ルポ 食が壊れる 私たちは何を食べさせられるのか? の商品レビュー
食卓の裏に見えない力が働いている。安さと効率を追い求めた結果食は企業の論理に支配され添加物や遺伝子組み換えが日常に忍び込んだ。だが全国には逆の流れもある。無農薬の米づくりに挑む新潟の農家、地産地消を進める熊本の学校給食、耕作放棄地を蘇らせる北海道の若手たち。彼らの手が未来の食を耕...
食卓の裏に見えない力が働いている。安さと効率を追い求めた結果食は企業の論理に支配され添加物や遺伝子組み換えが日常に忍び込んだ。だが全国には逆の流れもある。無農薬の米づくりに挑む新潟の農家、地産地消を進める熊本の学校給食、耕作放棄地を蘇らせる北海道の若手たち。彼らの手が未来の食を耕している。――命を育む「食」は奪われるものではなく選び直すものだ。私たちの箸先がその希望をつなぐ。
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なかなかグローバルな21世紀の農業という視点で、 興味深い一冊でした。日本の小麦が、戦後アメリカの小麦に押されて、消えてしまったなどという、 普段は考えたこともないけれど、たしかに…というような、農業に大きな影響を与える政治の力関係も、見えてきました。
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グレートリセット、つまり、感染症の脅威を高め不衛生で危険で大量の温室効果ガスを出し、土壌を劣化させ水を枯渇させ、人間をウィルスとの危険な接触に晒す農業や畜産は、できるだけ早く最新テクノロジーで置き変えなければならない。食をめぐる世界市場のその裏で、今一体何が起きているのか。 進...
グレートリセット、つまり、感染症の脅威を高め不衛生で危険で大量の温室効果ガスを出し、土壌を劣化させ水を枯渇させ、人間をウィルスとの危険な接触に晒す農業や畜産は、できるだけ早く最新テクノロジーで置き変えなければならない。食をめぐる世界市場のその裏で、今一体何が起きているのか。 進むテクノロジーの光と影、巨大ビジネスと農民たち、気候変動と農業、自然を活かした農業など、農業の今と未来。毎日食べているのに、買うという形でしか参加できない消費者だけれども。
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回転すしに行っても、サーモンはとんと食べなくなった。 理由はここに記載されるとおりである。 培養肉について。確かに冒頭部に書かれるように、動物たちを殺めることが無くなる、という意味ではその意義は大きいと思う。ヴィーガンの信条ともいえる。 しかしだ。実際の審査・許認可については、...
回転すしに行っても、サーモンはとんと食べなくなった。 理由はここに記載されるとおりである。 培養肉について。確かに冒頭部に書かれるように、動物たちを殺めることが無くなる、という意味ではその意義は大きいと思う。ヴィーガンの信条ともいえる。 しかしだ。実際の審査・許認可については、その論文が関係者によるものだったり、短期間の、身内による安全性検査によるものだったりする。 そして、ゲノム食品のデビュー国には、基準が世界一甘い日本が選ばれる、となるおまけつき。 うなぎがお高くなってとんと食することはなくなってきたけれど、 噂によるとC国うなぎは相当やばいね。 そもそも種類が違うし、餌は一体700円で買ってきた〇が使われているという。 やめたほうがいい。 たまたま、「ウナギが故郷に帰るとき」を読んだときから(ウナギがかわいそうになって)本当に食べなくなった。値段が高騰したこともあるけれど、食べなくてよかった。 「「モンスター食品」が世界を食いつくす! 遺伝子組み換えテクノロジーがもたらす悪夢/船瀬俊介」 にはキングコーンについての記載がある。どれほど恐ろしいか、私はスーパーで裏を見て、愕然としたものだ。 食べるものがほとんどない。 最後の方は、これらに気づいた人たちが立ち上がっている、明るい未来が描かれている。 遺伝子組み換え、農薬、種苗法、昨今の米騒動、HAARPによる気象操作、森林伐採してメガソーラ、いいわけがない。 気づいた人がどんどん増えています。 国民の多くが気くこと。 お金のために国土、動物たち、食物を破壊するグローバリストに反対します。 よいいち日をお過ごしください。
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ディストピア感満載の前半の章の内容には、とても暗い未来を予感させ、暗い気持ちになりました。が、後半に描かれた、その流れに抗う世界中の真っ当な人たちの行動に勇気づけられました。カネと数字と効率ばかりに拘泥する権力者たちには、もう少し長い目で見た合理性というものを学んでほしいものです...
ディストピア感満載の前半の章の内容には、とても暗い未来を予感させ、暗い気持ちになりました。が、後半に描かれた、その流れに抗う世界中の真っ当な人たちの行動に勇気づけられました。カネと数字と効率ばかりに拘泥する権力者たちには、もう少し長い目で見た合理性というものを学んでほしいものです。荒れ果てた世界よりも、生き生きとした世界の方がいいと思うのですがね。
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食の植民地主義の話なのだが,ちょうどAudibleで聞いてる『なぜ国家は衰亡するのか』の植民地主義の話とオーバーラップする。収奪的経済体制の構築という同じことを多国籍企業が進めている。歴史は繰り返す。だとすれば,過去の収奪的体制がいかに崩壊したかを学ぶことが,現状への対抗策になる...
食の植民地主義の話なのだが,ちょうどAudibleで聞いてる『なぜ国家は衰亡するのか』の植民地主義の話とオーバーラップする。収奪的経済体制の構築という同じことを多国籍企業が進めている。歴史は繰り返す。だとすれば,過去の収奪的体制がいかに崩壊したかを学ぶことが,現状への対抗策になるのではないかと思った。もちろん,現代の植民地主義はもっと巧妙ではあるし,敵は昔と比較にならないほど巨大かつ捉えどころのないものになっているのだけれども。 堤未果の著作は気が滅入るものが多く,僅かに示される希望もどこか付け足しで弱々しいものが多いのだが,本書では少しだけ力強い抵抗の動きが紹介されていて,いつもとはバランスが少し違うように感じた。 しかし,毎度のことながらゲイツ財団は慈善事業をしているわけでなく,大儲けを目指しているのだなと思わされる。これが真実かどうかはまた別の話だが,巷間に流布している営利企業から慈善家へというイメージとは大きく乖離している。
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「食物連鎖」を壊したのは人間。元に戻せばいいだけなのにそうならない。 遺伝子組換えやゲノム編集など必要ないのだ。
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タイトルが良くない。これは「農業ショック・ドクトリン」と名前を付けてほしかった。(もちろん、中身は素晴らしいです。)
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食のテクノロジーは、食糧問題に限らず環境負荷低減など様々な問題を解決する素晴らしい技術と考えていたが、負の側面も大いにあることに気付かされた。
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気候変動の時代にあって、今まで食べていたものが採れなくなる。そんなことが現実に起ころうとしている。 その前に様々な手を打とうとして、ビジネスが立ち上がろうとしている。が、それは、我々にとって正しい道なのだろうか。 このルポを読むと、見えないところで動いている策略に恐怖すら覚えて...
気候変動の時代にあって、今まで食べていたものが採れなくなる。そんなことが現実に起ころうとしている。 その前に様々な手を打とうとして、ビジネスが立ち上がろうとしている。が、それは、我々にとって正しい道なのだろうか。 このルポを読むと、見えないところで動いている策略に恐怖すら覚えてしまう。 一握りの大資本企業の作り出す作物が、食の多様性を奪い、一時的に収穫量が増えたとしても、その結果逆の未来を迎えてしまうことにもなりかねない。 しかし、こうした企業に対抗し、有機栽培による多様性を維持しようとする人々もいることが救いである。
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