青木きららのちょっとした冒険 の商品レビュー
ある種ディストピアのような、人によってはユートピアのような、現実とは少し違う世界での沢山の"青木きらら"の短編集。「スカート・デンタータ」が少しいいなと思えてしまう現実ってかなり嫌だな。
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青木きららは誰でもなくて、でも私たちなのかもしれなくて、どこにも存在してなくて、でもどこにでもいるのかもしれない。 非現実的な物語の中に女性が生きる上で遭遇する理不尽や生きづらさをすごくシビアに内包していて、毒を孕んだポップさが癖になる。 「花束」のカルトっぽい切なさと「幸せな女...
青木きららは誰でもなくて、でも私たちなのかもしれなくて、どこにも存在してなくて、でもどこにでもいるのかもしれない。 非現実的な物語の中に女性が生きる上で遭遇する理不尽や生きづらさをすごくシビアに内包していて、毒を孕んだポップさが癖になる。 「花束」のカルトっぽい切なさと「幸せな女たち」のハッピリーエバーアフターが特に好きだった。
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青木きららという名のいろんな人物にまつわる短編集。 それぞれの青木きららにつながりはない。大人だったり子供だったり、有名人だったり、集団だったり。 なんとなく概念的というか、不思議な世界というか、なるほど芥川賞作家の文章かぁと感じた。 最初の近子が少し狂気じみていて、スカートの...
青木きららという名のいろんな人物にまつわる短編集。 それぞれの青木きららにつながりはない。大人だったり子供だったり、有名人だったり、集団だったり。 なんとなく概念的というか、不思議な世界というか、なるほど芥川賞作家の文章かぁと感じた。 最初の近子が少し狂気じみていて、スカートの話も怖いし、わりと普通っぽい人の話もあるんだけど、全体的に多少の狂気をまとった作品という印象。 個人的にには少し読みづらかったかなぁ。
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藤野可織が描く女性たちが大好きです。他作家と比べるのはよくないかなと思いつつ……山田詠美や西加奈子的な女性たちほど強い訳ではなく、でも小川糸的にふわふわしてる風でもなく、江國香織や村田沙耶香の女性ほどぶっとんでる感もなく。親近感が湧く、友だちになりたいなーという塩梅の登場人物たち...
藤野可織が描く女性たちが大好きです。他作家と比べるのはよくないかなと思いつつ……山田詠美や西加奈子的な女性たちほど強い訳ではなく、でも小川糸的にふわふわしてる風でもなく、江國香織や村田沙耶香の女性ほどぶっとんでる感もなく。親近感が湧く、友だちになりたいなーという塩梅の登場人物たちが好きなのです。 収録作のひとつである「消滅」で、香港のデモや選択制夫婦別姓問題について議論を交わしつつもラオス料理に舌鼓をうつ3人の女ともだちの会話がまさにそんな感じで、ああこの塩梅わかるーーー!と頷いてしまいました。
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共通しない「青木きらら」が共通する短編集。 スカート・デンタータが好き!こんな夢みたいに苦しい話に憧れずに済む日が来ますように。こんなに苦しい話を夢見ないといけない現実がなくなりますように。視点人物の歪みと諦めと自覚に、勝ったとは決して言えない青木きららに悲しくなった。次々読み...
共通しない「青木きらら」が共通する短編集。 スカート・デンタータが好き!こんな夢みたいに苦しい話に憧れずに済む日が来ますように。こんなに苦しい話を夢見ないといけない現実がなくなりますように。視点人物の歪みと諦めと自覚に、勝ったとは決して言えない青木きららに悲しくなった。次々読みたくなって、少しずつ読むつもりが読み切ってしまった。
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最初、設定を理解するのに時間かかりました が面白かったです トーチカ、トーチカ2が自分には 読みやすかったです
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青木きららという女性が各編に必ず登場する短編集だが、青木きららは同一人物ではない。現代日本に似たパラレルワールドのような世界を舞台としているが、夢の世界を彷徨っているみたいな読み心地。 「わかった」とは言えないが、響いた。寓意や暗喩のようなものを、掴めそうで掴めない、掴めたと...
