隣の聞き取れないひと の商品レビュー
療育の現場でワーメモやLDの問題として扱っているのではないか不安になった。機能性構音障害としてみてるけど、ほんとは…ということもあり得るのか?カテゴライズすることを目的にするのではなく、困り感や症状をそのまま受け止めて対応でいいのか?いや、カテゴライズした方がより適切な対応に繋が...
療育の現場でワーメモやLDの問題として扱っているのではないか不安になった。機能性構音障害としてみてるけど、ほんとは…ということもあり得るのか?カテゴライズすることを目的にするのではなく、困り感や症状をそのまま受け止めて対応でいいのか?いや、カテゴライズした方がより適切な対応に繋がるのかな? 色々と考えるきっかけになりました。
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身近にもいるかもしれない世間でいうグレーゾーンの人たち。こんな障害もあるんだ。でも障害者手帳もらえない、助成もなし、これは病んじゃうわ・・。ATD是非いろんな人が知るべき病。
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正直、当事者ではない問題について、どう向き合ったらいいのかわかりませんでした。 自分はAPDかもしれないと感じているので、聞きづらいエピソードに共感できます。けれど、ほかの障がいについてはイメージしづらいものもあります。 そんな時、五十嵐さんのおっしゃる「共事者」になればいいのだ...
正直、当事者ではない問題について、どう向き合ったらいいのかわかりませんでした。 自分はAPDかもしれないと感じているので、聞きづらいエピソードに共感できます。けれど、ほかの障がいについてはイメージしづらいものもあります。 そんな時、五十嵐さんのおっしゃる「共事者」になればいいのだ、とハッとしました。 p.156 “彼らの隣に立つ、共事者になりたい、” 隣に立って、同じ目線になること。想像すること。 そんな人間になりたいです。 (以下、読みながら綴った感想) 2023/02/07 p.2-26 p.20 “クリスチャンとして生まれ育った渡邉さんは定期的に協会に通っていた” この時点ですでに、友人との共通点が多くてびっくりしてしまいます。友人を思い出しながら読むことになりそうです。 p.24 “疲れ切った親がこぼす愚痴を受け止め、また自身も介護に参加する。そんな環境で育った渡邉さんが我慢強い子どもとして育ったのは想像に難くない。” (中略) p.25 “本が好きだったので、書店員の仕事をしていたときでした。” 状況は少し違うものの、自分との共通点もあるようです。 この人に対する親近感がどんどん強まっています。 2023/02/08 p.26-126 p.28 “「あなたは悪くないんですよ」。そのひとことが、渡邉さんを救った。” ……これは、APDに限らず、多くの人が救われることばです。 p.38 “日常生活への影響だけではなく、職業洗濯にまで関わってくる。” それは、人生を左右されてしまいますね……。 p.39 “「みんな違って、みんなダメなところがある」” だからこそ、自分にも他者にも、求め過ぎてはいけません。 頭ではわかっています。わかっているのですけれど……謎に潔癖なところがあります。真面目にならなくて良いところで、頑固に考えてしまいます。 それがわたしのダメなところです……。 p.49 “診断というのは、その人を知るために大切なことです。この人が得意なもの、不得意なものを明らかにする。” そうなのですよね……。自分のことをより、知るためのもの。 それなのに、病院に行って診断を受けることは、マイナスイメージが強くなってしまっている気がします。 p.57 “電話口の向こうでなにを言っているのかがまったくわかりませんでした。” そういえば……電話で連絡内容を伝える時代、小学生の頃に、内容を全然聞き取れませんでした。何度聞き返してもダメで、わかったふりをしてしまって……当然次の人にうまく伝えられなくて、本当に申し訳ない気持ちになりました。 p.66 “現状、APD当事者は「身体障害者手帳」を取得することができない。” こんなに困っていることがあるのに……? p.84 “「まだちょっと整理できていないのか、いまでもAPDのことを話していると勝手に涙が出てくることがあるんです」” 嗚呼……トラウマのことを話す時の自分と同じです……。苦しいですよね……。 p.90 “できる人はそうすればいいし、できない人は無理をしなくていい。できないからといって、申し訳ないと思う必要もない。ただそこにいることに価値がある。” とても、とても、すてきな考え方です。 自分もそう考えられるようになりたいです。 p.116 “万が一聞き取れなかったときは、言い回しを変えて同じ質問をしたりするなど、投げかけ方を工夫することで乗り切れるんです。” 頭が良い方ですねえ。 自分にはなかなか、真似できません。この方ほど、頭の回転が速くありません……。 2023/02/10 p.128-156 p.134 “支援以上に、“自分自身が否定されない場所”を求めているように感じます。” 誰であっても、そのままの自分を受け入れてもらえる場所はほしいですよね……。そういう場所があると思うだけで、ほっとします。 2023/02/13 p.158-172 2023/02/22 p.172-183 p.181 “搭載されているのは三つの機能だ。” 機能を使い分けられるのは良いですねえ。 2023/02/23 p.183-207 p.199 “自分自身を正しく知ることは間違いではないし、誰にだってその権利があるはずだ。それが幸福につながらないのだとしたら、その責任は社会の在り方に起因するのだろう。” それは、絶対にそうです。 どんな人でも、誰でも、その人らしく生きられる社会のほうがいいです。他人のことを想像して、寄り添える人が増えたらいいですね……。
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※このレビューにはネタバレを含みます
図書館新刊コーナーから。 なんとなく気になったのは、自分自身が「相手に届かないと意味がない」ことを、結構強めに感じているからだろう。 APDというのは初めて知った。 自分自身、ざわざわした中で話を聞き取るのが苦手なタイプ。 APDの人たちは、その現象がものすごく困るレベルなんだろうな。 「障害の社会モデル」は、仕事の研修で何度か耳にしたことがある。 数年前の、バリアフリー法制定のあたりの研修だったはず。 この意識が根付けば、少なくとも心の負担は減るだろうな。 「できるほうができることをやればいい」の考えはとても好き。”お互い様2.0”みたいな感じ。バージョンアップ。 別に社会は、みんなが同じになるために存在しているのではない。 ただ、できることが何もないと思うこともある。そんな人の「できること」を見つけたり育てたりできる仕組みになればいい。 「共事者」という考え方は、助けられる方より、助けようとする人のジレンマを解決する考え方。 がっつり参加できなくても良いと思う。できる範囲で、できることを。
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聴力は問題ないのに聞き取れない。 ここまでくると「障害」ではなく「特性」。工夫、説明と理解が必要。だから社会からの理解と寛容さがあってほしいと願わずにはいられなかった。
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著者の誠実さ、誠意、使命感が光る いつも通り、図書館で借りた本の一冊として、本書を手にとって、著者の略歴をみて、プロローグを軽く読み始めた。すぐに著者のまっすぐな想いに触れて、なかなか読むのをやめることができず、かなり一気に読んでしまった。 APDという状態について、当事者が抱...
著者の誠実さ、誠意、使命感が光る いつも通り、図書館で借りた本の一冊として、本書を手にとって、著者の略歴をみて、プロローグを軽く読み始めた。すぐに著者のまっすぐな想いに触れて、なかなか読むのをやめることができず、かなり一気に読んでしまった。 APDという状態について、当事者が抱える自責や諦念、原因が特定できない苦悩などについて、実にリアルにまとまっていて、心を揺さぶられる。APDの認知度を上げることに対する著者の誠実さ、誠意、使命感の光る一冊。
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