不知火判事の比類なき被告人質問 の商品レビュー
公判の場での、不知火判事のたった一つの質問で、裁判がひっくり返る連作短編5話。検事も弁護士も形無し。不知火判事の公判を追うライター・和花と傍聴マニア2人のコンビも楽しい。いくつか不知火のドジぶりが窺えるが、それさえも計画のうちか?と思ってしまう。あまりに裁判をブッ壊すため、早いサ...
公判の場での、不知火判事のたった一つの質問で、裁判がひっくり返る連作短編5話。検事も弁護士も形無し。不知火判事の公判を追うライター・和花と傍聴マニア2人のコンビも楽しい。いくつか不知火のドジぶりが窺えるが、それさえも計画のうちか?と思ってしまう。あまりに裁判をブッ壊すため、早いサイクルで転勤させられるなどのエピソードもあり、続編が出たらまた読みたいと思う。
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「二人分の殺意」「生きている理由」「燃えさしの花弁」「沈黙と欺瞞」「書けなかった名前」 5話収録の短編集。 物語は裁判の被告人の視点で始まり、場面が変わると刑事事件のルポルタージュを書くフリーライター・湯川和花の語りで進行する。 5つの裁判に共通して登場するのは常に事件の本質...
「二人分の殺意」「生きている理由」「燃えさしの花弁」「沈黙と欺瞞」「書けなかった名前」 5話収録の短編集。 物語は裁判の被告人の視点で始まり、場面が変わると刑事事件のルポルタージュを書くフリーライター・湯川和花の語りで進行する。 5つの裁判に共通して登場するのは常に事件の本質を捉えて真実を暴き出す不知火裁判官。 和花と傍聴マニアの中年二人組(大野&坂上)の珍推理を吹き飛ばし、理路整然とした「他に類を見ない質問」で裁判を引っ繰り返す。 法廷ミステリーならではの緊張感には欠けるが、それぞれの人間ドラマが味わい深い一冊。
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第二章まではよくわからなかったけど、第三章から面白くなってきた。 最後まで読んで、もっと続きを読みたい欲が溢れてくる。
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風変わりな着眼点と「他に類を見ない質問」でもって思いもよらぬ真相を見抜いてしまう不知火判事の活躍を描く連作法廷ミステリ。「他に類を見ない質問」は、確かに読んだ瞬間、頭の中を「?」がいっぱい飛び交いました。ものすごーく発想は斜め上という感じなのだけれど、それを導き出したのは事実を積...
風変わりな着眼点と「他に類を見ない質問」でもって思いもよらぬ真相を見抜いてしまう不知火判事の活躍を描く連作法廷ミステリ。「他に類を見ない質問」は、確かに読んだ瞬間、頭の中を「?」がいっぱい飛び交いました。ものすごーく発想は斜め上という感じなのだけれど、それを導き出したのは事実を積み重ねたうえでのきちんとした推理なのですよね。これはまた続編もありそうですかね。それなら楽しみです。 お気に入りは「書けなかった名前」。タイトルからして疑問点がここだということは分かりやすかったので考えたのだけれど。それでもこの真相にはたどり着けなかった……わかってみればたしかにそれしかないんだけれどね。 「二人分の殺意」も、最初からこの展開には度肝を抜かれました。これもまた数々の違和感には気づいたものの、ここまで繋げることはできなかった……!
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とっても読みやすかった。 傍聴マニアさん達がいい味出してて。 ずーーっと謎解きしなきゃならない 推理小説は面白いけど疲れる。 でもこの小説は 不知火さんが、さっさと見抜いて サラリと解決しちゃって 爽快でした。 続編あるなら、ぜひ読みたいです。
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