ぼくは戦争は大きらい 新装版 の商品レビュー
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「戦争を語る人がいなくなることで、日本が戦争をしたという記憶が、だんだん忘れ去られようとしています。人間は、過去を忘れてしまうと同じ失敗を繰り返す生き物です。」 やなせさんが戦争時代を生き抜くことができたのは、偶然の重なりだったということが分かりました。親族がいないことで高知ではではなく小倉に入隊した、居眠りがばれて降格した、などの偶然から激戦地を免れたようです。 派遣された中国では紙芝居で村を回ったり、自作のお芝居を上演したりと、やなせさんらしい前向きな生き方が感じられました。アンパンマンが自分の顔を食べさせてあげるのは戦時中の空腹の辛さがあったからとのことです。 「ぼくが『アンパンマン』の中で描こうとしたのは、分け与えることで飢えはなくせるということと、嫌な相手とでも一緒に暮らすことはできるということです。」 アンパンマンとばいきんまんは、食べ物とばい菌なので仲良くはできないが、共存している。嫌なものはやっつけてしまおうと無菌にすると、人間の抵抗力がなくなってしまうとのこと。なるほどと思いました。
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やなせたかしさんの戦争体験。 中国福州にいるときは紙芝居で現地の人たちと仲良くなり、日本と中国が戦争している雰囲気でなかったとか、上海の朱渓鎮では日本軍が蒋介石や馬賊や匪賊から店や町の人を守ったとか。 また軍隊には聖人君主のような人やひどく堕落した人もいる。陸軍幼年学校から...
やなせたかしさんの戦争体験。 中国福州にいるときは紙芝居で現地の人たちと仲良くなり、日本と中国が戦争している雰囲気でなかったとか、上海の朱渓鎮では日本軍が蒋介石や馬賊や匪賊から店や町の人を守ったとか。 また軍隊には聖人君主のような人やひどく堕落した人もいる。陸軍幼年学校から陸軍大学日本に進んで無菌状態で育てられた人が悪いのです。特に参謀がダメだったと。 戦争が終わると軍紀が乱れメッキがはぎれてくる。ヤクザがいっぱいいたとか。 日本への帰国後連絡船で下関から宇野経由で四国に渡るのだが途中広島のすがたを見て新型爆弾の恐ろしさを目の当たりにしたとか。 体験者だけが話せる内容。 戦争の悲惨さを表しているのだが、少しほのぼのとさせるところもある。戦後80年が経ち戦争体験者が少なくなっている。リアルな体験記である。 読みやすく子供にも読ませたい本である。
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文章もつくりも読みやすい。理不尽な悲惨なことも飄々とした語り口で辛くなりすぎずに読めた。小さい頃に親しんだ優しい世界のアンパンマンが、戦争をきっかけに生まれていたことに驚いた。 本で語られたこと以上に、偶然が重なって生き延びたやなせたかし先生がアンパンマンを描いたように、戦争で亡...
文章もつくりも読みやすい。理不尽な悲惨なことも飄々とした語り口で辛くなりすぎずに読めた。小さい頃に親しんだ優しい世界のアンパンマンが、戦争をきっかけに生まれていたことに驚いた。 本で語られたこと以上に、偶然が重なって生き延びたやなせたかし先生がアンパンマンを描いたように、戦争で亡くなった人たちが生きていたら後世に残る作品を作っていたかもしれないということを強く考えさせられた。
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2025年8月10日読了。 仕事の関係でこの書籍のことを知り、 現在2025年の上半期の朝ドラで「あんぱん」が放送されていること、また戦後80年という節目であるという理由から読んでみたいと思い、手に取ることにした。 内容としては、やなせ先生のもとへ召集令状が届いて兵隊となり、日本や中国での兵隊生活の様子、そして終戦を迎え日本へ復員して、新聞記者や雑誌を作るお仕事をするまでのことが書かれている。 当時の兵隊の様子や、日本の陸軍が遅れを取っていたということ、戦うこと以外にも紙芝居を使った宣撫活動をしていたなど、知らないことがたくさん書かれていた。 やなせ先生が戦争中骨身にしみて感じたこととして「空腹ほど辛いものをないものはない」と語っている。こうした戦争中でのつらい体験から、アンパンマンがお腹を空かせた子たちに顔を分け与えるという描写へつながったという。 そして印象的だったのが「おしまい」の部分の「なんだか、このところ世の中全体が嫌なものはみんなやっつけてしまおう、というおかしな風潮になっている気がしてなりません。」というところである。 確かに、アンパンマンでいえばバイキンマンはバイ菌だし、私が普通に生活をしていても苦手な人たちは存在するし、嫌だなと思うことはある。でもそういう存在を攻撃しよう、やっつけてしまおうという、自分とは違うものを排除してしまおうという思想は、争いを生むものであり、良いことはひとつもないのだと感じた。 排除ではなく、どうしたら共存できるかを考えていくことが今後生活していく上で必要なのだと思った。 戦後80年という節目でこの本に出会い、1人の人物の戦争体験を知ることで、大切なことに気づくきっかけとなった。 全体的に読みやすく、ぜひ多くの人に読んでもらいたい本だと思った。
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あの戦争を経験した人が少なくなり、生の声を聞く機会が減ったいま、ここまで細かく兵士として戦地へ行っていた人の記憶に触れられるのがすごいしとても貴重 嫌な記憶だから話したくないと思っていたら可哀想だし…と思い、わたしは自分の祖父に聞けなかったけどやっぱり聞いておけばよかったのか。考...
あの戦争を経験した人が少なくなり、生の声を聞く機会が減ったいま、ここまで細かく兵士として戦地へ行っていた人の記憶に触れられるのがすごいしとても貴重 嫌な記憶だから話したくないと思っていたら可哀想だし…と思い、わたしは自分の祖父に聞けなかったけどやっぱり聞いておけばよかったのか。考えても仕方ないが やなせ先生があまり危険ではないところに行かされてよかったな
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やなせ先生が戦争時代を生き抜いたというのは知っていたけど、それをテーマにした本は知らなかった。 どういう状況にいたのか、は本当に人それぞれだ。ユーモアを加えて語っていても、話す事自体が辛いという経験は誰しもにある訳じゃない。 やなせ先生だからこそのこの表現方法も。その惨状がむしろ...
やなせ先生が戦争時代を生き抜いたというのは知っていたけど、それをテーマにした本は知らなかった。 どういう状況にいたのか、は本当に人それぞれだ。ユーモアを加えて語っていても、話す事自体が辛いという経験は誰しもにある訳じゃない。 やなせ先生だからこそのこの表現方法も。その惨状がむしろ、想像するに難い位だということが伝わる。
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アンパンマンの見る目が変わった。 何のために生まれて何のために生きるのか。 読む時期によって、受け取り方は変わってくるけど やなせさんの言葉は厚みがすごい。
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#ぼくは戦争は大きらい #やなせたかし #小学館 #読了 戦争を体験した人が高齢になっていく。思い出したくないという理由で語らない人もいるという。やなせさんもその一人だった。今こそ再び同じ過ちを繰り返さぬよう、知ろうとする時じゃないだろうか、と読了してさらに思った。風化させてはい...
#ぼくは戦争は大きらい #やなせたかし #小学館 #読了 戦争を体験した人が高齢になっていく。思い出したくないという理由で語らない人もいるという。やなせさんもその一人だった。今こそ再び同じ過ちを繰り返さぬよう、知ろうとする時じゃないだろうか、と読了してさらに思った。風化させてはいけない。
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