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格差の起源 の商品レビュー

3.7

24件のお客様レビュー

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2026/03/15

世界経済の格差について、産業革命前後、地政学的な優劣、人類の多様性が経済発展に及ぼす影響など、体系的にまとめられている良書だとは思うが、同じような内容をくどくど繰り返したり、読みにくさはある。研究者系が買いた本て、根拠を明らかにしたデータに基づく記述を徹底するので、しょうがないけ...

世界経済の格差について、産業革命前後、地政学的な優劣、人類の多様性が経済発展に及ぼす影響など、体系的にまとめられている良書だとは思うが、同じような内容をくどくど繰り返したり、読みにくさはある。研究者系が買いた本て、根拠を明らかにしたデータに基づく記述を徹底するので、しょうがないけど。銃病原菌鉄のジャレドダイヤモンドを読んだ時も、内容は面白いのに、まとるの下手だなーとは思った。

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2026/02/28

https://x.com/nobushiromasaki/status/2027564160553542128?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

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2025/08/11

 この手の本はサラッと読むとエセ科学が潜んでいることがある。しっかり疑って読む。わかったつもりになってはいけない。自分なりにエビデンスを調べて確信を持たないといけない。この本では、ちょくちょく使われる比喩が怪しい。  第一部は156ページ書かれているが、そのまとめとして最後に6ペ...

 この手の本はサラッと読むとエセ科学が潜んでいることがある。しっかり疑って読む。わかったつもりになってはいけない。自分なりにエビデンスを調べて確信を持たないといけない。この本では、ちょくちょく使われる比喩が怪しい。  第一部は156ページ書かれているが、そのまとめとして最後に6ページ割かれている。そこには、150ページのまとめとともに、特に目新しくないことが書いてある。150ページはなんだったのか?  第二章こそが、この本の本質であり、タイトルに合致する。  ただし、内容的には、高校世界史レベルに幾つかの事例を継ぎ足した感じか。それほど目新しくはない。帯で称賛している人の著書を読むのも、ちょっとためらう。

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2025/05/20

そもそもの経済成長がどのように行われてきたかの話が始まり、そこから歴史を現代から過去にさかのぼりながら格差がなぜ起きたかを解明しようと話が進む。 様々な要因があるのではないかと疑問を投げかけつつ、その要因を深彫りしていって、最終的に多様性というところに着地している。そしてアフリカ...

そもそもの経済成長がどのように行われてきたかの話が始まり、そこから歴史を現代から過去にさかのぼりながら格差がなぜ起きたかを解明しようと話が進む。 様々な要因があるのではないかと疑問を投げかけつつ、その要因を深彫りしていって、最終的に多様性というところに着地している。そしてアフリカからの距離と多様性の相関について話しており、その点に面白さを感じた。 完全に納得してはいないものの、私の思いつかない色々な観点での洞察があり、非常に感心した。

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2025/02/12

前半では、なぜ19世紀以降に劇的な経済成長が生じたかを、後半では、なぜ国家間に格差が生じたかを解く。 産業革命によってマルサスの罠から解き放たれたのは、工場化によって労働者への教育の必要性が高まり、子供を増やすよりも教育に金をかけることになり、人口増加率が低下したため。工業が成...

