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動物農園 の商品レビュー

4.2

22件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

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2024/11/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

寓話と政治的メッセージが上手く融合されていて名著とされる所以が分かった。動物たちが平等を目指して反乱を起こすものの、結局は支配者が変わるだけで不平等が再生産されるという展開は心が痛んだ。

Posted byブクログ

2024/11/29

「ええ…、そんな。」ラストがあっけなくて、口からこぼれた言葉はこれでした。 最初は、動物のほんわか独立物語だと思ってんたんだ…。(その割には表紙が暗いな…とも。) でも、まさかのまさかで、ソ連の情勢を暗喩した物語だったなんて。ウェキペディアで調べると登場人物がソ連の誰を、何を元に...

「ええ…、そんな。」ラストがあっけなくて、口からこぼれた言葉はこれでした。 最初は、動物のほんわか独立物語だと思ってんたんだ…。(その割には表紙が暗いな…とも。) でも、まさかのまさかで、ソ連の情勢を暗喩した物語だったなんて。ウェキペディアで調べると登場人物がソ連の誰を、何を元にしているのか分かるから、検索してみて! 最後、独裁者ナポレオン(豚)が二足方向で服を着て贅沢して…つまり、スターリンが結局、昔望んでいたのに、道が逸れてしまったっていうことがよく分かる。 動物農園を通して、社会主義を保つのは困難だと分かる。でも、資本主義ももちろん悪い面もたくさんある。どっちを取ろうか…。 でも、社会主義の主な国にはロシア、北朝鮮、中国などがあるが、どれも、今は独裁者が支配している国だ。 はたから見れば、社会主義が悪にも感じられるが、最初は社会主義は希望だったんだ…。それがとても今は辛く感じられる。

Posted byブクログ

2024/11/10

階級は必然的に生まれ、支配者は自分の利益を優先する 大衆が無知な事により過去の事実は、簡単に歪曲される など様々な事実を見せつけられ、情けなく悲しくなる

Posted byブクログ

2024/10/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

# 『動物農場』の核心的メッセージ ## 1. 権力の本質に関する警告 - **「権力は腐敗する」という普遍的真実** - 理想主義者も権力を得ると腐敗していく - 特権は必然的に生まれる - 支配者は常に自分の利益を優先する - **具体例**: - 豚たちが次第に贅沢な生活を始める - 「動物たちは平等」という原則が崩れていく - 最後には人間と見分けがつかなくなる ## 2. 大衆操作の手法への警鐘 - **情報操作と歴史改ざん** - プロパガンダによる真実の歪曲 - 都合の悪い事実の隠蔽 - 記憶の操作と歴史の書き換え - **具体例**: - スクイーラーによる説明と正当化 - 七つの戒律の密かな改変 - スノーボールの功績の抹消 ## 3. 革命の理想と現実 - **理想の変質** - 高邁な理想から始まる革命 - 徐々に進む理想の形骸化 - 新たな抑圧体制の確立 - **具体例**: - オールドメジャーの理想の変質 - 動物たちの生活が実質的に改善されない - 新しい支配者が古い支配者と同じになる ## 4. 知識と教育の重要性 - **無知が抑圧を可能にする** - 読み書きができない動物たちの無力さ - 批判的思考の欠如 - 盲目的な従順さの危険性 - **具体例**: - 羊たちの単純な標語の復唱 - ボクサーの「ナポレオンは常に正しい」という信念 - 動物たちが騙されていることに気づけない ## 5. 個人の責任と抵抗 - **沈黙と無関心の代償** - 不正を見過ごすことの危険性 - 集団の同調圧力 - 抵抗することの必要性 - **具体例**: - ベンジャミンの冷めた傍観 - 疑問を持ちながらも声を上げない動物たち - 個々の小さな妥協が大きな変質を招く ## 6. 人間性に関する洞察 - **権力と人間性の関係** - 権力による人間性の変質 - 特権による道徳の崩壊 - 支配欲の普遍性 - **具体例**: - 豚たちの性格変化 - 暴力の正当化 - 他者への共感の喪失

