1,800円以上の注文で送料無料

あんの明日 の商品レビュー

3.9

26件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/01/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・江戸時代✕料理✕少女の成長の物語 ・料理を突き詰めたい思い ・お武家様との淡いやり取りと別れ ...うーーーーん。お澪坊がちらついてならない

Posted byブクログ

2022/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

品川の旅籠、紅屋(くれないや)のお勝手で働くおやすの物語第7弾。 安政四年。おやすは十七歳。 見違えるように娘らしくなったと色々な人に言われ、料理人としても認められつつある。 そしてなぜか、色々な人が、「聞かなければよかった」と思うようなことをおやすに話すのである。 大人から言われたことを一生懸命にこなしていればよかった少女時代は終わってしまった。 先輩の台所女中さんがいなくなり、人員補充があるが、年上の「部下」を持って、やすは悩むこととなる。 そして、大きな岐路。 山路一郎は、本当におやすのことを考えていてくれた人だった。 こうやって、「分かり合って」別れた人とは、もしかしたら生涯、良い友達になれるのかもしれない。 胸を痛める事もあったけれど、新しい挑戦もあった。 やはりおやすは料理人魂の塊なのかもしれない。 あんなに尻込みしていたももんじ料理だが、身近に実際に食べた人がいるという女中のおさきが、自分も料理してみたけれどうまく行かなかったと聞き、どんなふうに料理したのかと興味津々になってしまう。 そして、政一の話はいちいち深い。 人を使う心得についてもそうだが、料理はリレーだということ。 ももんじなら、獣を仕留める、あるいは飼育する人、それを捌いて血抜きをして、食材という形にしてくれる人がいるからこそ、料理人は腕をふるうことができる。 魚も、漁をしてくれる人がいるから。 野菜も米も、育ててくれる人がいるからこそ。 花板だあなんだって言って、偉そうにしているのは思い上がりである。 本当にいいこと言うなあ。 そして、災害続きから嫌がらせ事件と、ここのところの嫌なことに一段落ついたかのように、希望が見えた幕切で良かった。 運命の意地悪にも腐らず、前に進む人たちが何人も登場した。 どんな時でも、人から学ぼうと心がけるおやすだからこそ、明日が希望に溢れているのだろう。

Posted byブクログ

2022/12/30

父親の借金の方に売られたやす。 二十歳になり世間からは嫁に行く年とみられる。 煮売り屋で知り合った天文方の嫡男一郎。 二人はいつしか気の合う友人から未来を見つめる仲に。 やすは「自分の未来」に悩むが、したいこと、幸せに続けられることは?と考えると身分違いで添いあっても双方に傷が...

父親の借金の方に売られたやす。 二十歳になり世間からは嫁に行く年とみられる。 煮売り屋で知り合った天文方の嫡男一郎。 二人はいつしか気の合う友人から未来を見つめる仲に。 やすは「自分の未来」に悩むが、したいこと、幸せに続けられることは?と考えると身分違いで添いあっても双方に傷が残る未来より本来の女料理人としての未来に決める。 かたや一郎も、やすの幸せを考え抜き、自分の欲した未来を封印する。 紅屋に続く事件の真相がわかる。 料理人として、苦手なももんじの料理に一歩踏みだす。 幼馴染の初めての子に、指南書を勉強し、離乳食を考案。 新しい起点となるシリーズ第7巻!

Posted byブクログ

2022/12/20

シリーズ7作目。このシリーズが面白くて「ランティエ」を定期購読するようになったので、連載で読んでしまったが、本も購入。 天文方である旗本の山路との恋の行方は、悲しい結末へ。ただ、両者にとって最悪で無かったのは救い。しかし、Wikiなどで見ると実在した山路の結婚は良く無かったそうな...

シリーズ7作目。このシリーズが面白くて「ランティエ」を定期購読するようになったので、連載で読んでしまったが、本も購入。 天文方である旗本の山路との恋の行方は、悲しい結末へ。ただ、両者にとって最悪で無かったのは救い。しかし、Wikiなどで見ると実在した山路の結婚は良く無かったそうなので、可哀想かも知れない。 嫌がらせを受けたとめ吉の犯人は意外な結末。このシリーズで殆ど出てこなかった若旦那と若女将が登場し、何故かおやすに別々に相談。今まであまり出てこないのが不思議に思う。 料理はおやすが嫌っていた獣にチャレンジ。おやすはまだまだ頼りないが、新たな試みで益々料理の腕がレベルアップして行く。

Posted byブクログ

2023/02/03

山路一郎から想いを告げられたおやす。山路への 想いを貫くか、女料理人としての道を極めるか。 おやすの心は乱れる。止められぬ時代の流れの中、 おやすの悲痛な決断とは…。

Posted byブクログ

2022/12/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

新しいお勝手女中を雇うことになり、あんがその指導役に。 でも、年上で一膳飯屋をしていた相手にあんちゃんは腰が引けてしまい……。 あんちゃんももう17歳、大きくなったなぁと思いつつ、仕事をするってことは部下を持つことでもあるからなぁとしみじみ。 しかも相手が年上だと性格的にあんちゃんにはきついかも。 そんなところへ若旦那が女郎にいれこんでいるという噂が流れたりして、紅屋にトラブルが舞い込んでくる。 そして、あんちゃんにも思う人ができるのですが~。 精神的には大きくなる出来事ばかりの巻でしたね。 糧にならんことはないよと思いながら本を閉じた私でした。

Posted byブクログ