1,800円以上の注文で送料無料

あなたの涙は蜜の味 イヤミス傑作選 の商品レビュー

3.6

50件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

    20

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/02/18

『あなたの不幸は蜜の味』に続くシリーズ第二弾。 「パッとしない子/辻村深月」「福の神/宇佐美まこと」「コミュニティ/篠田節子」 「北口の女/王谷晶」「ひとりでいいのに/降田天」「口封じ/乃南アサ」「裏切らないで/宮部みゆき」 7話収録の短編集。 宇佐美さん&降田さんは書き下ろ...

『あなたの不幸は蜜の味』に続くシリーズ第二弾。 「パッとしない子/辻村深月」「福の神/宇佐美まこと」「コミュニティ/篠田節子」 「北口の女/王谷晶」「ひとりでいいのに/降田天」「口封じ/乃南アサ」「裏切らないで/宮部みゆき」 7話収録の短編集。 宇佐美さん&降田さんは書き下ろし作品だが、5作品は既に別作品に収録されており読了済みだったのが残念。 嫌度数が高いのは辻村さん。 悪気がなく発した言葉が誰かの怨みを買っている。 これはリアルにありそう。 宇佐美さんの「福の神」これはこの本のタイトル『あなたの涙は蜜の味』そのもの。

Posted byブクログ

2023/02/15

※ イヤミス・アンソロジー ・パッとしない子/辻村深月 イヤミス度 4 火傷をして傷が乾く間も反省や後悔の 期間もなく、結局自分のことにしか 興味がなかった主人公(教師)の図太さに 胸焼けしました。 ・福の神/宇佐美まこと イヤミス度 3 人間の欲深さや身勝手さの心の隙間に入...

※ イヤミス・アンソロジー ・パッとしない子/辻村深月 イヤミス度 4 火傷をして傷が乾く間も反省や後悔の 期間もなく、結局自分のことにしか 興味がなかった主人公(教師)の図太さに 胸焼けしました。 ・福の神/宇佐美まこと イヤミス度 3 人間の欲深さや身勝手さの心の隙間に入り込む、 人なざるマ(間)(魔)にぞわぞわしました。 ・コミュニティ/篠田節子 イヤミス度 3 反発心を抱きながらも薄気味悪い共同意識に 飲み込まれる感じと、徐々にそこに馴染んで いってしまい、いつしか感覚が麻痺していく 沼感が不気味でした。 ・北口の女/王谷晶 イヤミス度 2 最後の一言で『うわっ、最悪』とイヤ感が 増した、最後キメ型。 ・ひとりでいいのに/降田天 イヤミス度 3 話の主になる人物が土地で入れ替わり、 相互目線で妬みや嘲の負の感情が語られる 二転三転する展開がイヤミスなのに小気味いい。 最後のオチにやっぱり、と納得。 ・口封じ/乃南アサ イヤミス度 4 歪んだ感情と嫌らしさが、これでもかと 明け透けに書かれているところが何とも 言えなない後味の悪さあり。 ・裏切らないで/宮部みゆき イヤミス度 0/5 人の身勝手な捉え方から生まれた妬みが 主軸なので、内容的にはイヤミスなのに 終わりにスッキリとした後味が残るので イヤミスでありながら読後感の良いミステリー。 イヤミスは心の体力を奪われるので 元気じゃない時には読みづらいのですが、 アンソロジーで嫌さの強弱と濃淡があって 最後まで楽しめました。

Posted byブクログ

2023/02/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

イヤミスって何?って思いながら読んだ 嫌な後味が残るミステリーってことらしい 短編8作品 パッとしない子 辻村深月 主人公は教師で昔教え子に芸能人がいた 密かに嬉しく思っていたが、パッとしない子だったと言いふらしたり、その子の弟、家族までを傷付けていた過去を知らなかったを自分は気付いてなかった 芸能人となった佑タスクと話して、それを指摘され逆に傷付く… この、作家さんてこんな暗い話し書く人だったのか?と思った。 福の神 宇佐美まこと 自分の持ち物を渡すと福がやってくる… そんな神が身近にいるのか?? 密かにありそうで怖い コミュニティ 篠田節子 団地に住んでる人たちのコミュニティ… 家族として住んでても、その子どもは必ずしもその夫婦の子どもではない… 恐怖感 北口の女 王谷晶 大麻取締法違反で捕まった演歌歌手の付き人が演歌歌手と共に歌手の故郷に戻り姉の弁当屋で付き人は働く何もやる気が起きない演歌歌手 そんな中、付き人は優れた才能の持ち主を見つけ歌手に紹介 演歌歌手は付き人を置いて、その人を連れ出て行く 付き人は、実は娘… 娘を置いて母は出て行ってしまった ひとりでいいのに 降田天 仲のいい双子ばかりと思いきや、お互いを毛嫌いする双子 お互いを殺したいほど憎む 口封じ 乃南アサ 一番嫌な話だった 完全介護の病院で付添人として働く主人公 患者が何もできないことをいいことに、やることが酷すぎる 裏切らないで 宮部みゆき 昔の自分を見ているようでいたたまれず、自殺と見せかけ殺しちゃう… それにしても、東京で一人暮らしをしてるOLが生活費は実家から給料は全部お小遣い… そんな人いるのかな?