Posted byブクログ

2024/10/22

弱者は弱者のままなのか。 モリーとスノーボールはどこでどんな生活をしたのか。 豚みたいになりたくはないけど、他の動物たちのように弱者にはなりたくない。

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2024/09/28

なるほど、風刺小説だったのか。 結局、人間は学ばず同じことを繰り返す愚かで醜い生き物だと思わされた。 そう考えると、動物たちの方がましなのかもしれない。

Posted byブクログ

2024/03/13

ややダークな世界観で動物たちの自治農場がどうなっていくのかを書いた物語。 各動物のキャラクターがよくあっていて、且つ人間とも共通点があり、引き込まれます。

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2024/02/12

オーウェルが語りかけてきた気がします 「な、おっがなかっぺ?」 はい、『動物農園』です『動物農場』のほうが一般的な気もしますが、まぁ別にそこはいいか 先日『1984』を読んで、スゲー!ってなったので、こちらも是非読むべし!と思って読みしたが、こっちもスゲー! スゲーばっかり...

オーウェルが語りかけてきた気がします 「な、おっがなかっぺ?」 はい、『動物農園』です『動物農場』のほうが一般的な気もしますが、まぁ別にそこはいいか 先日『1984』を読んで、スゲー!ってなったので、こちらも是非読むべし!と思って読みしたが、こっちもスゲー! スゲーばっかりだけど、そこはもうスゲーからいろいろ読み取りなさいよ!もう読む側の責任だわこうなったら もうスゲー! 圧倒的だわ 圧倒的だわオーウェル 16階建てのビルディングが両サイドから倒れてくるくらい圧倒的だわ 本当にさねじ伏せてくるんよなー もうほら怖いでしょ!こんなん怖いでしょ! ってすっごい顔近付けてくるのよ 近いわ!顔近いわ!って すご腕のセールスマンか!っていうね もうこんなん読んだら、誰だってスターリンは豚野郎!って思想に染まっちゃうよね ある意味洗脳ですわ いやスターリンは豚野郎で間違ってないんだけど なんかもう有無を言わせない感じがして、小説としてはスゲーんだけど、このスゲーを何にも考えずに受け入れちゃうのもどうなのよ?ともちょっと思うんよなー でもロシア革命の風刺をこの物語に仕上げちゃうのって本当にスゲーなー スゲーしか言うてないレビュー あとオーウェルなんで茨城弁なん?(知らんわ)

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2023/12/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本作品もテーマが著者オーウェルの代表作「1984年」の中で描かれる「ニュースピーク」に重なる。 それは「全体主義の恐怖政治」において、法(作中では7つの掟)や歴史の解釈(作中では追放された元リーダーのスノーボールが活躍した事実)がこっそり政治の中枢で改訂され、それが知識人らによって流布され、大衆が簡略化されたスローガンを連呼して全体主義が浸透していくという流れ。 資本家の象徴として描かれる元荘園主を追い出して動物による動物のための農場を作ったリーダーのナポレオンだったが、最後は隣接する農園主の人間と密会を重ねるうちに豚のナポレオンが2本足で歩くようになり、服を着るようになり、人間と見分けがつかなくなっていく。 これは労働者のリーダーのはずのスターリンが資本主義国家の英国や米国首脳と会談を重ねて彼らに同化していく様子を風刺している。 オーウェルは言う。 【現代の戦争】とは、支配集団が自国民に対して仕掛けるものであり、戦争の目的は領土の征服やその阻止ではなく『支配構造の保持』にある、と。 そして法や歴史的解釈、ニュースの真相といった政治的教養は、いかにマスコミやフェイクニュース、プラットフォームのアルゴリズムによって自在にプロパガンダに変貌しうるのかを示している。

Posted byブクログ

2023/12/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

社会主義や全体主義を風刺したジョージ・オーウェルの名作。ソ連のスターリンを風刺したものだと言われている。 敵や悪の存在を作ることで全体主義を浸透させやすくしているところや、理想主義がどんどん独裁政治に発展していく様がこの世でも起こりうる感じでゾッとします。 7つの戒律が、独裁政治を行う豚の都合に合わせて少しずつ修正されていくのが怖いです。1番の働き者だった雄馬のボクサーが屠殺業者に連れて行かれたシーンは一番しんどかったです。 まだ『動物農場』は動物たちが登場人物になっているおかけで、少しソフトになっているのですが、『1984』では人間の世界で同じようなことが展開していくので読む前からビビってます……名作なのでそちらも早く読みたいと思います。

Posted byブクログ