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妻の終活 の商品レビュー

4.1

22件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

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2024/06/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分に置き換えて、深く考えさせられた。こんなにいさぎよく、死を受け入れ迎えられることができるのか?自分の夫ならどうだろう?人生100年。まだまだ残りの時間はあるように思うが、どこで何が起こるかわからないこの時代。今からでも遅くない。ゆるゆるでも良いから、最期に向けて準備をすることが今の自分に必要なことと、思える作品だった。出会えて良かった。

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2024/03/01

死と向き合い、生を見つめ直す 生きていることがあたりまえ、毎日の繰り返しもあたりまえ そんなあたりまえの幸せは、死と向き合うときでないと見つめ直せないのは悲しい 廉太郎だって、男たる者、仕事優先が是とされ、それが正しいと突っ走って生きてきた ライフワークバランスと言われる今、生...

死と向き合い、生を見つめ直す 生きていることがあたりまえ、毎日の繰り返しもあたりまえ そんなあたりまえの幸せは、死と向き合うときでないと見つめ直せないのは悲しい 廉太郎だって、男たる者、仕事優先が是とされ、それが正しいと突っ走って生きてきた ライフワークバランスと言われる今、生はより見つめ直されているのだろうか 杏子さんが本当に強い女性でステキだった 妻の終活のおかげで、夫の終活、残りの人生が変わる 七章で泣かされ、終章で杏子さんの強さに圧巻。 カレンダーの○×エピソード。 廉太郎は死ぬまで杏子さんの存在に支えられるだろう

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2024/02/11

ずっと読みたかったやつが図書館でやっと並んでいて借りられた。 終活というからただの準備的なものかと思っていたら、末期ガンと宣告され、本当の終活だった。 病気の話は苦手で、読まないようにしている。 感情移入しすぎて、自分がそうなるんじゃないかとか恐怖心にかられるので。 いつも病気...

ずっと読みたかったやつが図書館でやっと並んでいて借りられた。 終活というからただの準備的なものかと思っていたら、末期ガンと宣告され、本当の終活だった。 病気の話は苦手で、読まないようにしている。 感情移入しすぎて、自分がそうなるんじゃないかとか恐怖心にかられるので。 いつも病気に恐れおののき、心配しているので。 とてもじゃないが怖くて読めない。 まぁ、とりあえず借りたので読んでみる。 そして一気読みしてしまった。 面白いというとあれなんだけど。 すごく共感して、そしてじんわりと温かい。 帯には感涙必至と書かれていたが、 私もホロリとした。 そして、少し希望が見えた。

Posted byブクログ

2024/02/04

家や子どものことは妻に任せきりで威張っている夫、家のことを一手に担って夫に文句も言わない専業主婦の妻、そんな家庭で育って父親とは一線引いてる娘たち、私的に団塊の世代の核家族のイメージそのものの一家。そこに訪れた妻の余命宣告という試練。家事ひとつ出来なかった廉太郎がいい感じに変わっ...

家や子どものことは妻に任せきりで威張っている夫、家のことを一手に担って夫に文句も言わない専業主婦の妻、そんな家庭で育って父親とは一線引いてる娘たち、私的に団塊の世代の核家族のイメージそのものの一家。そこに訪れた妻の余命宣告という試練。家事ひとつ出来なかった廉太郎がいい感じに変わっていき特にそこまでの介護の苦労もなく杏子も永遠の眠りにつく。ただ、そのまま綺麗に終わりではなく、最後の最後で昔の廉太郎の浮気に実は妻にも娘にもバレていたことが分かり、この男の心に罪悪感を残すところがいい。何十年も色んなことを嫁に押付けのうのうと暮らしてきたことが、最後少し病気の妻を支えただけでなかったことになるのは綺麗にまとまりすぎだと感じるので。全体的に単調で、個人的にはそこまで好きな感じではないかな。

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2024/01/21

団塊の世代の昭和の男、主人公の廉太郎が妻杏子のガンで余命1年を知る。家族の為働いているという言い訳を振りかざし、家庭のことを顧みずに過ごしてきた主人公。何回もその言動に怒りを覚えたが、妻の温かい眼差しの中で自分の傲慢さに気がついていく。しかし、それは妻の死に近づいていく過程だった...

