1,800円以上の注文で送料無料

太陽の子 日本がアフリカに置き去りにした秘密 の商品レビュー

4.6

37件のお客様レビュー

  1. 5つ

    23

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2025/12/17

アフリカのコンゴ民主共和国(旧ザイール)において、現地人と日本人の子供がたくさんいる。またそう言った子供が医者の手で殺されていたという海外ニュースから始まるストーリー。 思想がどうこうということでなく、事実を探究して行く取材がすごい。いろんな人への取材から、事実らしい事柄が浮か...

アフリカのコンゴ民主共和国(旧ザイール)において、現地人と日本人の子供がたくさんいる。またそう言った子供が医者の手で殺されていたという海外ニュースから始まるストーリー。 思想がどうこうということでなく、事実を探究して行く取材がすごい。いろんな人への取材から、事実らしい事柄が浮かぶのもすごいですし、取材過程ふくめ、淡々と語っているはずなのに何故か臨場感がある。すごいノンフィクションだ。

Posted byブクログ

2025/10/31

この本は、全ての日本人が読むべき一冊だと感じた。 まず、コンゴに日本人とのハーフの子どもたちが置き去りにされ、その事実がほとんど報道されていなかったことに強い衝撃を受けた。こんな現実があったことはもちろん知らなかった。 もちろん、置き去りにされた子どもたちには幸せになってほしいと...

この本は、全ての日本人が読むべき一冊だと感じた。 まず、コンゴに日本人とのハーフの子どもたちが置き去りにされ、その事実がほとんど報道されていなかったことに強い衝撃を受けた。こんな現実があったことはもちろん知らなかった。 もちろん、置き去りにされた子どもたちには幸せになってほしいと思う。ただ一方で、彼らを残して帰国した日本人の気持ちも分からないではない。当時の状況では、どうしようもなかった部分もあったのかもしれない。きっと一部の日本人はそのとき本気で愛していたのだろう。けれど、日本に帰って平穏な生活に戻るうちに、罪悪感は抱きつつもどうしようもないからどうもしないという状況だったんだろう。 しかし、作者の記者としての執念と、文章力の高さには心から感嘆した。航空機が離陸する瞬間の描写や、舗装されていない道を車が走るシーンなど、どの場面もまるで自分が作者の隣にいるかのような臨場感があった。ひとつひとつの文章に、当時の作者の感情や覚悟が宿っていて、読みながら胸が締めつけられる思いがした。 凄まじい取材力と筆力、そして人間へのまなざしが詰まった一冊だった。読み終えたあと、とりあえず「すごい」としか言葉が出なかった。

Posted byブクログ

2025/09/19

 経済力の差、男尊女卑、支配と被支配のような圧倒的な上下関係が生み出した、よくある話なのだろう。娯楽もない劣悪な環境の中で、素直に自分の好意を受け止めてくれる年端もいかない娘たちが、どれほど生活に潤いをもたらしてくれたかは、想像に難くない。そういう男性の生理に理解を示してなお、著...

 経済力の差、男尊女卑、支配と被支配のような圧倒的な上下関係が生み出した、よくある話なのだろう。娯楽もない劣悪な環境の中で、素直に自分の好意を受け止めてくれる年端もいかない娘たちが、どれほど生活に潤いをもたらしてくれたかは、想像に難くない。そういう男性の生理に理解を示してなお、著者はアフリカの日本人残留児の立場に立って、丁寧に聞き取りをし、自分にできることを模索し、これだけの書を著した、その功績は大きい。「これを書くために生まれてきた」と思えるほどの思い入れの強さが随所に見られる。  アフリカの紛争地域の吐き気を催すような残虐行為の記述もあり、現地の人々の苦難に我らが一体何ができるのか分からないが、目を背けないでまず知ることからスタートしていきたい。年々縮小するオールドメディアが、今後も彼のような世界の不正を告発する記者を抱えることが可能なのかは、先行きが見通せない。世界は益々格差が拡大し、冷酷で無慈悲な場所になっていくんだろうな。

Posted byブクログ

2025/08/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最近『五色の虹』を拝読し、そのままこちらの本に辿り着いた。三浦さんの文章は読みやすくてさくさく読める。さすが新聞記者! 本筋の日本人と現地の方の間に生まれた子どもについてはもちろん、アフリカ、特にコンゴを中心とした地が抱える複合的な問題をわかりやすく説明してくれる。 作中に出てくる日本をルーツに持つ方々は、色んな意味で自分の「日本人の父親」というのをすごく気にしている。それだけ彼らにとって父親という存在が大きいのだなと感じた。 一方で、当の父親たちに関しては、個人的にはあまりいい印象を持てなかった。それは彼らの現地の奥さんが今の常識で考えるとあまりに若かったり、そもそも日本に家庭があったりしたから。ただ当時の状況的に日本に一緒に帰ることも難しかったのかなぁ、でもなぁ…と、なんとも言えない気持ち。

Posted byブクログ

2025/07/25

高度経済成長期、資源を持たない日本の企業が豊かな資源を求めてコンゴで鉱山開発を始めた。事業は衰退し企業が撤退後、現地に残されたのは日本人とコンゴ人女性の間に生まれた「日本人残留児」たちだった… この話は初めて目にした。ショックもあるけど、規模こそ違えどこの手の話は様々な場所(国...

