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マジカル・ラテンアメリカ・ツアー妖精とワニと、移民にギャング の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2024/09/17

読みやすく、面白い。作者が訪れるラテンアメリカの国々での奇想天外で感動的な出来事に笑ったり泣いたり。 リアルなラテンアメリカが少し覗けて楽しい。 天変地異、流行病、戦争、何が起ころうと、そこに生きている人の営みは続き、今日もどこかで出会いと別れがあるんやなと。 自分はまだまだ、人...

読みやすく、面白い。作者が訪れるラテンアメリカの国々での奇想天外で感動的な出来事に笑ったり泣いたり。 リアルなラテンアメリカが少し覗けて楽しい。 天変地異、流行病、戦争、何が起ころうと、そこに生きている人の営みは続き、今日もどこかで出会いと別れがあるんやなと。 自分はまだまだ、人の悲しみに寄り添った経験が少なすぎる。これからは人にもっと優しくなりたいなと思った。

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2024/02/29

冒頭はミイラにご対面とか アマゾンでの蚊との攻防とか かなり笑える感じです 後半は ゲリラや移民問題など ぐっとシリアスな話になります しかし こっちの方が印象に残りますね 同じ目線で取材されているからこそ ゲリラに移民になるって言うことが 特別に思えない 自分だったら 家族だ...

冒頭はミイラにご対面とか アマゾンでの蚊との攻防とか かなり笑える感じです 後半は ゲリラや移民問題など ぐっとシリアスな話になります しかし こっちの方が印象に残りますね 同じ目線で取材されているからこそ ゲリラに移民になるって言うことが 特別に思えない 自分だったら 家族だったら きっとこうせざるを得なかった と思う

Posted byブクログ

2024/01/10

初の著書らしいので、まずは著者の嘉山氏について軽く触れておきたい。 日本の映像制作会社を退職後メキシコに移住。現地では撮影一切を取りしきる撮影コーディネーターとして、映像制作だけでなく脚本の執筆やイベントの通訳まで幅広くこなす。(日本からの撮影協力依頼をよく受けているようだ) ...

初の著書らしいので、まずは著者の嘉山氏について軽く触れておきたい。 日本の映像制作会社を退職後メキシコに移住。現地では撮影一切を取りしきる撮影コーディネーターとして、映像制作だけでなく脚本の執筆やイベントの通訳まで幅広くこなす。(日本からの撮影協力依頼をよく受けているようだ) 本書では、ロケで訪れた南米各地(ラテンアメリカ)の実情や彼自身の体験談を見たまんま、率直に書き記している。場面転換が急だったりして戸惑うことはあったが、「早く続きを知りたい」と思わせる巧妙な語り&シナリオの組み方だった。 「ラテンアメリカの悲しみと、人の力強い美しさが同時に存在していた」 悲喜交々の一冊であったが、どちらかといえば「悲」の割合が高かったかも。 以前「ラテンアメリカ出身だからといって誰もが明るいわけではない」と商社に勤める知り合いが話していたが、それと同じようなことを著者も体験を通して伝えている。 底抜けに明るい表紙の装丁(=我々が抱くラテンアメリカのイメージ)を抜けると、踏み込むごとに彼らの現状・心情が胸に突き刺さってくる…そんな感覚。ここまで感傷的になるなんて、読む前は想像すらつかなかった。 あとはメキシコに渡るまでの経緯やメキシコ人の奥様との馴れ初めが最後まで触れられていなかったので、そこは次作に期待したい。 著者曰く海外で撮影の仕事をしていると、日本人は海外への好奇心がずば抜けて旺盛であることを実感するという。その証拠に海外を紹介する番組が他国と比べて多いとのことで、思えば自分も「世界ふしぎ発見!」や誰かの紀行文を読むのが好きだったりする。 そんな旅番組慣れした日本人の一人である自分も、本書においては「こんな世界線があったのか!?」といちいち驚いていた。 その代表格が「あなたの夢は何ですか?」という質問に対して、皆必ずといっていい程つっかえること。 夢を持っている人もいるに違いないが、「”夢”の意味が分からない」「夢を持つことは当たり前ではない」とする人々がラテンアメリカにはいる。政府と対立するギャング団に巻き込まれることを恐れ、泣く泣く逃げ切ることを優先するホンジュラスの一家。「貧しくて夢を見ることもできなかった」と涙ぐむシカゴ移民のメキシコ人。 日本ではド定番のこの質問、「何かしらやりたいことがあるだろう」という甘い考えが通じない世界線。標高5,000メートル超に位置するチリの天文台・元ゲリラ兵が住まうコロンビアの村・移民を乗せた列車に自主的に食料を配りに行く女性etc.と息を呑むような話も多かったけど、こればかりはインパクトが桁違いだった。 それでも最後には、誰にも打ち明けられなかった話を聞いてくれたと皆感謝の意を示すという。 「世界広し」と理屈では分かっていながらも、夢も生まれてこない世界線があることを今日まで知らずに生きてきた。海外への好奇心が強いだけの日本人ではあるが、せめてこれからも耳を傾けさせて欲しい。

