サード・キッチン の商品レビュー
海外留学した事のある人なら、共感できるところがたくさんあると思う。うまく外国語が話せないもどかしさ、相手にめんどくさそうな顔された時に傷ついたり、簡単な言葉しか使えないから、子供扱いされたり… 自分でも無自覚な、差別と偏見。それに向き合い、考え続ける事の大切さを改めて考えさせられ...
海外留学した事のある人なら、共感できるところがたくさんあると思う。うまく外国語が話せないもどかしさ、相手にめんどくさそうな顔された時に傷ついたり、簡単な言葉しか使えないから、子供扱いされたり… 自分でも無自覚な、差別と偏見。それに向き合い、考え続ける事の大切さを改めて考えさせられた。
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単に、留学先でいろんな国のご飯の話かと思って読み始めたので、内容、重かった。 留学さえしたことがない私には、差別は頭の中で考えてるだけのことなのか、、、しっかり勉強しなくてはと思う。一方で永遠と身につくことがないことではないかとも、思ってしまう。 他人の立場になって、行動するのは...
単に、留学先でいろんな国のご飯の話かと思って読み始めたので、内容、重かった。 留学さえしたことがない私には、差別は頭の中で考えてるだけのことなのか、、、しっかり勉強しなくてはと思う。一方で永遠と身につくことがないことではないかとも、思ってしまう。 他人の立場になって、行動するのは、なんて難しいことなんだろう。 ため息しか出ない。
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差別ってなんだろう。 ノーマルではなくマジョリティ。 日本にいるとわからない部分がたくさん。肌の色とか、国々の歴史的な背景とかではなく、その人個人個人を大事にしたい。 自由のために、自立して考えて知性を育てる。先入観とか思い込みとかをなくして世界を見てみよう。
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人種、性別、種類、ラベル。私たちは色んなもので色々なカテゴリに振り分けられる。 自分が何に振り分けられて、自分以外は何に振り分けられるのか。 そんなことを考えさせられる小説だった。 ステレオタイプだったりと、日本でしか生活したことのない私にはなるほど、自分はこんな偏見を向け...
人種、性別、種類、ラベル。私たちは色んなもので色々なカテゴリに振り分けられる。 自分が何に振り分けられて、自分以外は何に振り分けられるのか。 そんなことを考えさせられる小説だった。 ステレオタイプだったりと、日本でしか生活したことのない私にはなるほど、自分はこんな偏見を向けられるのかもしれない、私だって気づかないうちに偏見を向けているのかもしれないと思った。 無知や無関心は差別と一緒。
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足長おばあさんに助けられアメリカの大学に留学した尚美の成長物語。 始めはままならない英語力と引っ込み思案のため友達もできずただ勉強する毎日。ところが大学内のコープサードキッチンを知ってどんどん世界が広がると共にマイノリティの問題、差別、逆差別に気付いていく。涙あり笑いありまた涙あ...
足長おばあさんに助けられアメリカの大学に留学した尚美の成長物語。 始めはままならない英語力と引っ込み思案のため友達もできずただ勉強する毎日。ところが大学内のコープサードキッチンを知ってどんどん世界が広がると共にマイノリティの問題、差別、逆差別に気付いていく。涙あり笑いありまた涙ありで最後までぐいぐい引き付けられた。
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なおみの心の中のモヤモヤやプラスではない感情に、あーこういう気持ちになることってあるよなと、自分の中で見え隠れするものを実感すると共に人と繋がることの温もりも感じた。そして差別や歴史など新しい見方や考え方を知ることができ、明日からは世界が少し違うように見えるかも知れないと思った。
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少しも上達しない英語の勉強も、答えのない差別や人間関係の問題を考え続けることも、諦めないで頑張りたい。励まされました。
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どこからどこまでを差別とするか難しいと感じた。違う扱い受けたらそれは差別なのか。サードキッチンに白人生徒が許可なく入った件がきっかけでなおみと白人学生の議論からもおもったこと。皆が人種性別国籍等問わず心地よく過ごすための是正措置としてなら、簡単に差別と言ってしまっていいのかなって...
どこからどこまでを差別とするか難しいと感じた。違う扱い受けたらそれは差別なのか。サードキッチンに白人生徒が許可なく入った件がきっかけでなおみと白人学生の議論からもおもったこと。皆が人種性別国籍等問わず心地よく過ごすための是正措置としてなら、簡単に差別と言ってしまっていいのかなって思いました
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ナオミの目を通してアメリカの大学生活を見る。生活の中に当たり前にある差別、経済格差。 中でも日本人が自国(他国)の歴史や政治に対して鈍感なところをちゃんと自覚するところまで描いてて良かった。 日本人として生きていくってこういうことだと思う。 文化の盗用の話、ステレオタイプの話、差...
ナオミの目を通してアメリカの大学生活を見る。生活の中に当たり前にある差別、経済格差。 中でも日本人が自国(他国)の歴史や政治に対して鈍感なところをちゃんと自覚するところまで描いてて良かった。 日本人として生きていくってこういうことだと思う。 文化の盗用の話、ステレオタイプの話、差別に対してどう向き合えば良いのか、ひとつずつ拾い上げていく。 無知は確かに差別に繋がることもあるが、そこから行動を起こせたら、勉強をし続ければ、もっと世界が良くなるはず。 敢えて指摘するとすれば、12章のティーチ・インのところ。 黒人の学生がBlack Lives Matterを叫んだ後の 「黒人、白人、ラテン、アジア、どんな肌だろうと国だろうと命だ!」の言葉はまずいと思う。 All lives mattrになるのでは? なっていると思うよ。 アメリカが舞台でこの流れは絶対にありえない。 引っかかるところもあるが、アメリカで生活をしているような、生き生きとした文章が心を躍らせる。 一人称小説だからダイレクトに感情が伝わって目頭が熱くなることもあった。 久しぶりに1週間もかけずに読み終えてしまった。
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主人公の女子大生尚美が米国留学して味わった孤独感。そんな中学生食堂サード・キッチンでの経験は米国で日本人としてマイノリティな彼女に出身地やLGBTQ、経済格差によらない人として大切な事を教えてくれた。
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