高度経済成長期、資源を持たない日本の企業が豊かな資源を求めてコンゴで鉱山開発を始めた。事業は衰退し企業が撤退後、現地に残されたのは日本人とコンゴ人女性の間に生まれた「日本人残留児」たちだった… この話は初めて目にした。ショックもあるけど、規模こそ違えどこの手の話は様々な場所(国)にあるんだろうなとも思う。 レビューでは帰国時に妻子を置き去りにした男性への批判ばかりだけど、このような境遇を想像すると一概に非難できない自分もいる。 日本から遠く離れ、家族さえそばにおらず、何年も帰国でないまま劣悪な住環境で働かされていたら、愛情とか温もりに癒しを求めてしまうのも理解できる。 もちろん、残された子に罪はなく、泥水を啜るような生活を強いられたことには胸が痛むが。 不可解なのは朝日新聞社が筆者の取材をよしとせじ、事実上の更迭をしたこと。日本政府の責任を問う内容なら喜んで追及させるけど、民間マターだから腰が引けたのか? それにしても、フランス24やBBCの取材報道姿勢はお粗末というか、おおらかというか。呆れる。

Posted byブクログ

2025/06/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アフリカに置き去りにされた日本人の子供とその妻達について、この本を読むまで知らなかったし、もっと日本人に広く知られて欲しいと思った。残念なのは、父親である日本人が名乗り出ず、だんまりを貫いたままであること。死ぬ前に子供を抱きしめに、謝りに行ってくれよ。現地で子供達を援助する為に活動している田邊氏と佐野氏と、この難しいスッキリとしない問題を一冊の本にまとめあげた三浦氏には頭が下がる思いだ。

Posted byブクログ

2025/05/10

アフリカに置き去りにされた日本人の子供。 知らなかったです。取材を続ける三浦さんの執念に心打たれました。ものの考え方、価値観、文化、たくさんの違いがありますが、最後のムルンダ君の「日本語を学ぼうと思ってる。いつか日本人の家族とも話したいから」という言葉に感動しました。こんなふうに...

アフリカに置き去りにされた日本人の子供。 知らなかったです。取材を続ける三浦さんの執念に心打たれました。ものの考え方、価値観、文化、たくさんの違いがありますが、最後のムルンダ君の「日本語を学ぼうと思ってる。いつか日本人の家族とも話したいから」という言葉に感動しました。こんなふうに開けた心を持った人間になれたらと。太陽の子。ぜひ読んで欲しい本です。

Posted byブクログ

2025/03/30

いやー、すごい本を読んだな。 本題ではないけど、HIVの誤った治し方を読んだ時に、ぞっとした。 複合的な要素が絡んでいる話だったけど、読みやすかった。

Posted byブクログ

2025/02/07

感情が揺さぶられる一冊です。著者の書籍ではいつも人間の本質的な側面に数多く触れられるので、いつも読み終えた後は自分に熱量が宿るような気がします。 本作はアフリカの日本残留孤児に焦点を当てた内容ですが、アフリカ社会の葛藤、孤児の過酷な境遇や父親への愛、父、企業側の身勝手な対応など、...

感情が揺さぶられる一冊です。著者の書籍ではいつも人間の本質的な側面に数多く触れられるので、いつも読み終えた後は自分に熱量が宿るような気がします。 本作はアフリカの日本残留孤児に焦点を当てた内容ですが、アフリカ社会の葛藤、孤児の過酷な境遇や父親への愛、父、企業側の身勝手な対応など、孤児の半生が取材を通して深く触れられています。 日本人である事にアイデンティティや誇りを持っている彼らは、やはり日本人なのだと強く感じました。そして彼らが父親に再開出来る事を強く望みます。 出会えて良かった本でした。

Posted byブクログ

2025/02/01

ムルンダさんの願い。 最後のページのP360「日本に帰っても〜日本で暮らす多くの人々に伝えて欲しい。〜もっとしっかりと、もっと目に見える形で。〜」 この本を読むことでアフリカ日本人残留児の存在を知ることができ、今も父親を思いいつか会えることを願い生活している。 三浦さんや田邊さん...

ムルンダさんの願い。 最後のページのP360「日本に帰っても〜日本で暮らす多くの人々に伝えて欲しい。〜もっとしっかりと、もっと目に見える形で。〜」 この本を読むことでアフリカ日本人残留児の存在を知ることができ、今も父親を思いいつか会えることを願い生活している。 三浦さんや田邊さん色々な方々の行動が少しずつ良い方向へ動きだすと思います。

Posted byブクログ