運動しても痩せないのはなぜか の商品レビュー
ブク友さんの本棚にあって興味があったのでBOOKOFFオンラインで購入、読了。 万年ダイエッターの私にしてみればショッキングなタイトルだ。そして副題には「それでも運動すべき理由」とある。 著者は人類学者で、タンザニアの狩猟採集民族のハッザ族などのフィールドワークの記録からこの...
ブク友さんの本棚にあって興味があったのでBOOKOFFオンラインで購入、読了。 万年ダイエッターの私にしてみればショッキングなタイトルだ。そして副題には「それでも運動すべき理由」とある。 著者は人類学者で、タンザニアの狩猟採集民族のハッザ族などのフィールドワークの記録からこの本を書いている。先進国の生活スタイルと狩猟採集民族の生活のスタイルの違い、摂取する食糧、運動量など。 それらのデータを検討して明らかになる幾つかのことが本書で紹介されている。基礎代謝によるカロリー消費と動くことによるカロリー消費は単純な足し算で総消費カロリーが出るわけではなく、人間の身体は総消費カロリーがなるべく一定になるよう各臓器や生殖に回すカロリー消費を調整するというのは驚きだ。「人間は単純な機械ではなく」、要するに有機体だと言うことだろうか。 食物による摂取カロリーを生命維持活動および運動による消費カロリーが上回れば体重は減っていくと言う単純な事実。消費カロリーが体内で調整されるなら摂取カロリーを減らせばいい。だがここにも空腹感という信号による調整がなされている。 「ただ私は今より5キロ体重を減らしたいだけなんだがな…」と思いつつ読み進める。 果たして私は何をすればいいのか。運動したところで消費カロリーの調整がなされ、摂取カロリーを制限しようとしたところで空腹感という信号に阻まれるとしたら。 結論。摂取カロリーを加工食品あるいは超加工食品(ポテチとかカップラーメンなど)から摂らずになるべく簡単な調理をした腹持ちの良いもの(ふかした芋とか茹でた肉など)から摂ること。粗食を心がけること、といったところか。そして臓器を健康に保つよう定期的な運動を続けること。 でもそれもいまでもほとんど実践している。あとは暖かくなってきたから公園をせっせとウォーキングしよう。今年の夏こそ目標体重をクリアしたいものだ。
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人間の(実際には霊長類の)日次カロリー消費量は「制限的」、つまり運動をしてもしなくても一日に消費されるカロリーの総量は大して変わらないという、ダイエット業界衝撃の事実を、最新の二重標識水法をひっ下げて、数々の霊長類や現代に生き残る狩猟採集民族ハッザ族をフィールドワーク研究した著者...
人間の(実際には霊長類の)日次カロリー消費量は「制限的」、つまり運動をしてもしなくても一日に消費されるカロリーの総量は大して変わらないという、ダイエット業界衝撃の事実を、最新の二重標識水法をひっ下げて、数々の霊長類や現代に生き残る狩猟採集民族ハッザ族をフィールドワーク研究した著者が詳述する。クレブス回路(クエン酸回路)の働きといったミクロな話題から、霊長類の進化史、果ては文明論やエネルギー政策といったマクロな話題まで、「代謝とは何か」の謎を追いもとめた著者のファイナル・アンサーは「運動しても痩せない」、「しかし、運動は重要。運動をしないと、身体はカロリーを消費するために、余計なこと(様々な炎症を起こすなど)をする」「痩せるためには、脂質カットや糖質カットに意味はない。摂取カロリーが減れば、方法は問わない」だそうだ。
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ダイエットのハウツー本の様なタイトルだが、フィールドワークや実験、進化人類学を基に摂取エネルギーと代謝について最新の科学的知見を基に述べた本。巷に溢れる代謝の説明やダイエット理論が如何に遅れており、似非科学が溢れているかを実感した。また、生物の代謝やエネルギーだけでなく、現在地球...
