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十字架のカルテ の商品レビュー

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89件のお客様レビュー

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2024/10/22

精神鑑定医という一つの職業にフォーカスし、事件が解決されていく連続短編集。 絶え間なく登場する専門知識がストーリーを肉付けし、よりリアルで臨場感のある作品を完成させていました。 主人公の精神鑑定医という職人対する熱意もあり、テレビドラマの「アンナチュラル」を思い出させるような作品...

精神鑑定医という一つの職業にフォーカスし、事件が解決されていく連続短編集。 絶え間なく登場する専門知識がストーリーを肉付けし、よりリアルで臨場感のある作品を完成させていました。 主人公の精神鑑定医という職人対する熱意もあり、テレビドラマの「アンナチュラル」を思い出させるような作品でもありました。 知念さんの作品の中では、1、2を争う好きな作品です。

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2024/09/20

精神疾患とミステリー、医師だからこそできた作品だと思います。 今まで読んだことのない切り口からのミステリーで、新鮮で、ぐいぐい引き込まれていきました。 是非、次作を期待します。

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2024/08/26

精神鑑定の第一人者・影山司に導かれ、容疑者たちの心の闇に迫る新人医師の弓削凜。だが、彼女も心の中で重い十字架を背負っていた。 刑法39条は余りにも有名。これを利用するなんぞ論外だが・・・。 なんであれ命を奪われた被害者の家族の気持ちは永遠に解決出来ないだろうが・・・故意にされた...

精神鑑定の第一人者・影山司に導かれ、容疑者たちの心の闇に迫る新人医師の弓削凜。だが、彼女も心の中で重い十字架を背負っていた。 刑法39条は余りにも有名。これを利用するなんぞ論外だが・・・。 なんであれ命を奪われた被害者の家族の気持ちは永遠に解決出来ないだろうが・・・故意にされたなら尚更。 実際ここまで真剣に向き合ってくれる精神科医はいるんだろうか?

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2024/07/15

何もわからず読んでもたけれどかなり没頭した。これ読んでからニュースとかで精神鑑定の話出てくるたびに思い出す。本を読むことで関心の幅が広がった実感を得た作品の一つになった。

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2024/06/26

何人かの患者ごとにストーリーが編成されていて、元々短編集たるものが自分に合わずで読了するのに時間がかかってしまった... 精神疾患の見識を広げるために勉強も兼ねて読んだものの、現実ではないような展開がほとんどだったので思ったものと異なっていたけど、精神鑑定医については浅く知れたし...

何人かの患者ごとにストーリーが編成されていて、元々短編集たるものが自分に合わずで読了するのに時間がかかってしまった... 精神疾患の見識を広げるために勉強も兼ねて読んだものの、現実ではないような展開がほとんどだったので思ったものと異なっていたけど、精神鑑定医については浅く知れたし、読みやすくて結末も好みだったから、知念さんの他の著書も気になるから読みたくなった!

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2024/06/28

容疑者の精神鑑定を行う精神科医。 統合失調症、詐病、解離性同一性障害。 さまざまな可能性を考え、容疑者たちと向き合う新人医師の奮闘。 現実の事件でも耳にする「心神喪失者の行為は罰しない」 被害者の関係者なら納得いくわけがないと、漠然と想像することはありましたが、裁判の後のことは...

容疑者の精神鑑定を行う精神科医。 統合失調症、詐病、解離性同一性障害。 さまざまな可能性を考え、容疑者たちと向き合う新人医師の奮闘。 現実の事件でも耳にする「心神喪失者の行為は罰しない」 被害者の関係者なら納得いくわけがないと、漠然と想像することはありましたが、裁判の後のことは考えたことすらなかったかもしれません。 犯罪者にならなかったとしても、被害者がいる事実は変わらない。 元の生活に戻れるわけもない。 事件の後のことは報道されなくても、人の人生は続いていく。 精神鑑定って、血液検査みたいに数値化できるものではないから、本当に難しいのでしょうね。 答え合わせなんてできないし、その結果に多くの人の人生が狂わされるかもしれない。 読み進めながら、容疑者、被害者、遺族、いろんな人に感情移入しました。 感情移入し過ぎて頭痛くなったくらい。 読むのにメンタル削られます。 でも、読んでよかった。

