊躇してしまうのが、泌尿器科なのかもしれない。...
泌尿器科ミステリー。 病気に重いも軽いもないと思う。 本人が苦痛ならさっさと病院へ行けばいいのだが…と常々思っている。 だが自分は大丈夫って思ってしまうのはなぜなんだろう。 なんとか先送りにしてしまう気がする。 だけど受診するには躊躇してしまうのが、泌尿器科なのかもしれない。 素人判断で、これくらいならちょっと様子見ようとかネットで調べてみようだとかしている間に悪化してしまう。 そこの見極めが難しい。 だがこれを読めばやはり少しでも不安なら行くべきなんだなと思った。 御子柴記念病院に勤務する泌尿器科医・鮎川は、患者に真摯に向き合い謎を解く。 まるで忍者のようにいつのまにか近くにいるMSWの忍さんや元ヤンの大神看護師長など個性の強い面々とともに事件を手早く片付ける。 サクッと読めたが、実際に「ある崇拝者の最期」は、かなり衝撃的すぎて震えてしまうほどだった。
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読みやすく面白かった。 実写化したら面白そうだし受診もしやすくなるのでは?と思ったが、患部が患部だけに難しいかな?笑
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外科と内科、両方の要素を併せ持ったジェネラリストそれが泌尿器科医です!元ヤンキーの看護師長、忍者のようなソーシャルワーカー、美容家顔負けの皮膚科医、同期の救急科医など心強い仲間たちとともに病と事件の早期解決に挑む!(e-honより)
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外科医や内科医のミステリーは多いけれども、泌尿器科医とは珍しい。 泌尿器疾患にまつわる専門用語がわんさか出てきますが、軽いタッチで読みやすいです。 冷静で穏やかな鮎川先生の周りは、元ヤンの師長、忍者のMSW(総合病院に1人しかいないのは少な過ぎではないだろうか)、同期のパワフ...
外科医や内科医のミステリーは多いけれども、泌尿器科医とは珍しい。 泌尿器疾患にまつわる専門用語がわんさか出てきますが、軽いタッチで読みやすいです。 冷静で穏やかな鮎川先生の周りは、元ヤンの師長、忍者のMSW(総合病院に1人しかいないのは少な過ぎではないだろうか)、同期のパワフル救急医など個性的な人物で固められ、話をどんどん進めていきます。 泌尿器疾患から派生したことを、時にとことん寄り添いながら解決していきます。嫌な奴は本当に嫌な感じに書かれています。現代が抱えている問題や闇をベースに事件が起こりますが、重くならず面白く読めました。
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泌尿器科に来院する患者さんの抱えている悩みも解決しちゃう短編集。 なかなか知りえない診療科の内容とプチミステリーを合わせることでとても読みやすく、楽しめた。 が・・・いろいろ不快な言い回しや人物も登場するのでイライラする場面あり。 元ヤンキー→看護師→えらそうなお局師長 この...
泌尿器科に来院する患者さんの抱えている悩みも解決しちゃう短編集。 なかなか知りえない診療科の内容とプチミステリーを合わせることでとても読みやすく、楽しめた。 が・・・いろいろ不快な言い回しや人物も登場するのでイライラする場面あり。 元ヤンキー→看護師→えらそうなお局師長 このパターンが好きではない。
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