名称未設定ファイル の商品レビュー
私たちそれぞれが持つ普通と、社会全体の普通。ここには大きな認識と感性の違いがあるなと考えさせられた。主人公の立ち位置から見える景色と、読者として数歩下がって見える景色の違いに驚嘆するばかりだ。
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全体的にブラックユーモア漂う短編集。 内容が良いのもそうなのだが、話毎に表現手法がガラッと変化したりする様は、「文字表現」というものへの挑戦といった印象を受けた。 現代社会、とりわけインターネット社会ならではのストーリーであり表現だなと感じた。 同作者の他の作品も読みたいと思える...
全体的にブラックユーモア漂う短編集。 内容が良いのもそうなのだが、話毎に表現手法がガラッと変化したりする様は、「文字表現」というものへの挑戦といった印象を受けた。 現代社会、とりわけインターネット社会ならではのストーリーであり表現だなと感じた。 同作者の他の作品も読みたいと思える短編集だった。
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日常にいるいる!という人や、こんな人いそう〜となる人がたくさん出てくるため読んでいて面白い。 内容もさることながら解説も素晴らしかった。
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読みやすくおもしろい。 どれも鋭利なイメージでブラックジョークのような笑いがこみ上げる。 さすが、ダヴィンチ恐山…
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シンプルに面白い。令和版・星新一さんではないかと個人的には思う。平易で読みやすく、なのに深い。著者の真骨頂ではないか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
現代の技術で、今後ありそうな世界が展開される短編集だった。 SNSやスレッド、仮想世界や別惑星の生命体など、あらゆる物事において少しホラーというか、エンタメというか、そんな物語だった。 実際にあってもおかしくない話が多く、すごく感情移入させられた。 特にAIがレコメンドされた商品を送ってくるという物語に関しては徐々に怖くなってくる主人公に感情移入してしまって鳥肌が立った。それを指摘してくる人が性格等がすごく似ていた元カノという設定も怖さを倍増させていた。 面白かった。
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⚫︎受け取ったメッセージ ネット、SNS時代のブラックな短編17編。 ダ・ヴィンチ・恐山さんの面白さが 存分に発揮されている! ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 非凡な活躍を続けるダ・ヴィンチ・恐山こと品田遊がネット世界の虚無を抉り出す幻の名小説集、読者熱望の文庫化! 「...
⚫︎受け取ったメッセージ ネット、SNS時代のブラックな短編17編。 ダ・ヴィンチ・恐山さんの面白さが 存分に発揮されている! ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 非凡な活躍を続けるダ・ヴィンチ・恐山こと品田遊がネット世界の虚無を抉り出す幻の名小説集、読者熱望の文庫化! 「本作は、シャープな描写とブラックな笑いが目立つ。理由の一つはおそらく、インターネットという道具を手にして自信たっぷりに行動する人間の空虚さが描かれていることにあるだろう。」 川添愛(解説より) 他愛もない投稿を火種に無尽蔵に炎上が広がるSNSの滑稽さを映し出す「猫を持ち上げるな」、一億総発信者時代の闇が垣間見える「紫色の洗面台」ほか、ダ・ヴィンチ・恐山名義でも活躍する作家・品田遊がネット世界の虚無をシニカルに描く短編17本を収録。 ⚫︎感想 個人的に特に面白いと思った短編。 どれもあり得る!と思った。エンタメ最高。 03 この商品を買っている人が買っている商品を 買っている人は 05 天才小説家 北美山修介の秘密 08 1日5分の操作で月収20万!最強ブログ生成システムで稼いじゃおう 12 亀ヶ谷典久の動向を見守るスレ
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『電子版で読む方が良いのかもしれない(なんとなく)』 オモコロチャンネルから知り興味のあった本 笑えるような若干ホラーのような、そして日常のような話が盛りだくさんに詰まっている 話の長短にもよるが、なんとなく書籍で読むよりは電子版で読んだ方が馴染みやすいのかも
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掌編含む17個の話が収録された短編集 SFっぽいものあり、意味が分かると怖い話っぽいものあり、身近なネット社会が垣間見えるものあり 全体的にインターネットの世界で長らく活躍している著者らしい見方の話が多くて楽しめました
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品田遊氏の作品を読むのは2回目。インターネット世界の危うさ、虚しさを巧みに描き出している。もしも星新一先生がネット社会を書いたらこうなるかも、と言ってしまうと乱暴であるとは思うが、読み終えた後その感想がまず浮かび上がってきた。『名称未設定ファイル』のタイトルどおり、各章がパソコン...
品田遊氏の作品を読むのは2回目。インターネット世界の危うさ、虚しさを巧みに描き出している。もしも星新一先生がネット社会を書いたらこうなるかも、と言ってしまうと乱暴であるとは思うが、読み終えた後その感想がまず浮かび上がってきた。『名称未設定ファイル』のタイトルどおり、各章がパソコンに格納されたファイルを読み出してきている気分になる。無題でもなく、乱雑でもなく、でも名前を付けるにはちょっと、といったような感覚の17の短編集。たいへん興味深く読めて、楽しかった。
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