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2024/06/06

精神鑑定医というものがどんなものなのか興味あり読みました。圧倒的に影山がかっこいいです。全ての鑑定でミステリーのように患者の心の闇が暴かれていき面白いです。 主人公の親友の事件では予想が色々外れて度肝抜かれました。 司法と絡むと色々と面倒なことになるようですがあくまでも患者を診て...

精神鑑定医というものがどんなものなのか興味あり読みました。圧倒的に影山がかっこいいです。全ての鑑定でミステリーのように患者の心の闇が暴かれていき面白いです。 主人公の親友の事件では予想が色々外れて度肝抜かれました。 司法と絡むと色々と面倒なことになるようですがあくまでも患者を診て正しい鑑定をしていく、、、なかなか見ることのできない現場を 覗き見できたようなドキドキハラハラしながら読めて面白かったです。

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2024/06/06

精神疾患による心神喪失者の罪は問わないという法の原則に真正面から向き合う作品。 被害者の立場からすればやり切れないし、完全に客観性のある数値化ができない領域だけに詐病で罪を逃れようとする輩を如何に見抜くかも非常に重要な役割りである。 2人の精神科医の姿勢に深く共感しました。

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2024/06/02

刑法 第39条 1. 心神喪失者の行為は、罰しない。 2. 心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。 精神鑑定医が主人公。 何か、凄い職業やな。 事件発生時、犯人の精神状態が心身喪失状態かどうかを見極める。 その判断によって、罪に問えるかを決める重要な判断材料になる。 例えば、人...

刑法 第39条 1. 心神喪失者の行為は、罰しない。 2. 心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。 精神鑑定医が主人公。 何か、凄い職業やな。 事件発生時、犯人の精神状態が心身喪失状態かどうかを見極める。 その判断によって、罪に問えるかを決める重要な判断材料になる。 例えば、人殺してても、この鑑定によって無罪、もしくは軽減される。(上に書いた39条) 被害者からしたら、殺された事実は変わらん訳やし、やってられない気もする… それだけに、鑑定するのめっちゃ大変やし、めっちゃプレッシャー!(~_~;) ミステリーでは、ないんやろうけど、心身喪失してた!って、ウソつくヤツおるし、それを見極めるのは、様々な事実、経緯を調査して、矛盾点がないかを検証するという作業自体は、事件解決を追及するのと似てるんで、それに準じた感じ! 短編集の形で、それぞれの鑑定をしていく。主人公は、亡くした親友の為に、鑑定医を目指したんやけど、最後は、その時、無罪になった人と向かい合う! クライマックスには、どんでん返しもありで、結構、楽しまて貰いました〜 しかし、39条って、被害者からするとキツいもんな。そういう心身喪失状態になる前に救うようなのが、ええんやろうけど、そんな簡単にはいかんやろうし、悩ましい… (;-ω-)ウーン 知念さんも久々に読んだけど、やっぱ良いわ。その辺の山から探り出そ〜!w

Posted byブクログ

2024/06/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

心神喪失の有無を判断する精神鑑定医が主役であり、ストーリーが深まっていくのかどうか心配であったが、流石知念氏の作品、各話とも精神科領域の話を論理的且つ現実的に語られていた。 最終話で凜の親友が殺害された事件の真相もすんなりとは終わらせず意外な真相を潜ませていたのは見事であった。 主人公の凜と影山も様々な事象に真摯に向き合っているので好感が持てる設定。天久鷹央シリーズにも顔出ししていたのでこの精神鑑定医シリーズも続編の期待したい。

Posted byブクログ