Posted byブクログ

2023/02/03

イヤミスアンソロジーの第二弾です。巻頭が「パッとしない子」だもの。 読むしかないってかんじです。 「パッとしない子」辻村深月  ニコの好きな短編の五本の指に入る作品です。別にこれだけで感想書くほど。 「福の神」宇佐美まこと  誰かの幸せは誰かの不幸。誰かの幸せと引き換えに手に...

イヤミスアンソロジーの第二弾です。巻頭が「パッとしない子」だもの。 読むしかないってかんじです。 「パッとしない子」辻村深月  ニコの好きな短編の五本の指に入る作品です。別にこれだけで感想書くほど。 「福の神」宇佐美まこと  誰かの幸せは誰かの不幸。誰かの幸せと引き換えに手に入れる幸運。  それをもたらす神が身近にいたら。どうですか、頼らずにいられますか。 「コミュニティ」篠田節子  キョーレツな同調圧力っていうのでしょうか。マジでありそうで怖い。  こういう団地。 「北口の女」王谷晶  「女」と書いて「ひと」と読む。鮮やかに斬り捨てられたような気になった作品。  フィニッシング・ストロークなる最後の一撃が物語に叙情を添えるような。  このアンソロでの一推しです。   「ひとりでいいのに」降田天  短編にも関わらず、二転三転する面白さでした。姉妹の確執って双子だと更に  陰惨さを増すような。 「口封じ」乃南アサ  すっごく嫌な女が成敗されずにはびこり続ける。アンソロのタイトルがそのまま  あてはまるような、救いのない結末でした。 「裏切らないで」宮部みゆき  第一弾のアンソロでもそうだったんですけど、全然イヤじゃないっす。  イヤさを受け止め悼む存在が描かれているからでしょうか。 ハズレなしのオススメのアンソロジーです。

Posted byブクログ

2023/01/08

イヤミスのアンソロジー。各50ページ位なのですぐ読めるし、短くまとまってるのでイヤな気分を引きずらなくてすむ。日常のそこそこに潜む嫉妬や思い上がりを抉り出していた。

Posted byブクログ

2023/01/05

辻村深月さんの「パッとしない子」は既読。 (噛みあわない会話と、ある過去についてに所収) どれも50ページほどの短編なので、とても読みやすい。 イヤミスにも色々なバリエーションがあるんだなと楽しめた。

Posted byブクログ

2023/01/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【収録作品】パッとしない子(辻村深月)/福の神(宇佐美まこと)/コミュニティ(篠田節子)/北口の女(王谷晶)/ひとりでいいのに(降田天)/口封じ(乃南アサ)/裏切らないで(宮部みゆき)

Posted byブクログ

2022/12/30

タイトルからしてイヤミス要素全開なのですが、期待を裏切らない内容です。できるだけ平和で楽しい世の中で生きていきたいけれど、嫉妬などのマイナス感情がある限り、この世は平穏にならないという絶望感すら感じる。

Posted byブクログ

2022/12/12

前作と比べると、まだ後味が良い感じもします。読み手側の気分が落ちている時、疲れている時など、何となく下降している時に読むと辛くなる作品。

Posted byブクログ

2022/11/07

イヤミスアンソロジー。 まぁまぁ面白かったけど、「口封じ」だけは気分が悪かった。 いや、イヤミスだからと言われたらそうなんだけど、その中でも腑に落ちる感じとか納得感、してやられた感などが欲しい。 ただただ不快なのはツラい。

Posted byブクログ