旅ドロップ の商品レビュー
旅にまつわる短いエッセイの詰め合わせ。作者が旅中、もしくは旅の前後に感じたことが徒然なるままに綴られている。 仕事に関する本を立て続けに読んだ後だったからか、箸休め感覚で読めた。さらさらと胃に入るお茶漬けのように、胸焼けも胃もたれもすることなく、すうっと読める軽やかな文体が心地よ...
旅にまつわる短いエッセイの詰め合わせ。作者が旅中、もしくは旅の前後に感じたことが徒然なるままに綴られている。 仕事に関する本を立て続けに読んだ後だったからか、箸休め感覚で読めた。さらさらと胃に入るお茶漬けのように、胸焼けも胃もたれもすることなく、すうっと読める軽やかな文体が心地よい。 文中に出てくる土地は国内、国外様々だが、どの作品も日常の喧騒を束の間忘れさせてくれた。
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初めて江國香織作品を読んだ。 平安時代の人たちの旅の目的はいい景色を眺めることだったらしい。自分も同じなので、昔から旅の目的は変わらないんだなあとなんだかエモい気持ち。
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大好きな江國さんの旅にまつわるエッセイ まるで江國さんと旅しているかのような気分になれる 江國さんは小さな発見にいちいち驚き、それに私は感動を覚えてしまう バター好きの江國さんが行く予定だった仕事がキャンセルになった時、どうしても小倉でバターパンを買いたいが為に、それだけの為に、...
大好きな江國さんの旅にまつわるエッセイ まるで江國さんと旅しているかのような気分になれる 江國さんは小さな発見にいちいち驚き、それに私は感動を覚えてしまう バター好きの江國さんが行く予定だった仕事がキャンセルになった時、どうしても小倉でバターパンを買いたいが為に、それだけの為に、キャンセルになったその日に小倉に向かうとか 方向音痴で前日に行った画廊に辿り着けなかったこととか 渋谷の居酒屋のこととか 毎日はこんなにも素敵なことで溢れてるんだと再認識できる
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夜の帰りの新幹線に乗っている間に読んだので、冒頭の新幹線の寂しさを肌で実感できた。 版画の章は江國さんの後悔に頷くと同時に、いくら探しても見つからない場面の描写で得体の知れない摩訶不思議さを感じたし、動物たちの章の野良犬たちの誇り高さ、生きづらさは「ホワイトゴッド」を彷彿させた。...
夜の帰りの新幹線に乗っている間に読んだので、冒頭の新幹線の寂しさを肌で実感できた。 版画の章は江國さんの後悔に頷くと同時に、いくら探しても見つからない場面の描写で得体の知れない摩訶不思議さを感じたし、動物たちの章の野良犬たちの誇り高さ、生きづらさは「ホワイトゴッド」を彷彿させた。 江國さんの文章には花に降る恵みの驟雨のような、さりげなく、それでいて潤いを与えてくれるような魅力がある。 読み終わったあと、自分の感性も潤ったように感じた。
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江國香織さんの文章はとてもきれい、と改めて思った。一気に読み終わった。 旅ももちろんいいけど、一つ一つを切り取って心に留める筆力に、素敵だなと思う。
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じわじわ染み渡るエッセイ集。 本当に大好き…こういう文が書きたくてわたしもエッセイを書き始めたんだと思う。 短くていい。旅先であったことは書き留めておこうと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
とで読みやすいし、「きらきらひかる」を書いた作者だなぁと彷彿とさせる文章。「帰りゃんせ」の所は「ああ、自分も確かにそんなこと思っていたなぁ」と勝手に親近感が湧いていた。人間、誰しも似たような経験や体験はする(決して、同じではないが)よなぁと思いながら読んでいた。「今」を生きるということ。陽だまりにのんびり生きているかのような、そんなエッセイだった。
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旅にまつわる詩が3篇、3ページのエッセイが36篇、番外編(9ページのエッセイ)が1篇。 日本語が豊かで、さすが言葉を生業にしている方の日本語は違うなあと唸らされました。 いちばん気に入っているのは「5 バターパンのこと」のこちらです。 友人によれば、一個七十円だという。七十円...
旅にまつわる詩が3篇、3ページのエッセイが36篇、番外編(9ページのエッセイ)が1篇。 日本語が豊かで、さすが言葉を生業にしている方の日本語は違うなあと唸らされました。 いちばん気に入っているのは「5 バターパンのこと」のこちらです。 友人によれば、一個七十円だという。七十円! 私は、その値段にも説明のつかない手応えを感じた。安いからいいとか嬉しいとかではなく、なんというか、七十円という値段には、まっとうさと堅実さ、それに風通しのよさのようなものがあると思った。 お手頃な値段に対する賛辞として、「まっとうさ」「堅実さ」「風通しのよさ」の3つを揃って挙げるのは確かに頷けます。「なんというか」という自信なさげな表現をあえて入れているのも、かえって説得力を増しているように思います。 他にも拝借させていただきたい表現がたくさんありました。 エッセイ一篇ごとに起承転結もしっかりしていて、くすっとしたり、ほろりとしたりします。 飛行機のなかなどでさっと読むのにぴったりではないでしょうか。旅のお供にどうぞ。
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江國香織さんの、ドロップみたいに小さくほっとくつろぐ37篇の旅エッセイ。 遠くに行かなくても、自分の心地よいいつもの場所から出かけていけばそれも旅なんだな〜 旅にでることで、日常から離れてみることで、見えるものや感じることは刺激になるし、心の栄養になるから、たくさんお出かけし...
江國香織さんの、ドロップみたいに小さくほっとくつろぐ37篇の旅エッセイ。 遠くに行かなくても、自分の心地よいいつもの場所から出かけていけばそれも旅なんだな〜 旅にでることで、日常から離れてみることで、見えるものや感じることは刺激になるし、心の栄養になるから、たくさんお出かけしてみよう。
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今猛烈に旅に出たいけれど、気力が足りずにいて、旅本を読んで気を沈めようと試みた。 アッサリさらりとしているエッセイなので気負わず読めて、気力のない今にちょうどよかった´◡`
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