夜叉ヶ池 の商品レビュー
はい、三十五オネエ まさかの戯曲! そして戯曲と『乙女の本棚』って相性いいんではなかろうか だいたい泉鏡花の世界観なんて簡単に分からんのだからね しかも意味もなく戯曲になんかされた日にゃちんぷんかんぷんに決まってます(いや意味はあるだろ) そこで『乙女の本棚』ですよ こ...
はい、三十五オネエ まさかの戯曲! そして戯曲と『乙女の本棚』って相性いいんではなかろうか だいたい泉鏡花の世界観なんて簡単に分からんのだからね しかも意味もなく戯曲になんかされた日にゃちんぷんかんぷんに決まってます(いや意味はあるだろ) そこで『乙女の本棚』ですよ こうなってくると話は変わってきますよ なんか色々教訓が込められていたような気もしなくはないような感じにもとれなくなくもないようなあるようなね 天才すぎる泉鏡花をぐっと近付けてくれます すごいな二十一世紀
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泉鏡花文学忌、死因は肺腫瘍 泉鏡花の戯曲 1913年 戯曲を読むのは難しく 夜叉ヶ池の龍神との約束の鐘 日に三度鳴らす役目を負った青年と美しき妻 夜叉ヶ池の主、白雪姫は人間との約束を守り池を守るが剣ケ峰の恋人の所に行きたくて仕方ない 激しい日照りに村人は、雨乞いの生贄に美しい...
泉鏡花文学忌、死因は肺腫瘍 泉鏡花の戯曲 1913年 戯曲を読むのは難しく 夜叉ヶ池の龍神との約束の鐘 日に三度鳴らす役目を負った青年と美しき妻 夜叉ヶ池の主、白雪姫は人間との約束を守り池を守るが剣ケ峰の恋人の所に行きたくて仕方ない 激しい日照りに村人は、雨乞いの生贄に美しい妻を選ぶ それを知った夫と友人は命をかけて抵抗する 妻は自死、夫は後を追い池の中へ 約束は守られずつかれる事のなくなった鐘 白雪姫は恋人の元へ 村は大洪水となり、愚かな村人は魚となる 姫と妻 ふたりの女の物語 しきみさん、このイラストは大変でした さすがに乙女の本棚にならなければ戯曲は読まなかったので、ありがとうございました
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絵だけで満足。と自分に言い聞かせて飛ばし読みならぬ絵だけ見る。泉鏡花は現代語訳さえ難しい内容なのに、さっぱりわからなかった。
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線がくっきりしているからか、キャラクターの顔が今どきすぎるからか、私の中の泉鏡花作品のイメージとは合わなかった。蟹と鯉は可愛い。 話の内容もなんとなく分かるのだが、やはり昔の書き方のままなのでいくらか読みにくく、解説のあった方がありがたい。 雨乞いの生贄として美女の裸体という...
線がくっきりしているからか、キャラクターの顔が今どきすぎるからか、私の中の泉鏡花作品のイメージとは合わなかった。蟹と鯉は可愛い。 話の内容もなんとなく分かるのだが、やはり昔の書き方のままなのでいくらか読みにくく、解説のあった方がありがたい。 雨乞いの生贄として美女の裸体というのが如何にもだが、私が代わりに脱いで生贄になりますとも!と、夫や僧らが言うのは面白かった。 そこからの展開があっという間で、気づくとサラッとした一文で主要人物が死んでいく。 〆が白雪が百合に子守唄を頼もうというのが、ブラックな絵本みがあって良い。
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舞台の台本のような書き方で、読み慣れていないからか、場面転換についていけず、疑問ばかり浮かび、よくわからないところが多かった。 伝承に縛られるって、すごく息苦しい。 ウソかホントかも分からないことに、人生を捧げて、他の人の命を楯に、自分の自由を奪われてしまっている鐘守の感じは、...
舞台の台本のような書き方で、読み慣れていないからか、場面転換についていけず、疑問ばかり浮かび、よくわからないところが多かった。 伝承に縛られるって、すごく息苦しい。 ウソかホントかも分からないことに、人生を捧げて、他の人の命を楯に、自分の自由を奪われてしまっている鐘守の感じは、憐れな気がした。 他人のために生きるというのも、度を越すと辛くなる。自分が満たされたからこそ、他人に優しくする。そういう順番が大切だと思った。 大事な約束だと皆が思うのなら、一人に押しつけずに、皆で分担すればいいのに。一人の犠牲の上にあぐらをかいて生きようとするのは、生贄のようで気持ちの良いものではない。 皆が気持ちよく生きていける方法を考えていくことが重要だと感じた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
知らなかったから無意識なのだが、似たような話を続けて読んだのは……これもシンクロニシティというのだろうか。 きれいなイラストではあるのだが、この物語には現代的すぎる気がする。 結末は、正直いい気味である。約束を守る、池に棲む姫と鐘撞守夫婦の対極にいる、こういう村人みたいな集団はほんとに嫌い。もっともらしい顔した宗教者や教育者がいるのが情けないし、虫唾が走る。
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ついに、とうとう、やっとこさ 乙女(の本棚)デビューしましたぁ~!! いやぁ、ウチの図書館にはないんだと思って諦めてたんですが、なんとありました!! なぜかトイレの近くのティーンズコーナーの近くに10冊ほどまとまってた。 最近トイレ使ってなかったからなぁ、気づかんかった。 で...