青木きららという女性が各編に必ず登場する短編集だが、青木きららは同一人物ではない。現代日本に似たパラレルワールドのような世界を舞台としているが、夢の世界を彷徨っているみたいな読み心地。 「わかった」とは言えないが、響いた。寓意や暗喩のようなものを、掴めそうで掴めない、掴めたと思った瞬間にふぁっと霧になって消えてしまうような、「なに、わかった気になってるの」と氷の眼で見つめられているような緊張感が、このわかりやすさの求められる時代に、独特の歯応えを差し出してくる。 以下、個人的な備忘メモ。タイトル前の記号は、「◯=好き」「◎=特に好き」を表す。 ◯トーチカ 青木きららの偽物を探せ、てな感じではじめちょっと不思議面白く読める。終章につながる。 ・積み重なる密室 出張先(京都かな?)のホテルにて、女性専用フロアへのグレードアップの申し出を受ける。他の部屋も選べるのか?と質問すると、スタッフは顔を曇らせ、他のフロアは満室だという。 ・スカート・デンタータ スカートが、許可なく持ち主の体を触る者を食いちぎる歯を持つ。 ◎花束 川で殺された青木きららの死を悼む人々が全国から手向けの花を持って河川敷に集まる。センチメンタル?が束になって、謎のカタルシスが。 ◎消滅 青木という女性が、将来子どもができたら「きらら」と名付けたい、青木きらら、なんて素敵な名前だろうと夢想するが、よほどの強い心を持って青木姓を守るために戦わない限りまあ無理だろうということをわかっている。夫は何の努力も必要とせずに自分の姓のままでいられるというのに。短編集を貫く象徴的な名前「青木きらら」が存在できないという矛盾。 ◯幸せな女たち 結婚式の写真撮影という仕事から、女の幸せについて。結婚だけが幸せではないみたいな次元の話ではもちろんなく、女が幸せになることを心から憎む存在が描かれる。 ・美しい死 クリスマスケーキ理論。 ・愛情 「愛情が制度の肩代わりをすることがないよう整備された社会」。 ◎トーチカ2 はじめの章の続き。マイナポイントみたいなものの恩恵を受けながらマイナンバーカードみたいなもので管理されないと自分が誰なのかも証明できないような世界で。ラストが刺さる。こうする以外どうしたらいいかわからなかった、ただそこそこ安心してそこそこの暮らしをしていきたかっただけなのに、「今、『放送局』の翼の下で震えるよるべない隷属者として立っている近子は、同時に特権を行使する冷酷な共犯者だった。」
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物語の設定やら登場人物の背景やら なかなか理解できなくて、 ものすごく不安になりながら読み始める。 ちょっとこつが分かってくると 今度はそこに潜んでいたテーマに圧倒されてしまう。 私が生きてる場所って、もしかしたら ものすごく不自由な世界なのではなかろうかと 別の不安がムクムクと...
物語の設定やら登場人物の背景やら なかなか理解できなくて、 ものすごく不安になりながら読み始める。 ちょっとこつが分かってくると 今度はそこに潜んでいたテーマに圧倒されてしまう。 私が生きてる場所って、もしかしたら ものすごく不自由な世界なのではなかろうかと 別の不安がムクムクと心に沸き起こって来るのだ。 女性ならば思わず「そうだったのか!」と膝を打ちたくなる言葉がたくさん出てくるのだけれど 男性はこの物語をどう読むのだろう。 特に「スカート・デンタータ」・・・ 感想を誰かにきいてみたいものだ。
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青木きららという女性がキーパーソンとなる短編集。 どの話にも青木きららが登場するが、同一人物ではなく、話自体にも繋がりはない。しかし、どの物語も、同じような空気をまとっているような気がした。 静謐だが、どことなく不安。 きっと不安に感じるのは、読者である自分たちが普段気づかないよ...
青木きららという女性がキーパーソンとなる短編集。 どの話にも青木きららが登場するが、同一人物ではなく、話自体にも繋がりはない。しかし、どの物語も、同じような空気をまとっているような気がした。 静謐だが、どことなく不安。 きっと不安に感じるのは、読者である自分たちが普段気づかないようにしている不条理や未知のものを、あえて全面に押し出しているからだろう。 社会にあらがうことなく受け入れ、そこでの不満はあれど不都合はないくらいの幸せを享受できれば良しとする「トーチカ」。 未知のものに対して、ささやかな抵抗を試そうとする「積み重なる密室」。 この2篇が特にお気に入りの話だった。
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そっちはどうですか? あいかわらず最悪ですか? こっちはこっちでまぁまぁ最悪かな! 無責任な暴力、すれ違う意識、のしかかる思い込み―― 8人のきららの8つの人生が照射する 残酷でかすかにあたたかい世界の物語 人気モデル兼女優の偽物、痴漢された女子高生、特別な日を撮影するカメ...
そっちはどうですか? あいかわらず最悪ですか? こっちはこっちでまぁまぁ最悪かな! 無責任な暴力、すれ違う意識、のしかかる思い込み―― 8人のきららの8つの人生が照射する 残酷でかすかにあたたかい世界の物語 人気モデル兼女優の偽物、痴漢された女子高生、特別な日を撮影するカメラマン、推しの若き死を願う会社員…… あちこちに現れて 誰かであり 誰でもない 名前のない私たちみんなが 「きらら」として生き抜いている 世界観が分からなすぎて、第1章から読むのに苦労してしまった。そして、第1章で挫折した。もう少し我慢して読めば良かったのか… 2023.4.9 挫折
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