団塊の世代の昭和の男、主人公の廉太郎が妻杏子のガンで余命1年を知る。家族の為働いているという言い訳を振りかざし、家庭のことを顧みずに過ごしてきた主人公。何回もその言動に怒りを覚えたが、妻の温かい眼差しの中で自分の傲慢さに気がついていく。しかし、それは妻の死に近づいていく過程だった。最後に、家族で妻を看取る。自分の終末がこのように家族に看取られながらなんて素敵なことが起こるのは幸せなことだ。理想と現実はどうなるだろうか。

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2024/01/15

家族構成が自分が次女にあたるという点でみるとよく似ていて、すり替えて読んだ。また自分も家族をもってからは妻杏子さんの目線にもなった。我が夫も家事は不得意だろうから自分が先に逝くとなるとこんな感じかもしれない。高齢となって子供の世話になるというのは親としてはどんな気持ちになるのだろ...

家族構成が自分が次女にあたるという点でみるとよく似ていて、すり替えて読んだ。また自分も家族をもってからは妻杏子さんの目線にもなった。我が夫も家事は不得意だろうから自分が先に逝くとなるとこんな感じかもしれない。高齢となって子供の世話になるというのは親としてはどんな気持ちになるのだろうか?子育てがもうすぐ終わるという自分にはまだ想像もできない。でもいずれくるだろうその時を思うと不安がないとは言えない。金銭的余裕があれば施設で余生を過ごすというのも悪いものではなくなるかもしれない。いずれにしても自分で選択したいから認知症にはなりたくないな。

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2023/12/08

人生の永遠・終焉 人はいつかは亡くなる。それが早いか遅いか、老衰なのか、病気なのか、この小説は身近な家族の終焉小説。特に延命治療か否か、病院か自宅か、施設介護か家族介護かなど切実な内容まで心に刺さる内容だ。人の命をどう守り、助けるのか、また、どのような治療を受け、決断するかなど、...

人生の永遠・終焉 人はいつかは亡くなる。それが早いか遅いか、老衰なのか、病気なのか、この小説は身近な家族の終焉小説。特に延命治療か否か、病院か自宅か、施設介護か家族介護かなど切実な内容まで心に刺さる内容だ。人の命をどう守り、助けるのか、また、どのような治療を受け、決断するかなど、ほど遠くない人生終焉を、自分自身への決断を迫られた感じだ。思ったのはパートナーとの別れ際にいう言葉は「ありがとう」が最高だと。

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2023/10/20

読みたかった小説。 やっと読むことができました。ぜひ世のお父さん方に読んでもらいたい本ですね。 そして死はまだまだ先と思っている30代40代の方も自分ならどう生きたいのか?を考えるきっかけとなって欲しいです。 私も病気や母の死を経験して、自分ならこの先どう生きたいかを考えるきっか...

読みたかった小説。 やっと読むことができました。ぜひ世のお父さん方に読んでもらいたい本ですね。 そして死はまだまだ先と思っている30代40代の方も自分ならどう生きたいのか?を考えるきっかけとなって欲しいです。 私も病気や母の死を経験して、自分ならこの先どう生きたいかを考えるきっかけとなりエンディングノートを書き始めました。 この内容、本当に泣けてきます。 私の母とダブってしまいました。 母も癌で3年前に亡くなりました。68歳でした。 私の父は廉太郎さんのように一人暮らしです。 内容は暗いものかと思いますが、でも前向きな考えになれる小説かと思います。

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2023/09/14

あまりにリアルすぎて両親と自分の行先を考えたら非常に憂鬱になった。 これは両親をきちんとみおくって、自分の老後も安心な方が楽しめる内容かなと思った。

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2023/09/09

両親が70歳と75歳、つい先日父の兄が亡くなって、父ががっくりと肩を落としている、と聞いた私が、今まさに出会うべき本だったと思う。 読みながら、涙がとまらなくなった。 妻の思い、夫の思い、娘の思い。そして別れ。 今は二度と戻らないし、永遠に変わらずいることなどできない。だからこそ...

両親が70歳と75歳、つい先日父の兄が亡くなって、父ががっくりと肩を落としている、と聞いた私が、今まさに出会うべき本だったと思う。 読みながら、涙がとまらなくなった。 妻の思い、夫の思い、娘の思い。そして別れ。 今は二度と戻らないし、永遠に変わらずいることなどできない。だからこそ、今できることや伝えられることばを大事にしたいと思った。

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