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キリンに雷が落ちてどうする の商品レビュー

4.4

46件のお客様レビュー

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2022/12/11

ダヴィンチ恐山の日記を再構成した本。ドジっ子(?)エピソードも挟まれているので、面白く読みやすい。 インターネットを観察しているだけあって、炎上とか、ネットに蔓延る言説に対する考察は、そうだよなと思ってしまう。 インターネットに対するモヤモヤ感や、この流れに流されてしまって...

ダヴィンチ恐山の日記を再構成した本。ドジっ子(?)エピソードも挟まれているので、面白く読みやすい。 インターネットを観察しているだけあって、炎上とか、ネットに蔓延る言説に対する考察は、そうだよなと思ってしまう。 インターネットに対するモヤモヤ感や、この流れに流されてしまっていいのか?と思う感情をうまく表現している。 結局、インターネットは、責任を生み出さないから、主体でもなんでもなく批判ができる。だからこそ、主体を持って意見を発信した人を叩けるし、自分にカウンターが返ってこないようにできる。 人の言動を簡単に切り取って広めてしまうことが出来るようになったからこそ、「ある言動が「ある」ことと「広める」ことの差異をより明確にし、そして言動を「広める」ことの機能やそれを使う責任の所在をより重く問うような倫理観の変化が必要なのではないか」はまさにそうだと思う。世の中のメディアを通すもの何もかも、その文脈を問わず、良いか悪いかが問われるようになってしまっている。本当はその意見、状況にもグラデーションがあるはずなのに。 新聞のインタビューで、東浩紀が言ってたけど、Twitterとか、インターネットの無料空間においては、言論の限界があると思う。無料だからこそ、責任も生ぜず、無秩序に、無責任に、単純に意見は広まっていく。本当に言論を、論争をしたいのなら、有料で、かつ有限な人数のコミュニティを組むべきなのだろう。正直、インターネットにまともな論争を期待したり、気にしたりしてはいけないのだろうけど、みんな使ってるから、そこに配慮しなくちゃいけない世の中になってしまった。 あと、インターネット上に広まる、「リベラル」に対するなんだかな、感に関する考察も、何かの本で読んだ、「そういうお前はどうなんだ」でリベラルを封じることができる、という説に合致してて、やっぱりそうなんだなと思った。いわゆる「リベラルの綺麗ごと」に対して、「そうは言うけど」お前らだってそんなこと言えない部分あるじゃないかと、綻びを指摘して、「だから支持されないんだよ」と距離を取る。そして、自分たちにカウンターが返ってこないように、「私たち」という言葉を避け続ける。責任を生み出さない皮肉屋みたいな態度は、確かに嫌だ。

Posted byブクログ

2022/12/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

わかる~と思う話がいくつかあった 特に「感想」と言う話 自分の気持ちを言葉に表そうとしたとたん、自分が心のなかに持っている感情とは別物になってしまう 子供の頃からずっと感じていたことが的確に表現されていてびっくりしてしまった 読みやすい文体・文量で、昼休みに読むのにちょうど良かった 定期的に読み返したい

Posted byブクログ

2022/11/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

生活がインターネットに近い人ほど、楽しめる一冊。 ざんちの限定公開ブログの内容をまとめたもの。 他人の思考が脳に直接流れ込んでくるので普通に疲れる。 ざんちの思考、難しすぎて疲れた。毎日こんな小難しいこと考えながら生きてるの?すごいな。愛おしいな。 ざんちは「自分」の濃度が高そう。 常日頃、他人が自分のように思考しているのが、そうは見えなくて怖いよなと思ってた。 この本には「あ、人間ってみんな結構色々考えてるんやな」ということを気付かされる。 ワールドカップをよくわかっていない。今年も、青いユニフォームを着たコンビニ店員を見かけてやっと「どうやらまたあのサッカーのやつをやるらしい」と推理するに至った。 ってところが分かりすぎて怖かった。

Posted byブクログ

2022/11/24

【好きな話・共感した話】 箸/ペヤング/正蔵/後輩/マニア/弱者/大人/社会/キャラクター/甘え/契約/性表現/人生/エモい/程度/叩かれる/賛成/価値/絶滅 高等遊民的な世界の見方がカッコいい。ときどき堂々と幼児みたいなことを言ってるのも可愛げがあって良い。

Posted byブクログ

2022/11/24

面白かった。そうか、品田遊はアイデアは山のように既にあって、それを読み物にする作業が大変という感覚なのか。

Posted byブクログ

2022/11/24

 期待を大幅に上回る作品でした。  この本の元になった日記は購入して読んでいますが、何度読んでも面白く、品田遊のセンスの高さが垣間見えます。日記という心の奥深くを少しだけ触れそうで触れない、そんな魅力がありました。  装丁も凝っていて素晴らしい一冊です。ぜひ紙の本でお手元に置...

 期待を大幅に上回る作品でした。  この本の元になった日記は購入して読んでいますが、何度読んでも面白く、品田遊のセンスの高さが垣間見えます。日記という心の奥深くを少しだけ触れそうで触れない、そんな魅力がありました。  装丁も凝っていて素晴らしい一冊です。ぜひ紙の本でお手元に置いてみてはいかがでしょうか。

Posted byブクログ