ダイエットのハウツー本の様なタイトルだが、フィールドワークや実験、進化人類学を基に摂取エネルギーと代謝について最新の科学的知見を基に述べた本。巷に溢れる代謝の説明やダイエット理論が如何に遅れており、似非科学が溢れているかを実感した。また、生物の代謝やエネルギーだけでなく、現在地球全体で消費されているエネルギーや加工食品に対しても警笛を鳴らしている、非常に視野の広い本でもある。 アフリカの狩猟民の1日の消費カロリーを測定した結果、文明社会の人々と変わらず、運動する人としない人の消費カロリーもほぼ変わらないという、我々の持つ「運動してカロリーを消費すれば減量できる」という常識とは違う結果が得られた。運動は減量には役に立たない!運動をし過ぎると総消費カロリーを一定に保つため、免疫や生殖を後回しにして、それらに使うカロリーを減らすことにより基礎代謝を減らす。過度に運動すると風邪をひきやすいと言われるのは、正にこの理屈だった。 運動をしなければ余ったカロリーは身体に炎症を起こしたり、脳の満腹感と代謝の調整に影響を及ぼす。運動は減量の役には立たないが、体重の維持には有効である。摂取カロリーを減らして体重を落とす、適度な運動で体重を維持するというのが正解である。 ヒトは友好的だから生き残った。暴力や威嚇により自分の思い通りにしようとする者は、集団の中で仲間外れにされた。高い代謝を持つヒトの集団を維持するには、強力して集団で多くのエネルギーを得る事が不可欠であり、選択圧により友好的である方が残ったという説は面白い。 400ページ近くあるガチ本だが、著者の筆も堅苦しくなく、楽しく読めた。
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すごく面白い内容だった。代謝というものを理解したいならこの本を読めばいいと思う。科学的説明の部分は難しいが、それ以外は著者のユーモアもあって大変面白く読める。運動しようと思った。
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狩猟民族もディスクワークのサラリーマンも1日に消費されるカロリーはほぼ同じ 現在人の食事がおいしすぎるのが問題 運動は減量ではなく、体重維持に 減量はいかに食の誘惑負けないかにかかっている
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Twitterで見かけて面白そうだったので読んでみた。 タイトルはダイエット本みたいだけど、代謝について科学的にしっかり説明されていて読み応えがある。 それでいて読みやすいのでスイスイ読み進められた。 タンザニアに住む現代の狩猟採集民族であるハッザ族やオランウータンなどの類人猿...
Twitterで見かけて面白そうだったので読んでみた。 タイトルはダイエット本みたいだけど、代謝について科学的にしっかり説明されていて読み応えがある。 それでいて読みやすいのでスイスイ読み進められた。 タンザニアに住む現代の狩猟採集民族であるハッザ族やオランウータンなどの類人猿の研究を通して発見した代謝に関する新しい知識を知ることができる。 ・運動しても痩せない理由 たくさん運動しているハッザ族も先進国の人も1日の消費カロリーは同じくらい 運動によりカロリー消費が増える→他のカロリー消費が減る 他のカロリー消費=生殖、成長、炎症 現代人は摂りすぎたカロリーを炎症で消費している 運動は減量効果はないけど健康にはいい、増量を防げる ・減量方法 痩せるためには摂取カロリーを減らす 人間は本来、必要なカロリーを摂取すると満腹感を感じて食べるのをやめる 現代の食品は糖質、脂質、塩分が多く美味しすぎて食べすぎてしまう 加工されてない食品や、満腹感を得やすい食物繊維やタンパク質を多く含むものを摂る 野菜、果物、ナッツなどがいい 人間の活動で最もカロリーを消費するのは妊娠 9ヶ月間3000キロカロリー消費し続ける ツールドフランスなどの過酷なスポーツよりも多い
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当たり前に思っていたカロリー摂取と消費の最新情報を理解するのに、ケーススタディや図解でわかりやすく理解できる本。 人体の構造上、摂取する栄養素やカロリーが体を動かすガソリンの役割を果たし、カロリーが枯渇すると蓄えられた脂肪やグリコーゲンを分解して、身体が動くガソリンに変わるのは周...
