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奇跡を蒔くひと の商品レビュー

3.9

23件のお客様レビュー

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2023/01/21

三重県の志摩市民病院をモデルにした、フィクションのエンターテインメント小説。 地方都市 絵美県詩波市の市民病院は赤字を積み重ね、ついに指定管理(民営化)への道を既定路線とされていた。 院長以下何名もの医師が辞表を出し、出遅れて残された34歳の医師速水隆太。 隆太が、地方に住む人...

三重県の志摩市民病院をモデルにした、フィクションのエンターテインメント小説。 地方都市 絵美県詩波市の市民病院は赤字を積み重ね、ついに指定管理(民営化)への道を既定路線とされていた。 院長以下何名もの医師が辞表を出し、出遅れて残された34歳の医師速水隆太。 隆太が、地方に住む人々にとって命綱である市民病院を守るため、悪戦苦闘しながら立て直していく物語。 企業再生、地方再生などの作品同様、引き込まれて読んだ。 ただ脇道にそれるが、病院が正しく役人が悪い、と言い切れないところが複雑だ。 自分も含め、安心して暮らすためには医療は必須だが、国家予算は長い目で配分していかなければ子供たちの世代での暮らしは、今よりもずっと困難になる。 この市民病院のように、赤字を減らしうまく再生していけると良いのだが、そのために医療関係者が無理を重ねて疲弊してしまうのも心配だし、本当に難しいなと思う。

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2023/01/05

今年1冊目は、架空の自治体で起こった、市民病院の存続と指定管理化を巡る医療のお話。 全体的に駆け足気味な展開で新型コロナもあり、著者の主張がぼやけた感がありますが、小説という形で、今この時代に読むことができたのは、非常に貴重な体験でした。多くの人に読んでほしい。

Posted byブクログ

2022/12/26

登場人物が多く物語が軌道にのるまで時間を要したが、中盤からはどんどんひきこまれ一気読み。コロナ禍で医療が逼迫している内容は想像がついたが、土壇場で踏みとどまる市民病院のスタッフたちの熱意に心をうたれた。善と悪が本当にわかりやすく、(笑)めっちゃ肩入れしやすかった。。痛快。

Posted byブクログ

2022/12/02

年間4億の赤字を理由に、とある市立病院は閉鎖の危機に陥っていた。誰もがそこから逃げ出す中、34歳の速水医師は医院長に名乗り出た。 3年で赤字を無くす課題を課せられた速水は、全ての患者を断らないと言う方針を固めて… 過疎化していく地方都市の市立病院。年々患者の数が減っていくのを黒...

年間4億の赤字を理由に、とある市立病院は閉鎖の危機に陥っていた。誰もがそこから逃げ出す中、34歳の速水医師は医院長に名乗り出た。 3年で赤字を無くす課題を課せられた速水は、全ての患者を断らないと言う方針を固めて… 過疎化していく地方都市の市立病院。年々患者の数が減っていくのを黒字にするのは至難の業。熱意は誰にも負けない速水だけど、周りは乗ってきてくれないのがもどかしかったです。それでも、若さ故の理想論だけで片付けず、自分一人でもやり抜こうとする姿に、次第に助けてくれる人が少しずつ増えたのは嬉しかったです。 そして、速水の次なるステージへと歩み始める姿も読んでみたいです。

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2022/11/30

国家権力と戦いながら強力なリーダーシップと仲間の力を借りて突破していくストーリーは好み。でも病床増加問題と2020年あたりがクライマックスということで、何となく結末が読めてしまった。

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2022/11/28

三重県志摩市民病院の事例をモデルにした、地方の自治体病院の再生物語。 病院改革側から書かれ、その意味では半沢直樹的に勧善懲悪の痛快な結末になっていて、厚労省の役人は悪役でしかないが、本書でも提示された老人医療・福祉の財政負担を維持すれば国家財政が破綻するというのは現実だ。

Posted byブクログ

2022/11/04

3.7 読んでいて、 パターンは違うのだが、小泉孝太郎主演のドラマと被った。 そして、厚労省とのやりとりはバチスタシリーズ(笑) 財政破綻している市民病院を救う若手医師。  この国の抱える医療の問題、向かうべき方向とは…

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2022/10/21

病院というより企業という感じがします。 病院の現実なのかな。 自分達には見えない世界ですね。 無理だけど病気になりたく無いと思いました。

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2022/10/19

どうした光文社、誤植多すぎ…。医の倫理・理想と国家の論理。「生産性のない老人を税金で支援」服部−厚労省が悪いのか?病院再生図る熱血医師に立ち塞がる厚労省・権力者の図式は分かり易いが、綺麗事では済まない現実もある。読み終えて溜飲をさげるわけにもいかない。どう超高齢化社会に対応してい...

どうした光文社、誤植多すぎ…。医の倫理・理想と国家の論理。「生産性のない老人を税金で支援」服部−厚労省が悪いのか?病院再生図る熱血医師に立ち塞がる厚労省・権力者の図式は分かり易いが、綺麗事では済まない現実もある。読み終えて溜飲をさげるわけにもいかない。どう超高齢化社会に対応していくのか、ホント待ったナシなんだが…

Posted byブクログ

2022/10/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

好きな作家さんなので 内容も良く見ず手に。 あ。なんだーモデル志摩病院じゃん。 フィクションだけどノンフィクション。 他府県は愛知、滋賀など実在で書かれ 位置関係もリアルなのですが 絵美県→三重県 井静詩波地方→伊勢志摩地方など 関係自治体はパロディーの様な名詞に置き換えられ 伊勢志摩出身者としては 全く違う 架空の自治体名にして頂いた方が 読みやすかったかも。 井静神宮だけは… は?ありえないわーと 思いました。 伊勢神宮も下手なパロディー名にしちゃいます?

Posted byブクログ