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2023/02/23

ラ米のリアルに興味があって購入。 間接的にしか知ることのない地域ですが、現場感があってイメージが湧きやすかった。 個人的には、読了後、生きることに前向きになれる気持ちになった。

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2023/01/17

『戦争とバスタオル』の金井真紀さんのTwitterで見てジャケ買い。ラテンアメリカにもほとんど予備知識なく読み始めたのだけれど、メキシコ在住の著者さえ、もともとなにも知らなかったと言うのだから、それも大当たりだった。ラテンアメリカ‥まさにマジカル。おもしろかった。

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2022/12/17

思てたんと違う!ってのが読み終えた感想。 良い意味でも悪い意味でも裏切られたので、次作はぜひ前半のテンションで一冊仕上げてほしい。

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2022/12/14

メキシコで撮影コーディネーターを生業とする著者の、撮影を通じて交流したラテンアメリカの人々との記録です。 自らが移民という立場で、メキシコやそれ以外の移民の実際の姿を知ることができました。 ラテンアメリカのイメージは陽気で明るいイメージだけど、そればかりじゃなくて、貧富の差が激し...

メキシコで撮影コーディネーターを生業とする著者の、撮影を通じて交流したラテンアメリカの人々との記録です。 自らが移民という立場で、メキシコやそれ以外の移民の実際の姿を知ることができました。 ラテンアメリカのイメージは陽気で明るいイメージだけど、そればかりじゃなくて、貧富の差が激しくて厳しい現実と向き合っていて、それでも前向きに暮らしているんだと分かりました。

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2023/01/28

心が整理しきれなくて上手くまとめられないほどに ぶっ飛んだポップな表紙からは想像もしなかった体験と気持ちと涙と学びをくれる本でした。 読了後はとても切なさと共にとても温かい気持ち。 メキシコに住む日本人撮影コーディネーターの面白南米エピソード本かと思って気軽な気持ちで読み始める...

心が整理しきれなくて上手くまとめられないほどに ぶっ飛んだポップな表紙からは想像もしなかった体験と気持ちと涙と学びをくれる本でした。 読了後はとても切なさと共にとても温かい気持ち。 メキシコに住む日本人撮影コーディネーターの面白南米エピソード本かと思って気軽な気持ちで読み始めると、本書は読み進めていくほどに「誰かの声に耳を傾けること、声なき声を聞く」ということをテーマにしていることが分かる。 ギャングや移民がなぜそうなるに至ったのか。 彼らが何を感じていて、どんな夢を持っているのか。 将来の夢を持てることが当たり前ではないこと。 言葉にできることが全てではないこと。 日本にいたら感じることのなかった自分の中の感情が揺さぶられ、後半は涙も読む手も止まらなくなってしまった。 ジャーナリストとは、ただ見たものの現状を伝えるだけでなく 何に対しても好奇心と興味を持ち、 みんなが見ていないものに目を向け、 普通には聞き取れない声を掬い上げ、 声にならない声に耳を傾け、 広く深い心で物事に思いを馳せられる人なのだろう。 様々な旅行記やルポを読んできたが、この本は中でもお気に入りの一冊になった。 表紙の陽気さに騙されずにぜひ多くの人に手に取ってもらいたい。

Posted byブクログ