前半では、なぜ19世紀以降に劇的な経済成長が生じたかを、後半では、なぜ国家間に格差が生じたかを解く。 産業革命によってマルサスの罠から解き放たれたのは、工場化によって労働者への教育の必要性が高まり、子供を増やすよりも教育に金をかけることになり、人口増加率が低下したため。工業が成長した産業革命の後半になると、技能を持つ労働者の需要が大幅に高まり、労働者の生産性に影響する教育、訓練、技能、健康などの改善が意識され、実施されるようになった。 土地が少数の地主に集中している地域では、地主たちは労働者が近隣の都市へ集団移動するのを食い止めるために、公的な普通教育制度の確立に反対した。 ヨーロッパの工業化によって、国際貿易は大幅に増えた。世界の総生産高のうち国家間で取引された割合は、1800年の2%から1900年には17%、第一次世界大戦直前の1913年には21%まで増えた。国際貿易の拡大は、工業国では技能を持つ労働者の需要が高まったことで、人的資本への投資が強化され、人口転換に拍車がかかった。非工業国では、技術を必要としない農産物や原材料への生産への特化が奨励されたため、人的資本に投資する意欲が抑えられ、貿易の利益は人口増加に回されてしまった。発展途上国では、19世紀の間に工業化の水準は低下し、ようやく飛躍できたのは、20世紀後半になってからだった。 貿易が行われるための重要な前提条件として、拘束力と強制力のある契約のような政治と経済の制度があることが必要。合意に対する違反を統治機関が防げなければ、貿易に大きな支障が生じるため。共通の通貨、財産権の保護、一律に課される法律など、貿易に役立つような制度を発展させた社会の方が経済成長を促進できた。一方、貿易に適した制度を整えることが遅かった社会は、後れをとることになった。 中央アメリカとカリブ海域諸島の気候や土壌は、コーヒー豆や綿花、サトウキビ、タバコを育てるのに最適だったため、プランテーションによる集約的な土地所有によって、不平等な富の分配や強制労働、奴隷制につながり、不平等を定着させ、成長を阻害した。 マルサスの時代までは、技術の発展と人口密度が直結しており、人口密度の高い地域は文明が進んだ地域だった。繁栄していた地域では、植民地政府は地元民の富を収奪する制度を作る動機が強まった。のちに植民地が独立を勝ち取ったときも、宗主国の跡を継いだ地元の有力者は、収奪的で成長妨げる制度を継続したため、一向に発展できなかった。一方、人口密度が低く、あまり発展していなかった地域では、包括的で成長を促進するような制度を樹立し、これが地域の経済発展に貢献した。 資源が豊富だと、レントシーキング型の非生産的な活動が促進され、人的資本収集集約型の部門から人材や物資や資金が奪われるため、長期的には「資源の呪い」をもたらす。 エスター・ボーズラップは、女性の役割に対する態度は、産業革命以前の農耕の手法によって異なるという仮説を提示している。土壌の性質や主な作物によって、鍬や熊手を使って耕す地域もあれば、牛や馬につないだ犂を使って耕作する地域もあった。犂を使ったり、それを引く動物を操るには強靭な上半身が必要なため、そうした地域では、その後も家庭内での男女の労働分配がはっきりしている。鍬や熊手を使っていた地域では、男女が共同で農作業を行う傾向がある。 土壌が穀物の収穫に適した地域では、複雑な階層性社会が生まれやすい。発展した古代文明では、農業は、計量も輸送も貯蔵も楽で収税も簡単な穀物を土台にしていた。主に塊根や地下茎を収穫する地域では、都市国家や国や帝国などの階層的な社会には発展しなかった。 2010年から18年の一人当たりの平均所得の国家間格差のうち、地理と気候で説明できるのは40%、病気の蔓延しやすさは14%、民族や文化の要因は20%、政治制度で説明できるのは10%(Ashraf et al. 2021)。

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2024/10/01

ー 人類の旅は、魅惑的なエピソードに富んでいる。ディテールの大海原に漂い、波にもまれていると、水面下の強力な流れはつい見過ごしてしまう。本書の第1部では、これらの底流、つまり技術の進歩と人口の規模や構成との相互作用に焦点を当ててきた。こうした力が人類の発展―脳の進化、農業革命と産...

