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あなたの涙は蜜の味 イヤミス傑作選 の商品レビュー

3.6

50件のお客様レビュー

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2023/08/25

2023.08.25 前作に続き、借りて読んでみた。 最初の辻村深月「パッとしない子」でガーンと頭を殴られたような衝撃で動悸が… こういうこと、何も考えずに言っちゃうこと、よくある。それを言った側は忘れてても言われた側はずっと忘れないんだなっていうのを突きつけられた感じ。気をつ...

2023.08.25 前作に続き、借りて読んでみた。 最初の辻村深月「パッとしない子」でガーンと頭を殴られたような衝撃で動悸が… こういうこと、何も考えずに言っちゃうこと、よくある。それを言った側は忘れてても言われた側はずっと忘れないんだなっていうのを突きつけられた感じ。気をつけよう。身に染みました。 「コミュニティ」はただひたすら気持ち悪い。築35年の団地と都落ちしたお金のない家族ってすごく昭和感あふれるテーマで…読んでてザワザワしました。 「コミュニティ」のあとの小説も昭和感があって、全部古臭く感じてしまいました。発刊されたのは最近なのに…

Posted byブクログ

2023/08/22

後味の悪ーい短編集。辻村深月の「パッとしない子」は別の本で読んだことがあった。「コミュニティ」という話はぞっとした。「ひとりでいいのに」は自分が双子だからとても嫌な感じで読み終わった。

Posted byブクログ

2023/08/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 なぜ女性作家のみを集めたのだろう。前作も読んでいる記録があるが、簡単な感想しか書いていないのと、記憶がなかった。別に男女で違いがあるアンソロジーでもなさそう。前作で編者の解説とかあったのかな。今作品全体を通しての感想は、実力のある作家ばかりなので安定して読めた。イヤミスでも読後感は悪くなく、物語の展開や、ラストの落ちの上手さにうならせられることの方が多かった。普通の人間の醜いところや、暗いところを描くバランスが絶妙なんだろう。 パッとしない子(辻村深月)・・・  人気アイドルがかつての教え子だった教師。当時の印象は「ぱっとしない子。」本人が母校に来るので、楽しみにしていたが、アイドルから話された内容は厳しいものだった。  一番印象が強かった。やっぱり辻村深月は上手いなー。普通の人間が無意識のうちに、他人を選んだり、順位をつけてしまうような薄い悪意を描くのが上手い。そしてそれを指摘してさらけだすタイミングも絶妙。 福の神(宇佐美まこと)・・・義母が仲良くなった冴えない女性は福の神?家で使わない花瓶など、ちょっとしたものをあげると、なんとなく運が良くなる一家。イヤミスというよりホラーに片足入れている。 コミュニティ(篠田節子)・・・やり手だった妻はリストラにあい、夫は不況で給料が下がったため、都会から郊外の団地に引っ越してきた一家。団地は転居が増えていたが、残った住人は中がよく、なれ合いで暮らしていた。 北口の女(王谷晶)・・・一番意表を突かれた作品。作品自体も短く感じたな。大麻で引退を余儀なくされた女性演歌歌手と、40歳手前の付き人。歌手の姉が営む弁当屋で働くうち、付き人は新たな才能を見つけ出す・・・。  解説にもあったけど、才能がある人と才能がない人の話。他者よりずば抜けて才能がある人にしかわからない道があるのだろう。そしてそれは平凡な人間にはついていくことはできないのだろう。どんなに長い年月一緒にいようとしても無理なんだろう・・・という、クールな内容だと思った。 ひとりでいいのに(降田天)・・・お互い憎み合う双子姉妹の話。 口封じ(乃南アサ)・・・これが一番イヤミスっぽい。誰もが幸せになっていない気がする。そもそもどの登場人物も微妙に好感度が低い。  完全看護の病院で付添婦として働く主人公。看護は興味がない、若くして妊娠・結婚したが、子供は好きでなく、ネグレクト気味だ。患者にも子供にも当たりがきつく、評判は芳しくない。あるとき、子供の育て方で近所から苦情が来る・・・。 裏切らないで(宮部みゆき)・・・都会で派手な生活を送る、若い女性が殺害される。多額の借金があったが、実家が補填してくれるので心配はなかった。働いてはいるが、熱心でもなく、着飾ること、豪華な暮らしをすることだけに興味があったようだ・・・。  手堅い作品。イヤミスというより、ある女性達の生活を暮らしを切り取った作品。物語の時代は今より少し前みたいだけど、今でもありそう。華やかな暮らしに憧れる様子が。

