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天使も怪物も眠る夜 の商品レビュー

3.5

39件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    2

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2023/04/05

#螺旋プロジェクト 21世紀末 眠れない人々 科学が進みすぎた世界でも海と山の争いは続くのか 予知に導かれる演者たち 眠り姫を目覚めさせる王子は誰か 運命のクライマックス

Posted byブクログ

2023/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

螺旋プロジェクトの最終話的なもの。 今までの海族と山族が近くにいたら気分が悪くなる、みたいな設定どこ行ったん?と思った。 仲良くなってめでたしめでたしかと思ったけど、伝承では東京がなくなる一因にもなったらしいから、結局また別の時代では争ったんだろうな、と思った。 個人的には、キャラ立ちしてる登場人物が何人も出てくるのが少し読みづらく「え?この人いつ出てきたっけ?」と見返しながら読んだ。 螺旋プロジェクトの全体を通しては、共通のシーンである『時は夕暮れ、何かが壊れる時──』っていうのが最後まで「ここか!」ってのが分からないまま終わってしまった(笑)

Posted byブクログ

2023/03/13

螺旋シリーズをきっかけに。初めましての作家さん。 未来ということで、そもそもわからない言葉に加え、フウ、シュウだの、マユズミ、キリバヤシだの、混乱の嵐。 物語中盤で、いったん人物の整理をしてやっと。。 山族、海族ではなく、大きな耳と、青い目。結局最後のほうまで主人公がだれかわから...

螺旋シリーズをきっかけに。初めましての作家さん。 未来ということで、そもそもわからない言葉に加え、フウ、シュウだの、マユズミ、キリバヤシだの、混乱の嵐。 物語中盤で、いったん人物の整理をしてやっと。。 山族、海族ではなく、大きな耳と、青い目。結局最後のほうまで主人公がだれかわからないという(^^; 八王子(地名)が8と王子っていうのにはおぉ!といい 「この世は、ひとつになりたいふたつでできてる」は名言だ。TAライトがとてもあかるいといのは、これまたすごくいい。 これにて、シリーズ完結(途中抜けてるけど)!

Posted byブクログ

2023/03/11

螺旋プロジェクトの4作品目 初の吉田篤弘さんの作品。あまり相性が良くなかった。登場人物が多く感じてしまい、並行する展開のため、私の頭じゃついて行けなかった。海山の対立も分からず。 次はもののふの国へ

Posted byブクログ

2023/03/02

これも螺旋プロジェクトの中の一冊です。 伊坂幸太郎氏の〝シーソーモンスター〟を読んでから、 そのあと本作に取り掛かりました。 伊坂作品で描かれていた近未来の さらに先のお話だったので、 すんなり次の物語世界に入っていけました。 二十数名の登場人物が、 それぞれの思惑によって、 ...

これも螺旋プロジェクトの中の一冊です。 伊坂幸太郎氏の〝シーソーモンスター〟を読んでから、 そのあと本作に取り掛かりました。 伊坂作品で描かれていた近未来の さらに先のお話だったので、 すんなり次の物語世界に入っていけました。 二十数名の登場人物が、 それぞれの思惑によって、 てんでばらばらに行動している様子が、 同時進行で描かれ、 場面が転換していきますが、 終盤になるにしたがい、 それらがすべて あるひとつの点に集約されていきます。 その手際の良さが本書の面白さのひとつですね。 いつの世もなぜ人は争うことをやめないのでしょう? 人間は過去の経験、歴史から 学ぶことのできない生き物なのでしょうか? 人間を戦争というくびきから 解き放つことはできるのか?という問題は、 アインシュタインとフロイトの 往復書簡の中でも語られているようですが、 そのヒントがこの物語の中にあるような気がします。 やっぱり、だいじなのは〝imagine〟ですよネ。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

Posted byブクログ

2023/04/30

「螺旋」プロジェクトの4冊目。 語られる時代としては一番後ろになり、皆さんのレビューを見ると最後に読むほうが良いように書いてあったが、読み始めたものはしょうがない。 2095年、四半世紀前に建てられた壁で街を東西に分断されている東京が舞台。 そこは不眠の都と化し、睡眠ビジネスが...

