君といた日の続き の商品レビュー
話の半ば頃に、ゆめさんならきっとこう来るだろうなと仕掛けの一つに気がついて、そこからは一つ一つの謎を考えラストも予想しながら読み進めていった。 もう一つの仕掛けに気づかず、思わぬどんでん返しに驚いた。 読者に途中で気づかれるのは想定内、そこからも楽しませてくれる作者の頭の中の引き...
話の半ば頃に、ゆめさんならきっとこう来るだろうなと仕掛けの一つに気がついて、そこからは一つ一つの謎を考えラストも予想しながら読み進めていった。 もう一つの仕掛けに気づかず、思わぬどんでん返しに驚いた。 読者に途中で気づかれるのは想定内、そこからも楽しませてくれる作者の頭の中の引き出しは、私なんかが想像もつかない4次元にまで無数にあるのだろうと思った。 10歳で娘を病気で亡くし、妻ともすれ違いができて離婚し、孤独と絶望のどん底にいた譲が、タイムスリップしてきたちぃ子と一緒に暮らしていくうちに忘れていた温かいものが胸に蘇り、生きる力を取り戻して行く。 読者にも譲と一緒に前を向いて歩いていこうと思わせてくれる、ゆめさんはやっぱり天才だ。
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ラストに向かうにつれ、ドキドキしながら読み進めていた。何か大きなことに繋がるような予感がして。それこそが、タイトルの意味だったのかなと読み終えて思った。時折、現実と何かの狭間にいるような感覚を 味わうことがあっても、私は私であり一本の線で繋がっている気がする。過去の自分が今へと繋...
ラストに向かうにつれ、ドキドキしながら読み進めていた。何か大きなことに繋がるような予感がして。それこそが、タイトルの意味だったのかなと読み終えて思った。時折、現実と何かの狭間にいるような感覚を 味わうことがあっても、私は私であり一本の線で繋がっている気がする。過去の自分が今へと繋げてくれたようなものなのだろう。きっと自分だけではない、いろんなモノや人が今をつくっていてそれの続きが未来なのかな。切なさもありつつ、温かくも感じられる話だった。
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設定から素晴らしい。 最後まで読むと なるほどそういうことだったのかと! 時を戻すことはできないけど, 彼女のおかげで 今を生きられる力になってよかった。
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コロナ後の話 過去からきた女の子がずっとマスクして、ひと夏を男の主人公と一緒に暮らす。実はその女の子は主人公の亡くなった奥さんの小さい頃。聞き覚えのある名前だったが、最後に思い出す。泣ける話だった。
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娘の死をきっかけに妻と離婚し孤独で引きこもりがちに暮らす譲。そんな彼の前に現れた10歳の謎の少女ちぃ子、どうやら1980年代からコロナ渦の2021年にタイムスリップしたらしい。 高度成長真っただ中で誰もが明るい未来を夢見ていた時代から、いきなり謎のウイルスに恐怖する近未来に飛ばさ...
娘の死をきっかけに妻と離婚し孤独で引きこもりがちに暮らす譲。そんな彼の前に現れた10歳の謎の少女ちぃ子、どうやら1980年代からコロナ渦の2021年にタイムスリップしたらしい。 高度成長真っただ中で誰もが明るい未来を夢見ていた時代から、いきなり謎のウイルスに恐怖する近未来に飛ばされたらショックだったと思うしSFっぽい設定が見事でした。この40年間に阪神淡路大震災や東日本大震災と、日本を襲った未曽有の災害も聴かされたら耐えられない気もするのですが、リアルタイムで体験してきた私たちでも辛すぎたのに、この少女も信じがたい未来を聞かされて無茶ショックだったと思いますが切り替え早く柔軟に受け入れてました。液晶のカラー画面とかスマホにも興味津々、マクドの新メニューにも。10歳の少女には目の前の世界がキラキラ輝いているようでルンルンでした。ルンルンなんてもはや死語なんですが思わず使ってしまった(汗) ちい子は80年代から来ただけあって死語のオンパレードで懐かしかったし、1992年生まれの作者がこんなに80年代のこと語れるなんて辻堂さんもタイムスリップしてたんじゃないかって疑うレベルでした。 ちぃ子を保護した譲の単調な生活にも刺激があり、ぶんぶん振り回されて気持ちよさそうで、モノクロだった世界も色づいてラストも鮮やかでした。 ミスリードとかあるのですが何となくパターンが解ってくると謎解きって言い訳がましく聞こえてしまうのがマイナスなんですけど。
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途中まではあまり驚かなかったけど、最後の展開には驚かされた。全てが繋がった瞬間、驚きと感動があった。
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まあ、最後にしてやられました。何が続くんだ、って最後油断してたら泣かされました!作者名で買って期待通りでした。
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最後まで秘密にきがつかなかったので、気がついたとき色んなことが結び付いて温かい気持ちになりました。夫婦の縁ってやっぱり不思議なつながりがあるのかな。 最後、奥さんの気持ちにきがついて誤解がとけて良かった。みんな表現の出方が違うけど悲しみは必ずもってる。そんなことを改めて気がつかされました。
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最終的には良かったが、なかなか辛い内容でした。死についてよく考えるから失った時の喪失感絶望が読んでて泣きそうになった。 あの少女ちぃこの正体は序盤で予想してた通りだったので驚きはなかった。
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前半はただただコロナの時期でもこんな風に優しい親子のような日々が続けばいいのにと楽しい気持ちで読めたけど、後半は展開ががらりと変わり切なくって心が締め付けられる感動小説だった。 タイムリープは苦手なジャンルではあるけど、感動は好きだったから星3つ。
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