名称未設定ファイル の商品レビュー
著者がYouTubeでやってるラジオを普段楽しく聞いているので元々気になってたやつ。 文庫になったなら!って購入して、楽しくてすぐ読み切った。 サクサク読めるショートショートとドライな感じの文体が自分には合ってたし、後味の悪い系の話もそんな後引かないタイプやつでちょうど良かった...
著者がYouTubeでやってるラジオを普段楽しく聞いているので元々気になってたやつ。 文庫になったなら!って購入して、楽しくてすぐ読み切った。 サクサク読めるショートショートとドライな感じの文体が自分には合ってたし、後味の悪い系の話もそんな後引かないタイプやつでちょうど良かった。 これを機にほかの作品も読んでみたい。
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ダメ。 物語の設定自体は面白そうだし、文章も普通に上手なんだけど、とにかくオチが絶望的につまらない。というかオチてないというべきか。 ただ、『過程の医学』という作品だけはオチとタイトルが秀逸でかなり良かった。
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「カスタマーサポート」と「過程の医学」が好き。意味怖。 ばらばらの世界観が、「名称未設定ファイル」というタイトルでまとまっていることの妙。 こんなことばっかり考えてるんだろうね、と、微笑ましい気持ちになってしまうのは、オモコロを読みオモコロチャンネルを見ているからだと思う。 恐山...
「カスタマーサポート」と「過程の医学」が好き。意味怖。 ばらばらの世界観が、「名称未設定ファイル」というタイトルでまとまっていることの妙。 こんなことばっかり考えてるんだろうね、と、微笑ましい気持ちになってしまうのは、オモコロを読みオモコロチャンネルを見ているからだと思う。 恐山という存在を知らずに、なんのバイアスもない状態で読んだらどういう感想だったのかなあ。
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ネットとそれに関する短編が17編載った小説。 今この瞬間も広大なネットの大地のどこかでこの小説のような事が行われているかもしれない、読みながらそんな気分になる話ばかりだった。 TwitterなどのSNSに触れる機会が多い人ほど楽しんで読めるような気がする。 どこか薄ら怖いような滑...
ネットとそれに関する短編が17編載った小説。 今この瞬間も広大なネットの大地のどこかでこの小説のような事が行われているかもしれない、読みながらそんな気分になる話ばかりだった。 TwitterなどのSNSに触れる機会が多い人ほど楽しんで読めるような気がする。 どこか薄ら怖いような滑稽なような、不思議な読後感が残るものが多く好みの小説だった。
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インターネットの人間の嫌〜なところを意図的に拾って書いてる感じ さくっと読めて、ブラックユーモア効いてる短編集でとても好み エイナチャンネルは怖すぎるだろ……
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
インターネットを通して人間のリアリティを見る、そんなことを読みながら考えた。 特に、「名称未設定ファイル_01猫を持ち上げるな」は、ツイートがバズったことから始まる連鎖的な話なのだけど、つい先日ツイートがバズった自分としては、猫を持ち上げたツイートをしてしまった人が炎上し晒しに遭うのが、一歩間違えば自分もこうなっていたかもしれないと他人事だとは思えなくて背筋が凍った。 インターネット怖い、でもインターネットを通してうっすら表れる何か人間の根本精神はとてつもなく魅力的なんだ。 元祖アルファツイッタラーの品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)氏にしか書けない小説だ
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インターネットの空虚さや、技術が発展した先にありうる少し怖い未来などがシニカルに描かれていて、身につまされました。短編でとても読み進めやすいので、是非一度手にとってもらいたい一冊です。
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すらすら読めました。 ただ自分の理解力が足りないのか、よく考えたり調べないと意味がわからない短編もあったり…。 内容はとても面白くて、こんな未来がや現実があったら嫌だなとモヤモヤするところも。
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作者と読者は切り離して評価すべきだと思うし、本書にもそういった内容をテーマにした短編が収録されていたが、それでもあの書き手から生まれて来たんだなあ、ということを意識せずにはいられなかった。インターネットにどっぷりな筆者らしく、そこで話題になりがちなテーマを中心に扱った短編が多か...
作者と読者は切り離して評価すべきだと思うし、本書にもそういった内容をテーマにした短編が収録されていたが、それでもあの書き手から生まれて来たんだなあ、ということを意識せずにはいられなかった。インターネットにどっぷりな筆者らしく、そこで話題になりがちなテーマを中心に扱った短編が多かった印象。そもそも、作者と読者を切り離すべきだ、みたいな話もまた、SNSで良く見られる議論でもあるし。 差し詰め、ネットの嫌なあるある博覧会、といった調子だな、と思って読んでいた。そうでない、もう少しSFに振ったものも幾つか収録されていて、それはそれで面白かった。 ただ、「みちるちゃんの呪い」はあまりインターネット的ではないなあ、と思って読み、またそう考えたことで、それだけにとどまらない短編集なのではないか、と思い始めた。 それまでの本作の全体的な感想は、扱っている題材は面白く、着眼点も鋭いものの、いずれの話もどうにもオチが弱いな、というものだった。それは、傾向としては通して読み終えた今でも変わっていないけれど、ひょっとすると、日常生活を送る中で、名前をつけることのできない程度の、小さく、それでいて複雑な感情のスケッチこそが、本作を貫くテーマなのではないかと今は考えている。そうした、なんとなくもやもやした一瞬の気持ちを切り取って、短編という形で保存してあるからこそ、『名称未設定ファイル』と名づけられたのではないかな、と。 もの凄くハマる一冊ではなかったけど、そういう試みのもとで書かれたのなら、良いなと思う。巻末の解説の洞察も面白かった。
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ただひたすらに読みやすい。水のように読める。でもそれは内容が特別面白いからではなくて、ネットの記事と児童書の中間地点のような文体だから。でも著者は小説家ではないので、それはそれで別にいい。
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