「螺旋」プロジェクトの4冊目。 語られる時代としては一番後ろになり、皆さんのレビューを見ると最後に読むほうが良いように書いてあったが、読み始めたものはしょうがない。 2095年、四半世紀前に建てられた壁で街を東西に分断されている東京が舞台。 そこは不眠の都と化し、睡眠ビジネスが隆盛を誇っているという設定のもと、巻頭に紹介されているだけでも25名+1匹、色んな人物が登場し、それぞれの周辺が描かれていく。 睡眠コンサルタントに勤め覚醒タブレットの開発を命じられたシュウが〈いばら姫〉の物語の謎を追うパート、〈眠り姫の寝台〉という本を巡ってシュウの姉で探偵のナツメと小説家のマユズミが動き回るパート、スキンヘッドの音楽家ホシナが曲のモチーフにする幻の酒〈ゴールデン・スランバー〉を探すパート、ポスターハンターのトオルがポスターで見た幻の映画の幻の女にこだわり続けるパート、これらの話が入り乱れ、それにコーヒー・バーの店主サル、生物学者のコドモ博士や特別調査機関の二等調査員ゴヤなども絡んで話は進む。 どのパートもが結構面白い話で次々と頁は捲れていくが、一方、登場人物が多くまた場面転換も早くて、これらが互いにどう繋がっていくのか、細切れで読む頭にはなかなか入ってこず、そこはいささか苦労した。 読み終えてしまえば、小道具も仕掛けも世界観も、どれもがこのプロジェクトの様々な要素を取り入れて物語が構築されているように思え、これまで読んだのはこの本を含め4冊だけなのだが、残る4冊も読んでいれば、もっと多くのことに気付けたのではないかと思わされた。 海と山との対立もなく、寧ろ、ひとつになりたいふたつの物語として、蒼い瞳と大きな耳が邂逅するラストは大団円に相応しく、確かに一番最後に読むほうが良かったように思った。 「おおる、おおる」と泣きつづける赤児の声は、作中の『ふたつの強きものが、勝利への欲望を捨てて、仲良く並び立てば、そのとき初めて、壁は消えて、たったひとつのALLが生まれる』と呼応し、なかなか感動的な幕切れだった。

Posted byブクログ

2023/02/21

螺旋プロジェクト。時代の流れどおりに読んでこれが最後。 対立すら眠る夜。 この作品は最後に読まなければならない。 今まで読む機会がなかった複数の素晴らしい作家に出会う機会をいただいた螺旋プロジェクトに感謝! ※評価はすべて3にしています

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2023/02/20

螺旋プロジェクト5冊目。 冒頭のマユズミの職業病のつぶやきは、どこかの誰かを小馬鹿にするような「毒あるある」的な感じで、チョイスも絶妙だし筆者のセンスを感じた。 ただ、その設定が冒頭だけだったのが残念だった。首尾一貫して最後までそのキャラを通してくれていたらもっと魅力的だったと思...

螺旋プロジェクト5冊目。 冒頭のマユズミの職業病のつぶやきは、どこかの誰かを小馬鹿にするような「毒あるある」的な感じで、チョイスも絶妙だし筆者のセンスを感じた。 ただ、その設定が冒頭だけだったのが残念だった。首尾一貫して最後までそのキャラを通してくれていたらもっと魅力的だったと思う。 螺旋プロジェクトの読む順番を出版社の思惑というか意図を信じて、文庫版の発売順に読んでいるが、これはシリーズのラストに読んだ方が良かったのではないかと思った。 これまで読んだ4作品とあまりにも海山の対立構造やルールが違っていて、「いつになったら本題に入るんだろう」というモヤモヤを常に浮かべながら、そのまま読了してしまった感じ。 夕暮れ時のシーンも、真実に迫る事なく通り過ぎてしまい「あれあれ?他の作品とルールが違う?」という作品の外側の部分に意識が行ってしまいあまり没入できず。 そういった企画の縛りの部分がだいぶ足枷になってしまっていて、螺旋プロジェクトのルールに縛られずにこの作品単体で書かれていたら、好きな作品だったかもとも思う。 ・息子はどうして息の子と書くのか

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2023/02/17

螺旋シリーズ7冊目 シリーズの最後に相応しい話のため、螺旋シリーズを読む人はこれを最後に読む事をオススメする。 2095年の東京は不眠の街。目が覚める面白い本などが燃やされる中、未来予測ではこの後長い眠りの時が訪れると予想される。ゴールデンスランバーの服用により、長い眠りについ...

螺旋シリーズ7冊目 シリーズの最後に相応しい話のため、螺旋シリーズを読む人はこれを最後に読む事をオススメする。 2095年の東京は不眠の街。目が覚める面白い本などが燃やされる中、未来予測ではこの後長い眠りの時が訪れると予想される。ゴールデンスランバーの服用により、長い眠りについた姫(海族)を目覚めさせるため、眠り姫プロジェクトがまさに螺旋を描くように、人々を繋ぎ、紐解いていく。 海と山の対立はほぼなく、手を繋ぐ未来への一歩となる。 審判役はこうやってでき、そして、時空を旅してるため、全てを知っているようだ。 吉田篤弘さんの話はこれ以外知らないが、伊坂をリスペクトしてる感じが伝わる文章だった。

Posted byブクログ

2023/02/10

螺旋シリーズ5冊目 時間軸では最後となる「未来編」なので、眠りを物語のメインとして扱いつつ海族と山族の争いも最終章、という構成 「ウナノハテノガタ」が古代語オンパレードと同じく今作品は未来語オンパレード。ついでに登場人物が増えてさらに難易度はアップ。 なので「ウナノハテノガタ」が...

螺旋シリーズ5冊目 時間軸では最後となる「未来編」なので、眠りを物語のメインとして扱いつつ海族と山族の争いも最終章、という構成 「ウナノハテノガタ」が古代語オンパレードと同じく今作品は未来語オンパレード。ついでに登場人物が増えてさらに難易度はアップ。 なので「ウナノハテノガタ」が読みにくかった!というかたはこちらも読みにくいと思います。 結局何が書きたかったのかなぁ、とは思うものの 螺旋シリーズとしてはスッキリした終わり方だったのでキライではなかった。

Posted byブクログ