布団の中から蜂起せよ の商品レビュー
色々印象深いことばがあったのだけど、これは、その中のひとつ。 「どのコップで入れた水がプールを決壊させるかわからないのだから、どんなコップも割らなくていい。」
Posted by
フェミニズムは大事だ。もしかしたらアナーキズムにも耳を傾けるべき何かがあるのかもしれない。 でも、この本は正直言って、よく知らない人の独り言をひたすら呟かれているような感じがしてとても読んでいられなかった。 もう無理、と本を閉じてから、どうして無理なんだろうと考えて、極左の書く...
フェミニズムは大事だ。もしかしたらアナーキズムにも耳を傾けるべき何かがあるのかもしれない。 でも、この本は正直言って、よく知らない人の独り言をひたすら呟かれているような感じがしてとても読んでいられなかった。 もう無理、と本を閉じてから、どうして無理なんだろうと考えて、極左の書くチラシを思い出した。 汚くて余白が無くて、読ませる気がまるでないような…あれだ。下の方に無駄な余白をたっぷりとって、文章自体は余白を少なめに読みづらくしているところとか、なんのこだわりかわからないけど、とにかく読みづらい。この読みづらさを越えてまで読む価値のある本なのかわからなかったので、今はもういいや。 みんなそれぞれ自分のいる場所でできることをしていればいいのよ。
Posted by
全ての人とは分かり合えないし、自分も変えられなしし、誰かの為に自分を変えたくもない。 ましてや他人なんて変えられないし、私のために変わって欲しくもない。 世界は私にとって100%ではないけど、誰かと戦って何かを勝ち取る労力をかけるぐらいなら、自宅に引きこもって好きな本を読んで...
全ての人とは分かり合えないし、自分も変えられなしし、誰かの為に自分を変えたくもない。 ましてや他人なんて変えられないし、私のために変わって欲しくもない。 世界は私にとって100%ではないけど、誰かと戦って何かを勝ち取る労力をかけるぐらいなら、自宅に引きこもって好きな本を読んでる時間を大切にしたい。 人生で何かに成し遂げたい気持ちは全然なくて、いつか運命の人に、いつか運命の本に、いつか運命の料理に、いつか運命の何かに出会えたらいいなって思うけど、でも、それが成し遂げられなくても、きっとそれまでに出会った人たちで人生は満足するんだろう そんな私にこのエッセイで共感できる部分は全然といっていいほど少なかったです。 それでも彼女の言いたい事は理解はできるし、きっと人は認めあうこともできる。 わかりあうことはないだろうけど人は認め合うことはできる。
Posted by
弱者を弱者のまま受け入れるには、効率性とか達成といったマッチョさ(≒経済性、真性さ)から離れなければならない、という理解であっているのでしょうか。 何もしなくても抵抗になる、だからこそ何もできなくても人は尊重されなければならない、という強烈な煽りを受け取りました。 電車のルール...
弱者を弱者のまま受け入れるには、効率性とか達成といったマッチョさ(≒経済性、真性さ)から離れなければならない、という理解であっているのでしょうか。 何もしなくても抵抗になる、だからこそ何もできなくても人は尊重されなければならない、という強烈な煽りを受け取りました。 電車のルールの攪乱という章は個人的に興味深く、「誰にも迷惑をかけずにルールを破る人に驚愕しないという心構え」はルッキズムやジェンダー差別をしないための心の準備にもなりそうです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
アナーカ・フェミニズムの入門書としてすごく良くて、日々社会的なマイノリティとして上手く適合できずに布団の中から出れないでいる自分にとても刺さる本だった。エッセイ形式でどこから読んでも良い、というのもありがたい。 家族というシステムに適合できないこと、通過的な儀式への参加を「しない」という事に強い意味を見出す社会。マッチョイズムへの批判。結局は対象と向き合いたくないという無責任な気持ちから生まれる野放図な殺意や好意。抽象的でふわっとした「善い」で包んで押し広げられるナショナリズム、「伝統」、家族主義……などなど。景観の、「日常に溶け込む」暴力性。意思表示する野良犬はいればいるほど良い事。「シスター」という、家族の中の血の繋がりを大事にした言葉で家父長制に対抗する空虚さ。でも性差別を打破するためには戦略的に「シスター」という言葉を書き換えながら利用していく必要があること。 今羅列しただけでも、自分の中でずっともやもやと考えていた事象ばかりですごく勉強になった。付箋をたくさん貼ったし、また何度か読み直すと思う。
Posted by
私のための本だった。もやもやを抱えて、世の中の理不尽に抵抗したいとは思っていたものの、私には思想というものが無かった。いろいろ教わる事が多かった。 いつも疲れて横になってるだけで、一貫した思想すらなくとも、生きるのが良い事と思えなくても、とりあえずほんの少しだけ生き延びることを目...
私のための本だった。もやもやを抱えて、世の中の理不尽に抵抗したいとは思っていたものの、私には思想というものが無かった。いろいろ教わる事が多かった。 いつも疲れて横になってるだけで、一貫した思想すらなくとも、生きるのが良い事と思えなくても、とりあえずほんの少しだけ生き延びることを目標にしようと思う。
Posted by
知れて良かったし読めて良かった 全く同じ考えではないが同じような怒りが私にもある 事は認識していたので、どうにかしたい!の別の形に触れられたことで見える景色がひとつ増えた
Posted by
途中まで読んで離脱。紀伊国屋じんぶん大賞で1位だったので読んでみたのだが、主観的な権力批判ばかりで読み進めるのが辛くなった。不満を撒き散らして生きていくより、今・ここの自分をしっかり見つめて、できることを地に足つけてやっていく方が良いのではないかと勝手ながら感じてしまった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・読んでいて気が重くなった。でも悪く言いたくはない。 ・自分はこの文章で煽られたりはしない、と思った。 ・自分は対象となっている「弱い」人々だと自覚はしている。書かれている事も良く分かる(と思っている) ・文中の親友のAさんとの関係こそが、この著者の方が望んでいる世界(社会含む)との理想的な付き合い方なのでは、と感じた。ベタな読みだけど。
Posted by
最近、アナキズムに興味がある。 国や政治家がわたしの生活を楽しくしてくれることはどうやらなさそうだなと思うから。けれどもわたしはこの国で生きているし、そこそこ恵まれた状況にある。そこで貰えるものはしっかり貰い、権利はしっかり主張し、自分の手が届く範囲(物理的にだけでなく、心理的...
最近、アナキズムに興味がある。 国や政治家がわたしの生活を楽しくしてくれることはどうやらなさそうだなと思うから。けれどもわたしはこの国で生きているし、そこそこ恵まれた状況にある。そこで貰えるものはしっかり貰い、権利はしっかり主張し、自分の手が届く範囲(物理的にだけでなく、心理的、精神的にも)で仲間たちと助け合って、機嫌よく生きていくためにはアナキズムなのではないかと思うのだ。 この本で著者はとにかく生きろという。がんばらなくていいからとにかく死んじゃいかんと。そうすることによってあらゆる権力に抗うのだと。 すてき、最高じゃないか。 今、布団から出られない人のためにわたしが動く、わたしが動けなくなったら誰かが動いてくれるといいな。
Posted by