思い出リバイバル の商品レビュー
たった一つだけ思い出を再上映できるとしたら、あなたはどれを選びますか? これは(映人)と呼ばれる人物が、報酬も受け取らずに思い出を体験させてくれるという不思議な物語。 ただし、決っして破ってはならないルールがあり、「過去を悪用してはならない」 「内容を誰にも話してはいけない」...
たった一つだけ思い出を再上映できるとしたら、あなたはどれを選びますか? これは(映人)と呼ばれる人物が、報酬も受け取らずに思い出を体験させてくれるという不思議な物語。 ただし、決っして破ってはならないルールがあり、「過去を悪用してはならない」 「内容を誰にも話してはいけない」 「何が起こっても、生じた結果は、自分自身で責任を負うこと」である。 第1話 父の思い出 第2話 恋人との思い出 第3話 青春の思い出 第4話 ある犯罪の思い出 第5話 映人の思い出 過去を思い出し、もう一度確かめてみたいことや楽しかったことを振り返りたい。 それですっきりしてこれからの自分に希望や期待が持てるのならいいことなのかもしれない。 第5話では、映人のことがわかる。 リバイバルの目的は、過去にどんな意味を見出すかは、その人次第。思い出を振り返ることで気づけることもあるはず。今を、生き直すためのもの。 これは、自分の存在価値を見い出すためなのかもしれない。 今の自分を肯定しつつ、修正できる部分は工夫し努力していく。 それを気づかせるためかもと思った。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ひとつだけ、過去を「再上映」できるとしたら。 今だから気付けることがあるーー思い出とは、未来へ一歩踏み出す自分を支えてくれるもの。 思い出をひとつだけ「再上映」してくれる不思議な存在、映人。 過去を変えることはできないが、今の自分の視点でもう一度過去を見直すことができる。 幸せだった頃を取り戻したい人、後悔にけりをつけたい人……映人に再上映を依頼する理由は様々だが、受けるか受けないかは映人なりの基準があったーー。 幸せなものでも、苦しいものでも、自分にとって価値があって大切なものだと心から思えたら、きっと「これから」が変わっていく。 思い出を再体験した依頼人たちは、何を得るのか。 そして、映人の正体と目的とは。 (アマゾンより引用)
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大切な思い出を「再上映(リバイバル)」させてくれる、「映人」と名乗る謎の存在を探し求める人たち。その中で一部の人は映人に出会い、依頼を受けてもらうことができる。彼らがもう一度体験したいと望む思い出はどのようなものなのか、そしてその後の彼らがどうなるのか。ハートウォーミングな物語で...
大切な思い出を「再上映(リバイバル)」させてくれる、「映人」と名乗る謎の存在を探し求める人たち。その中で一部の人は映人に出会い、依頼を受けてもらうことができる。彼らがもう一度体験したいと望む思い出はどのようなものなのか、そしてその後の彼らがどうなるのか。ハートウォーミングな物語です。 今はもういない人との思い出だったり、一番楽しかった記憶だったり、それを追体験することでどうなるのか。追体験したところで何ひとつ運命を変えることはできないのだし、現状に不満を持って過去の栄光を求める人にとっては、害悪になるだけなのでは、と危惧するところもあります。これって知らないままの方が幸せだったよね、と思うこともあったのですが。かつての、そして現在の自分自身に向き合い生きてゆく活力を得た彼らの姿には安心させられました。何ごともこれからの自分次第なのですよね。あくまでも過去は過去として、現在から未来を生きなければならないのは当然のこと。その糧となるのが思い出なのかな。
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頁を開くと「たった一つだけ思い出を再上映できるとしたら、あなたはどれを選びますか?」の問い。 読む前に考える。 私だったら高校時代の淡いエピソード、それとも亡き父との楽しかった日々? 過去に想いを巡らせながら読み進めた。 思い出を一つだけ再上映してくれる不思議な存在・映人によ...
頁を開くと「たった一つだけ思い出を再上映できるとしたら、あなたはどれを選びますか?」の問い。 読む前に考える。 私だったら高校時代の淡いエピソード、それとも亡き父との楽しかった日々? 過去に想いを巡らせながら読み進めた。 思い出を一つだけ再上映してくれる不思議な存在・映人によって、過去の出来事を再体験した依頼人達。 ある者は身勝手だと思っていた父の本当の想いを知り又ある者は見失っていた大切なものの存在に気付かされる。 最後には映人自身の過去と「思い出リバイバル」の目的が明かされ胸が一杯になる。 切なさを伴う再生の物語。
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思い出のその日に一度だけ戻れるとしたら… 信じられないような話だけど、やっぱり戻りたい過去がある。 そんな気持ちはとても共感出来ます。 人は必ず死ぬからこそ、その時に後悔しないような生き方を、大切な人を思いやったり、言葉にしたりする大事さは痛感しました。 また、今があるのはどん...
