犬小屋アットホーム! の商品レビュー
人生の最後に、自分を丸ごと肯定してくれるペットに寄り添ってもらって旅立つ。 すごく魅力的だけど、それはつまりペットの動物を一人ぼっちで遺して逝くということ。だから、ある程度の年齢になったなら、動物をパートナーとして生きていく事は諦めないといけないって思っていたけど、こんな施設であ...
人生の最後に、自分を丸ごと肯定してくれるペットに寄り添ってもらって旅立つ。 すごく魅力的だけど、それはつまりペットの動物を一人ぼっちで遺して逝くということ。だから、ある程度の年齢になったなら、動物をパートナーとして生きていく事は諦めないといけないって思っていたけど、こんな施設であれば出来るな。と思ってしまった。 夢だな。でも、いい夢見たな。 もう少し見ていたかったな、という寂しさと、いい夢に出会えた嬉しさと、夢から醒めてしまった物悲しさと。
Posted by
大山さんは表現力が凄い!さらりと軽く自然にこちらの心に染み込んでくる。だから、重めの中身でもさらりと読める。 これは、犬にとっては夢のような施設、シャーシャシャン(フランス語で犬小屋)のお話。でも同時に、人間にとっても夢のような施設。犬も人間も、様々な過去を過ごして、最終的にこの...
大山さんは表現力が凄い!さらりと軽く自然にこちらの心に染み込んでくる。だから、重めの中身でもさらりと読める。 これは、犬にとっては夢のような施設、シャーシャシャン(フランス語で犬小屋)のお話。でも同時に、人間にとっても夢のような施設。犬も人間も、様々な過去を過ごして、最終的にこのシャーシャシャンで穏やかな生活を送る。 ホントにこんな施設があればよいなぁ。 これ、シリーズにならないかな。
Posted by
読んでいて、いつか本当にこんなホームに入りたいと思ってしまいます。 このホームに来るのは、みんな居場所のない者。人も犬も。 だからこそ、犬と人が寄り添う姿に引き込まれるのかもしれません。 ほんの少し、 この素敵なホームの運営資金が気になったけど… 最後にさらっと種明かし。
Posted by
最初の2編は好き。 そういう雰囲気で進む連作短編かと思ってたんだけど、、、 犬と暮らすだけが条件の老人ホームとか、犬の目線の話が混じるとか、すごく好きな設定なので、だんだんのれなくなっていくのが残念だった。
Posted by
こんな施設が実際にあればいいのになと思う。 人にも人生があるのと同じで、犬にも犬生があり、それぞれ巡りめぐってこの施設にやってきて、新しいパートナーと出会い、新たな想いが刻まれていく、素敵な作品でした。
Posted by
老人ホームと犬の保護を一緒にした施設の物語。 実際に犬を飼ってるからでしょうか。切なく胸が苦しくなるところもあって…(いつもは犬関係の本は読まない) 犬目線のお話もあって優しい物語でした。
Posted by
2023.4.14 読了 行き場のない老人のための老人ホームと 保護犬の引取りを兼ねた ホーム「二ーシャンシャン」 タダで住めるが、ここに住むには 犬とパートナーとして いっしょに 住まなければならない。ただそれだけの条件。 人間も犬も なにかしら傷を抱えていて お互いがお...
2023.4.14 読了 行き場のない老人のための老人ホームと 保護犬の引取りを兼ねた ホーム「二ーシャンシャン」 タダで住めるが、ここに住むには 犬とパートナーとして いっしょに 住まなければならない。ただそれだけの条件。 人間も犬も なにかしら傷を抱えていて お互いがお互いを癒す。 連作短編になってきて、居住者目線、 犬目線などで みんなの状況がわかってゆく。 この作家さんは いつもいつも 最後にギュッと心を掴まれる! あったかくって、ほっこりする。 ほぼどの話も 最後は涙腺崩壊。。。 最後の話は バスの中で読んでましたが、 鼻をズルズルいわせて 泣いてるの 周りの人にバレてたかも??汗 家で読むのを推奨します!(笑) めちゃめちゃ オススメです!
Posted by
介護犬つきの老人ホームかと思いきや、犬のパートナーとして集められた人々が住む場所だった。大山さんらしいいい話だった。
Posted by
実際にはありそうもないお話なのだが、それは横に置いて。 犬の世話をすることを条件に、家と食を提供する私的施設。 ニーシャンシャン。 人生はそれぞれの物語のある一癖も二癖もある人々。 あるものは大きな傷を持ち、ある人はしゃかいからみすてられ。 そんな人々が、それぞれにあった犬の...
実際にはありそうもないお話なのだが、それは横に置いて。 犬の世話をすることを条件に、家と食を提供する私的施設。 ニーシャンシャン。 人生はそれぞれの物語のある一癖も二癖もある人々。 あるものは大きな傷を持ち、ある人はしゃかいからみすてられ。 そんな人々が、それぞれにあった犬の世話を通して、諦めていた幸せを感じるのであった。
Posted by
ニーシャシャン、フランス語で犬小屋、老人ホームのようなこの施設は、行くあてがなくなった老人を無料で引き受ける。 ただし、老人は犬と一緒に暮らさなければならない。 刑務所を出所して行き場がなくなった老人、子供の頃から病気で他の人のような人生を送れなかった老人、妹のために盗みを働...
ニーシャシャン、フランス語で犬小屋、老人ホームのようなこの施設は、行くあてがなくなった老人を無料で引き受ける。 ただし、老人は犬と一緒に暮らさなければならない。 刑務所を出所して行き場がなくなった老人、子供の頃から病気で他の人のような人生を送れなかった老人、妹のために盗みを働いた老人など様々な事情をかかえた老人が集まる。 犬も虐待を受けたり、仕事を引退した犬など、犬と人が互いに支え合いながら生活しているように見えた。 様々な事情を抱えた人に壮絶な過去があるが、施設自体にはゆったりした時が流れ、入居者自身もそれを受け入れている。 物語の後半は、施設のオーナーや支配人の過去に触れ、それぞれがどのような思いでこの施設を立ち上げたかが語られる。
Posted by