橋の上で の商品レビュー
酒井駒子さんの絵に惹かれて手に取った絵本。 このまま川に飛び込んだらどうなるか、を考えていた少年のお話。 偶然か必然か。ほんのちょっとの出逢いがその人の人生を変える。 じぶんだけの「みずうみ」。素敵だなと思う。
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絵を眺めているだけでも気持ちがゆっくりと凪いでいく絵本。たったひとつの、じぶんだけのみずうみに私も行きたくなって、気付くとおじさんの言葉に導かれるように耳を塞いでいました。
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静かな、でも力のある絵本。 今が辛い中高生の手に渡れば良いけど、そんな時は絵本とは出逢う余裕がないかもしれない。いつか何かを乗り越えた大人が手にした時に、静かに沁みて生きてることを喜べたらいいな。
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<出版社情報> 学校帰り、ぼくはひとりで川の水を見ていた。そこに雪柄のセーターのおじさんがあらわれて、ふしぎなことをおしえてくれた……名作『くまとやまねこ』の夢のコンビで贈る、いのちの物語。 イジメや誤解で川に飛び込んでしまいたくなった少年。おじさんが、まるで少年の心の闇を見透かす。「耳をぎゅうっとふさいでごらん。」 すると、きみだけの湖が見えると言う。その水は暗い地底の水路をとおって、きみのもとへやってくる。そしてその水がきみのからだをめぐるんだ、と。 湯本さんは「人は自分だけの湖を持っている」という。(インタビュー記事) その湖は生きる泉で、自分を静かにのぞきこむ時間があると、なんとか新しい朝を迎えられる。 絵本で見開き1ページに唯一きれいな彩りのある湖が描かれる。 「水辺にはかならず、だれかいる。 友だちや、だいじなひと。生きているひと、もう死んでしまったひと。 よく見ると、そこにはかぞえきれないほどたくさんのひとたちがいて、みんな思い思いに、草の上にすわったりねころんだりしている。 ぼくと言葉をかわすひともいれば、しずかに見つめるだけのひともいる。 ふりむいて、 ぼくがちゃんといるのをたしかめると、ほほえんでうなずくひともいる。」 今、悩む人に。 どうか、長く、苦しい夜が明けることを祈ります。 川にとびこまないで。暗くよどんでしまう時もあるけれど、澄んだ水になる日はくると信じて。 そう、思えた絵本でした。
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酒井駒子さんの絵はやさしい。 話はかなりシビアだけれど、やさしい。 思いとどまる、何度も振り返る、 そんなつらいけれど、あの時があって今があると思えるような瞬間を持っていることは幸せだ。
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少年が橋の上で考えている。「いまここから川にとびこんだら、どうなるだろう」。 いつの間にか隣にいたおじさんが、少年に話しかける。「みずうみを見たことある?」「ただのみずうみじゃない。その水は暗い地底の水路をとおって、きみのもとへやってくる。」「なんの話?」「もちろん、きみの話さ...
少年が橋の上で考えている。「いまここから川にとびこんだら、どうなるだろう」。 いつの間にか隣にいたおじさんが、少年に話しかける。「みずうみを見たことある?」「ただのみずうみじゃない。その水は暗い地底の水路をとおって、きみのもとへやってくる。」「なんの話?」「もちろん、きみの話さ。」 「みずうみ」って、いったいなんなんだろう。読後もそれを考えたくなる。生きることの尊さを問いかけてくるような作品。 小学校高学年の子と読んで、話し合ってみたい。
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死にたいと思って橋の上に立っていたとき、話しかけたおじさん。あのとき留まったからこそ出会る景色。 2023絵本50 絵本賞
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酒井駒子さんの絵が印象的。 今辛い思いを抱えている人のそばに、そっとあってほしい本。でも、本当に辛いときには……
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男の子が橋の上で川を見ていると、雪柄のセーターのおじさんが話しかけてきて、少し会話する。その後はそれぞれで感じ方が変わってくる内容かなと思う。
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図書館で水をテーマにした本を紹介する展示をしていて見かけた絵本。酒井駒子という人の絵が良い。暗めの絵が続いて最後の湖はカラーになる。 それにしてもなぜタイトルが「橋の上で」なのか。ここは「みずうみ」じゃないのか?子供がおじさんに会ったのは橋の上だが教わった湖の方が大切なんだか...
図書館で水をテーマにした本を紹介する展示をしていて見かけた絵本。酒井駒子という人の絵が良い。暗めの絵が続いて最後の湖はカラーになる。 それにしてもなぜタイトルが「橋の上で」なのか。ここは「みずうみ」じゃないのか?子供がおじさんに会ったのは橋の上だが教わった湖の方が大切なんだから。
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