思い出のその日に一度だけ戻れるとしたら… 信じられないような話だけど、やっぱり戻りたい過去がある。 そんな気持ちはとても共感出来ます。 人は必ず死ぬからこそ、その時に後悔しないような生き方を、大切な人を思いやったり、言葉にしたりする大事さは痛感しました。 また、今があるのはどんな過去でも積み重ねてきたから。 良くも悪くも過去は過去と、過去に縋りつかずに、過去から未来を生きる事をこれからも続けていきたいです。
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たった1度だけ、希望の思い出を再体験させることができる能力──再上映(リバイバル)。そんな夢のような能力をもつ映人(えいと)を頼ってきた人達の物語5篇からなる連作短篇集。 んー、これはあれですか、過去にも未来にも行けちゃうナイスな喫茶店と同系列の作品ですか? と思いながら2篇を読...
たった1度だけ、希望の思い出を再体験させることができる能力──再上映(リバイバル)。そんな夢のような能力をもつ映人(えいと)を頼ってきた人達の物語5篇からなる連作短篇集。 んー、これはあれですか、過去にも未来にも行けちゃうナイスな喫茶店と同系列の作品ですか? と思いながら2篇を読了したが、そこから先の展開は違った。 同じパターンを繰り返すと見せかけて読者の逆手を取り、突っ込みを撥ね返す手並みは鮮やかだった。能力の本質は途中で気付いたとおりだったが、そこからさらに一捻りされていた。お見事!
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彩坂美月さんは、「向日葵を手折る」が大好きで、気になっている作家さん。 表紙が素敵。 都市伝説と言われている映人は、もう一度戻りたい過去の再上映をしてくれるという。 タイムトリップなのか、ファンタジー的要素があるのかとワクワクしながら読んだ。 「ツナグ」(辻村深月著)を思いおこす...
彩坂美月さんは、「向日葵を手折る」が大好きで、気になっている作家さん。 表紙が素敵。 都市伝説と言われている映人は、もう一度戻りたい過去の再上映をしてくれるという。 タイムトリップなのか、ファンタジー的要素があるのかとワクワクしながら読んだ。 「ツナグ」(辻村深月著)を思いおこす。 依頼者は、過去に戻り自己を省みる。 再上映を観た人は、そこから明るい方向へやり直せるようなストーリー。 でもラストの種明かしで、ちょっと、え?となった。 催眠暗示、心理療法。 でも、映人によって、確かに立ち直ることができた人がいる。 無意識に沈む記憶を蘇らせるための、催眠暗示。 でも、それができるのは特殊な能力だと思う。 癒しの力。 すごい。
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Amazonの紹介 ひとつだけ、過去を「再上映」できるとしたら。今だから気付けることがあるーー思い出とは、未来へ一歩踏み出す自分を支えてくれるもの。 思い出をひとつだけ「再上映」してくれる不思議な存在、映人。過去を変えることはできないが、今の自分の視点でもう一度過去を見直すことが...
Amazonの紹介 ひとつだけ、過去を「再上映」できるとしたら。今だから気付けることがあるーー思い出とは、未来へ一歩踏み出す自分を支えてくれるもの。 思い出をひとつだけ「再上映」してくれる不思議な存在、映人。過去を変えることはできないが、今の自分の視点でもう一度過去を見直すことができる。幸せだった頃を取り戻したい人、後悔にけりをつけたい人……映人に再上映を依頼する理由は様々だが、受けるか受けないかは映人なりの基準があったーー。 幸せなものでも、苦しいものでも、自分にとって価値があって大切なものだと心から思えたら、きっと「これから」が変わっていく。 思い出を再体験した依頼人たちは、何を得るのか。 そして、映人の正体と目的とは。 ストーリーとしては、映人に依頼をし、出会って事情を話す。そして昔の「思い出」を上映して感動する。 といったパターンが章ごとに繰り返し展開していきます。 こういった展開だと単なる感動モノになってしまうのですが、この作品は一味違います。後半での「思い出」の真相が、奈落の底に突き落とされたかのようなブラック要素を含んでいます。 感動的に終わるかと思いきや、ピリッとスパイスの効いたかのようなとんでもない真相があって、もちろん感動はありましたが、同時にゾワっとした感覚もありました。 個人的にも、最初はこういった作品を読んでいると再上映してもらいたいなと思ってしまうのですが、この作品を通じて遠慮したいという気持ちも出てきました。記憶は美しいままで深掘りしない方が良い解釈にもなりました。 全5話の短編集で、パターン化されていて、もう少し一つの話をじっくり掘り下げてほしかったなという思いはありました。 同じような繰り返しなので、最終話はどんな展開になっていくのか? 気になる所でしたが、映人はどんな存在なのか?胸を締め付けられる所もありましたが、みんなが幸せになってくれればと思います。 良い思い出は良い思い出のままで。深掘りせずに余韻に浸りながら、前へ向こうと思いました。
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