当たり前に思っていたカロリー摂取と消費の最新情報を理解するのに、ケーススタディや図解でわかりやすく理解できる本。 人体の構造上、摂取する栄養素やカロリーが体を動かすガソリンの役割を果たし、カロリーが枯渇すると蓄えられた脂肪やグリコーゲンを分解して、身体が動くガソリンに変わるのは周知の事実であるが、カロリーを代謝するのに、「制限的日次カロリー消費量」は人体の限界値を超えないために工夫された生存能力を効率的に運用するための考え方。スポーツで限界値を超えることを求め続けたときに、何も考えられないようになるのは、脳を最低限のカロリー消費にしていたんだなと思うと、この考え方は腑に落ちた。 カロリーと向き合う上で、そもそも論でこうした考え方は理解しておくと面白い。
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生命とは、究極には、太陽のエネルギーから生み出され、太陽のエネルギーによって維持される。 その過程が代謝であって、代謝量は、一定である。ので、さまざまな生命活動は、その範囲内でのオフトレードとなる。 脳の発達を促す時期には体の発育が制限されるし、免疫にエネルギーを大量に使う地域で...
生命とは、究極には、太陽のエネルギーから生み出され、太陽のエネルギーによって維持される。 その過程が代謝であって、代謝量は、一定である。ので、さまざまな生命活動は、その範囲内でのオフトレードとなる。 脳の発達を促す時期には体の発育が制限されるし、免疫にエネルギーを大量に使う地域でも同じ。 運動してカロリーを消費しても、他の代謝を必要とする活動が制限され、全体ではかわらない。ゆえに、運動しても痩せない。 うーん。面白い。 机上の空論ではなく、「未開」の生活でのフィールドワークも広範囲に検証した結果だそうだ。 類人猿は代謝スピードを下げる戦略をとって来たが、ヒトはその中でも代謝を上げることとなった。 ヒトがヒトとなるための大きなポイントが食事の「分配」であり、狩猟採取が生活であったため、運動することが前提の身体となっている。 ので、全く運動しないと、肥える。ある一定以上は、同じようなんだが。 運動に使うべきエネルギーが、過剰な免疫にに回されたりする弊害もある。 また燃焼と代謝は本質的に同じ物であり、人は、「代謝」を身体の外に拡大した唯一の生物だと。 読みやすいし、いいな。
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面白サイエンス本。とにかく文章読ませるしジョークバンバン入ってくるしエピソードトークも全部面白い。 それでいてこれまでの素人知識をそっとひっくり返してくる。 ハッザ族の観察の具体と代謝をめぐる知見と、最終的には環境問題とスコープがグングン抽象具体を行き来して飽きさせない構成にな...
面白サイエンス本。とにかく文章読ませるしジョークバンバン入ってくるしエピソードトークも全部面白い。 それでいてこれまでの素人知識をそっとひっくり返してくる。 ハッザ族の観察の具体と代謝をめぐる知見と、最終的には環境問題とスコープがグングン抽象具体を行き来して飽きさせない構成になっていて、ニワカな自分にも大変とっつき易い内容でした。
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目新しいことが書かれているのかと期待しましたが、痩せるには消費カロリー>摂取カロリー、ということを本一冊を使って説明しているだけでした。この図式が成り立てば運動していようがしていまいが関係ない、ただし運動による健康的な効果(もちろん減量以外)はあるのでやった方が良い。 研究結果を...
目新しいことが書かれているのかと期待しましたが、痩せるには消費カロリー>摂取カロリー、ということを本一冊を使って説明しているだけでした。この図式が成り立てば運動していようがしていまいが関係ない、ただし運動による健康的な効果(もちろん減量以外)はあるのでやった方が良い。 研究結果を多く提示しているため、 この図式を知らない、どういう理由なのか知りたい、という人は読んでもいいかもしれません。
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