二人の嘘 の商品レビュー
裁判官と元服役囚。設定がとても興味深い。 二人が美男美女であるという描写が頻繁に出てくるので、映像化されるなら誰かなと思いながら読んだ。 裁判官の仕事の裏側を垣間見ることができて興味深かったが、だんだん恋愛の方がメインになってしまい残念だった。 最終章はちょっと古臭く感じた。も...
裁判官と元服役囚。設定がとても興味深い。 二人が美男美女であるという描写が頻繁に出てくるので、映像化されるなら誰かなと思いながら読んだ。 裁判官の仕事の裏側を垣間見ることができて興味深かったが、だんだん恋愛の方がメインになってしまい残念だった。 最終章はちょっと古臭く感じた。ものかなしい冬の北陸を舞台に、昭和の香りが漂うドラマを観ているようだった。 お仕事小説ではなく恋愛小説だったのね。
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裁判官のレイコに対する弁護士の夫のコンプレックスからくるモラハラ。それをわかった上で、有能さを隠すレイコ。そんなレイコの心を動かした元被告人。深くて大人な物語
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読み始めてすぐに感じる。 主人公の礼子って、感情が全くなくて怖い。 裁判官という職業柄、感情を挟んではいけないのは分かるけれどそれにしたって、ねぇ。という具合で(読み進めていくにつれて何故、彼女に感情が全くないのかが分かったが) 蛭間と再会して少しずつ自分の感情を取り戻し、そのモ...
読み始めてすぐに感じる。 主人公の礼子って、感情が全くなくて怖い。 裁判官という職業柄、感情を挟んではいけないのは分かるけれどそれにしたって、ねぇ。という具合で(読み進めていくにつれて何故、彼女に感情が全くないのかが分かったが) 蛭間と再会して少しずつ自分の感情を取り戻し、そのモノクロだった世界に色がつき始めたのは良かった。と感じた。 でもそれを良しとせず拒むものもたくさんあって。。。もし、もっと違う立場で2人が出会っていたらどうなっていただろうか?とも考えたら。 最初で最後、2人で出かけた旅行のくだりはこの本文の中で唯一ホッとできる描写だった、個人的に。 それまでは、ものすごく険しい山と谷をずっと登って降りて。としているかのような内容だったから。 ラストは思わず涙ぐんでしまった、あまりに切なすぎて。
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思ってた異常に切なかった。 とにかく主人公の方が美しいを強調されてたので 配役考えるのに 北川景子さんかな〜蒼井優さんかな〜とか 勝手ながら考えてしまった 他にも 蛭間は松坂桃李さんかな〜妻夫木聡さんかな〜 妹は夏帆さんかな〜と。 映像が想像しやすい本だったなぁ 最終的には蛭間も妹と同じ道を選んで 二人の明るい未来がなかったのがすごく切なかった。
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超エリート女性判事と、かつて彼女が判決文を書いた被告男性の物語。 恋なのか、愛なのか、わからないが、とにかくそういう類のものは人を生まれ変わらせる。 序盤の裁判官の心情描写やスピード感、人間模様、構成は面白くて読み応えがあった。 終盤、恋愛モードになったのはちょっと戸惑ったが、終わり方が潔かったので、よかった。
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超エリートの女性判事と刑を終えた服役囚。二人を中心に展開する長編である。 カテゴリーを入れるとネタバレになりそうなので書けない。 とにかく、息つく暇もないほど濃密な裁判官の生活描写。超エリートたちの生活描写に魅了された。そこまでエリ―トなヒロインは、やがてとある業界から熱望される...
超エリートの女性判事と刑を終えた服役囚。二人を中心に展開する長編である。 カテゴリーを入れるとネタバレになりそうなので書けない。 とにかく、息つく暇もないほど濃密な裁判官の生活描写。超エリートたちの生活描写に魅了された。そこまでエリ―トなヒロインは、やがてとある業界から熱望されるのであるが。この先もまたネタバレなのでいえない。苦しい。 本作、中盤くらいで複数のゴールが見えてきてですね、終着地点はどこだ! となる、実に贅沢な作品でございます。社会のいろいろな問題に果敢に挑んだ作品ともいえるのだ。 恋愛もの以外にも業界ものがお好きなお方におすすめである。
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母に捨てられ、東大法学部を主席卒業、旧司法試験もトップ合格。効率が人生、最年少最高裁判事と目され、美しさも際立った判事が過去の誤判に引きずられ、人生を狂わせていく。地位や評価は落ちていくが、人間としては生まれ変わっていく。 幸せって難しい。でも、面白い。
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東京地方裁判所の裁判官の片陵礼子。司法試験にトップ合格し、この先女性最年少で最高裁裁判所の判事になると言われている人物。その礼子が以前関わった裁判の元被告人と出会う。あの裁判、判決は間違っていたのではという疑問。元被告人の蛭間と会っている間に惹かれ始める。よくありそうな展開なんだ...
東京地方裁判所の裁判官の片陵礼子。司法試験にトップ合格し、この先女性最年少で最高裁裁判所の判事になると言われている人物。その礼子が以前関わった裁判の元被告人と出会う。あの裁判、判決は間違っていたのではという疑問。元被告人の蛭間と会っている間に惹かれ始める。よくありそうな展開なんだけれどその中身が面白くあっという間に引き込まれていく。蛭間の事件の真相を探るミステリーではあるけれど礼子と蛭間の抱えている孤独が二人が出会った時にどうなっていくのか。とても満足感の高い一冊。
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