Posted byブクログ

2023/08/16

イヤミスの世界にどっぷりはまる短編集。 好きな作者だけ読むと決めて読み始めたが、結局全部読んでしまった。 まさに、見たくないと思いつつ、最後まで読まずにはいられなくなること請け合いですね。 印象的だったのは、ホラー要素がある福の神、読み終わりタイトルに納得する口封じ、身近にあり...

イヤミスの世界にどっぷりはまる短編集。 好きな作者だけ読むと決めて読み始めたが、結局全部読んでしまった。 まさに、見たくないと思いつつ、最後まで読まずにはいられなくなること請け合いですね。 印象的だったのは、ホラー要素がある福の神、読み終わりタイトルに納得する口封じ、身近にありそうなパッとしない子。その他もそうくるかと。 前作を読んでないので、そちらも読みたいと思う。 はまる人には、堪らないのではないでしょうか? 蜜の味を味わってみては。。

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2023/07/21

乃南アサさんの「口封じ」がこわかった さすがの展開 辻村深月さんの「パッとしない子」はこれぞイヤミス!という作品だった

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2023/07/13

最初から辻村深月さんのどよーんとした世界にひきずりこまれた。いいお話なのかと思いきや雲行きが怪しくなり、なんともいえない後味の悪さ。この本を読了する頃まで体力もつのかと危惧したけれどむしろクセになっている自分にビックリ。 ラストの宮部みゆきさんが物足りなく感じるほどに。物語の内容...

最初から辻村深月さんのどよーんとした世界にひきずりこまれた。いいお話なのかと思いきや雲行きが怪しくなり、なんともいえない後味の悪さ。この本を読了する頃まで体力もつのかと危惧したけれどむしろクセになっている自分にビックリ。 ラストの宮部みゆきさんが物足りなく感じるほどに。物語の内容はむしろ興味深く感じたのだけど、まさにイヤミス中毒。 個人的には「福の神」が心に残った。 どの作家さんも短編集なのにずっしりと胸にくる内容で読み応え最高。みなさんすごい。 「あなたの不幸は蜜の味」も読んでみることになりそう。

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2023/07/09

イヤミスに焦点を当てたアンソロジーである。 いやぁ、これは厭である。女性はやはり人間の厭な部分を描くのが巧みだ。 シチュエーションも様々でよくまあここまで厭な話ばかり集めてくるよと感心した。極上の厭な味をどうぞ。

Posted byブクログ

2023/07/01

どれもみなイヤーな後味の物語だった。読み進めるに従って、イヤ度が上がるのも、嫌がりながらも喜んでしまう。

Posted byブクログ

2023/05/20

イヤミスとして、1番ぞっとしたのは、コミュニティ/篠田節子…狭い団地内でひしめき合うコミューンの面々。 ひとりでいいのに/降田天、はぞくぞくと忍び寄る怖さ、双子のうち、生き残ったのは?

Posted byブクログ

2023/03/08

イヤミスということで、少しハードルを上げて読んでしまったせいか、イマイチピンと来ませんでした。 それでも『ひとりでいいのに』と『口封じ』が良くて、特に『口封じ』はまさにイヤミスで、胸糞なのが逆に快感でした。

Posted byブクログ