ついに、とうとう、やっとこさ 乙女(の本棚)デビューしましたぁ~!! いやぁ、ウチの図書館にはないんだと思って諦めてたんですが、なんとありました!! なぜかトイレの近くのティーンズコーナーの近くに10冊ほどまとまってた。 最近トイレ使ってなかったからなぁ、気づかんかった。 で、適当に2冊借りてきたうちの1冊。 ……戯曲でした。 ま、いいんだけどね。 なんか台本みたいだし、泉鏡花さんのはそもそも言葉遣いが難しいわ。 三国岳の麓の里に、暮六つの鐘きこゆ。――幕を開く。 萩原晃この時白髪のつくり、鐘楼の上に立ちて夕陽を望みつつあり、鐘楼は柱に蔦からまり、高き石段に苔蒸し、棟には草生ゆ。見やがて徐に段を下りて、清水に米を磨ぐお百合の背後に行く。 晃 水は、美しい。いつ見ても……美しいな。 百合 ええ。 その水の岸に菖蒲ありニ三輪小さき花咲く。 晃 綺麗な水だよ。(微笑む。) 百合 (白髪の鬢に手を当てて)でも、白いのでございますもの。 晃 そりゃ、米を磨いでいるからさ。……(框の縁に腰を掛く)お勝手働き御苦労、せっかくのお手を水仕事で台なしは恐多い、ちとお手伝いと行こうかな。 百合 可うございますよ。 こんな感じです。 ルビふってあるからなんとか読めるは読めるが分かりづらい。 そこんとこをうまいことイラストが補完してくれてるのがありがたい。 内容は……、日本昔話にでも出てきそうな話でした。 今後も立派な乙女になるべく精進いたしますとも!!
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夜叉ヶ池には龍神が封じ込められている。自由を求める龍神は、遠い昔に人と約定を交わした。麓の鐘を必ず日に三度、撞き鳴らすこと。一度でも忘れたら、夜叉ヶ池から津波が起こり、村も里も水底に沈むであろう。 文学士で僧の山沢学円は越前琴弾谷で旧友の萩原晃に再会する。晃は、妻の百合と共に鐘...
夜叉ヶ池には龍神が封じ込められている。自由を求める龍神は、遠い昔に人と約定を交わした。麓の鐘を必ず日に三度、撞き鳴らすこと。一度でも忘れたら、夜叉ヶ池から津波が起こり、村も里も水底に沈むであろう。 文学士で僧の山沢学円は越前琴弾谷で旧友の萩原晃に再会する。晃は、妻の百合と共に鐘楼守をしていた。 夜叉ヶ池の主•白雪は、白山千蛇ヶ池の主が思い人で、会いたくてたまらない。 "義理も仁義も心得て、長生きしたくば勝手におし。…生命のために恋は棄てない" しかし、家を留守にした晃を慕い歌う百合の子守唄を聞いて約定を思い出す。 折しも旱魃続きの夏。村の人々は、夜叉ヶ池の雨乞いに、村一番の美女の百合を人身御供にしようとする… 再読。 突然思い立ったのは、やはり元旦の地震があったから。被災された方々の話を聞くといたたまれない思いが募る。僧の学円はこの地に多い本願寺派の僧侶。宗門とは何かを考える中で、この作品がまた読みたくなっていた所だった。 この立東舎のシリーズは、近代文学の短編を、最新のデジタルアート系のイラストで飾っていてなかなか美麗な装丁。とても良い取り組みだと思います。
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〈乙女の本棚〉シリーズ。この間、少年時代の泉鏡花を主人公にしたミステリを読んだ。連作短篇集なのだが、その作中にも登場する話なので読んでみた。 しきみさんの絵がとても良い。今作は戯曲として書かれており、芝居も観てみたい。ちなみに夜叉ヶ池は実在し、そこに伝わる龍神伝説がベースに...
〈乙女の本棚〉シリーズ。この間、少年時代の泉鏡花を主人公にしたミステリを読んだ。連作短篇集なのだが、その作中にも登場する話なので読んでみた。 しきみさんの絵がとても良い。今作は戯曲として書かれており、芝居も観てみたい。ちなみに夜叉ヶ池は実在し、そこに伝わる龍神伝説がベースになっているとのこと。 https://booklog.jp/item/1/4591178730
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乙女の本棚シリーズから、泉鏡花さんとしきみさんのコラボ作品「夜叉ヶ池」です。しきみさんのイラストは、「夜叉ヶ池」らしく青緑を基調としたもので雰囲気出てます。が…戯曲??何??しかも、今回も難しい…ってところから(^-^;) 竜神が住むといわれる夜叉ヶ池。1日3回鐘を撞かなけ...
乙女の本棚シリーズから、泉鏡花さんとしきみさんのコラボ作品「夜叉ヶ池」です。しきみさんのイラストは、「夜叉ヶ池」らしく青緑を基調としたもので雰囲気出てます。が…戯曲??何??しかも、今回も難しい…ってところから(^-^;) 竜神が住むといわれる夜叉ヶ池。1日3回鐘を撞かなければ、池から津波が起こり、村は水の底に沈んでしまうという言い伝えがあった…それを守るのが萩原晃・百合夫婦だった。一方その言い伝えがあるために剣ヶ峰に行けない夜叉ケ池に住む白雪姫…この2つの恋の行方を戯曲で表現しているのがこの作品…でいいかな(汗)。 ラストがまた息をのむ展開で…さすが泉鏡花さんです!!難しい…読めるかなぁ…と思わせておいて、気が付くとこの世界に引きずり込まれてしまったような…そんな感じなんです。深い深い作品でした。
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