ー 人類の旅は、魅惑的なエピソードに富んでいる。ディテールの大海原に漂い、波にもまれていると、水面下の強力な流れはつい見過ごしてしまう。本書の第1部では、これらの底流、つまり技術の進歩と人口の規模や構成との相互作用に焦点を当ててきた。こうした力が人類の発展―脳の進化、農業革命と産業革命という二つの重大な革命、人的資本への投資の増加と人口転換など、私たちを地球上でもっとも有力な種にした主な出来事にどんな貢献をしたかを把握せずに人類の歴史を理解するのは、事実上不可能だ。 これらの底流はすべてを統合する概念の枠組みを提供し、人類の旅を理解する明確な軸を与えてくれる。それがなければ、人類の発展の歴史は単に事実を年代順に羅列した一覧になってしまい、文明が栄えては滅ぶことを繰り返す不可解な光景が広がるばかりだろう。 そうは言うものの、生活水準はどこでも同じように改善したわけでもなければ、向上の速さが一つに決まっていたわけでもない。それどころか、現代の人類の状況は、世界の人々の生活水準が主として出生地に左右されるという点で過去に例を見ない。現代の国家や地域のあいだに存在する貧富の巨大な差の根本原因は、何なのだろう? 人間の社会はみな、それぞれ発生した場所の歴史と地理の制約を受け続けざるを得ないのか? 現在の格差は、おおむね起こるべくして起こったのか、あるいは偶然だったのか? 深く根づいた制度や文化や社会の特性は、国家間の豊かさの相違が生まれる過程で、どのような役割を果たしたのだろうか? ー 「歴史の準自然実験」の論証の正当性は詳しくは学んでいないので分からないが、第一部の“何が成長をもたらしたのか”、は刺激的で面白かった。 第二部の“なぜ格差が生じたのか”、はうまくはぐらかされている感じがした。何故かはここでは議論しないが、未来志向、教育、技術革新、男女平等、多元主義、ダイバーシティが普遍的な繁栄のカギ、というのが結論のようだ。 ん〜、結論の前までは良かったのに、結論の後に、未来は明るい、気候変動も何とかなる、我々は解決出来る、と結ばれると、急に胡散臭くなる。 これは彼のマルサスへの評価と同じで、過去はうまく説明出来たが、未来予想はイケてなかった、と同じような気がした。

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2024/02/13

■人類史における「成長の謎」と「格差の謎」を解明 ■人類はいかにして「マルサスの罠」から脱却したか ■そして成長し格差ができたのか。良書。 ■2つの謎と人類進化論との強い関連性 ■P177の朝鮮半島の衛生画像は衝撃的

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2024/01/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

難しかったけど、おもしろかった。 世界史でこんな人いたな〜こんなことあったな〜とうろ覚えの中読んだ。 個人的に印象的だったのは、10章で書かれている内容で ・中国は2000年にわたって中央集権体制で過ごしたのに対し、ヨーロッパは政治的な分裂を長きにわたって過ごしている ・中世までは地理上の連結の影響により、中国の方が経済的、技術的に進歩する ・産業革命時代では技術を活用するには、競争や文化の流動性が役に立つため、ヨーロッパの方が経済的、技術的に進歩する ・つまり人類史の巨大な歯車が加速し、技術の進歩が速まってたときには、地理上の連結性が低い方が成長に適しており、逆転劇が起こる ということ。 これからの世界どうなるか分からないかなぁと改めて思った。

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2023/12/01

ユヴァル・ノア・ハラリよりも、ジャレド・ダイアモンドよりもさらに慎重で穏当な表現によるホモ・サピエンス30万年の歴史。

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2023/09/29

 人類史を停滞、成長、格差という観点において区分けし、それを決定づけた要因を順序だてて掘り下げていくシンプルな構成で綴られる。  歴史を大掴みに把握し大胆な仮説を立て、一貫した読み物として仕上げたタイプの著作。そうした著作にありがちな一種の危うさ(例として、進歩と特定の文化的特性...

 人類史を停滞、成長、格差という観点において区分けし、それを決定づけた要因を順序だてて掘り下げていくシンプルな構成で綴られる。  歴史を大掴みに把握し大胆な仮説を立て、一貫した読み物として仕上げたタイプの著作。そうした著作にありがちな一種の危うさ(例として、進歩と特定の文化的特性を関連づけて扱う部分など)はやはり本書も含んでいるが、盛り込まれた内容やアプローチの豊富さと、それを限られた紙幅においてまとめあげる手腕は、確かな読み応えへと繋がっている。

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