首取物語 の商品レビュー
これは面白かった。 今までにない本。 読みやすいし、物語の世界に吸いこまれる。 過去の出し方が上手い。 絵も良い
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摩訶不思議物語である。 ファンタジーノベル大賞を受賞した 西條奈加氏が、どのような小説を書かれているか、読んでみた! 予想外の登場人物?首だけの武士の男!!! 7話まで、色んな国を2人?子供と首が、訪れる。 夏草の匂いを嗅ぎなら、話は続く…… 海辺の汐の風にあたりながら...
摩訶不思議物語である。 ファンタジーノベル大賞を受賞した 西條奈加氏が、どのような小説を書かれているか、読んでみた! 予想外の登場人物?首だけの武士の男!!! 7話まで、色んな国を2人?子供と首が、訪れる。 夏草の匂いを嗅ぎなら、話は続く…… 海辺の汐の風にあたりながら…… 風の向くまま、雪原を…… 月日が、経ち、2人も情が深くなっていく…… はかりが、釣り合うには… どちらもかけがえのない相手を奪ってしまった事に…… 目が覚めた時、メビウスの輪の如く、又もや、元の場所に…… 人の暮らしの毎日の繰り返しの生活が、幸いの一つの形と…… 難しい、小説であった。 それに生首だけの登場人物は、ちょっと、私には、読むのに、違和感が、あった。
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和風ファンタジー。善とは悪とは何か考えさせられる。いろんな国で人々と関わっていき、それぞれのエピソードもよかったし、少しずつ謎が明らかになっていく様子もよかった。登場人物の特徴をよく捉えた挿し絵も素敵。おじさんと少年の遠慮ない会話がいきいきとしてよかった。 最終章が説明っぽかった...
和風ファンタジー。善とは悪とは何か考えさせられる。いろんな国で人々と関わっていき、それぞれのエピソードもよかったし、少しずつ謎が明らかになっていく様子もよかった。登場人物の特徴をよく捉えた挿し絵も素敵。おじさんと少年の遠慮ない会話がいきいきとしてよかった。 最終章が説明っぽかったのがちょっと残念。
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西條奈加さんが好きです。 この本棚には、この本以前に登録してないのですけど。 ジャケ借りしたので、内容は知らずに読む。 記憶のないトサとオビトの二人旅。 不思議な国を巡りながら、いつしか二人の間には親子のような情が生まれるが、やがて自分たちの深い因果につながれた過去を思い出す。 二人にはそれぞれに大切なものがあり、それを守るために譲れない「義」があった。 だが、その「義」こそ、曖昧でたよりない拠り所なのだと気づいていく。 「悪事とは何だ?誰にとっての悪事か、誰が善悪を判じるのか。〜強いて言えば、大勢か。より多くの者が、あるいはその時々に権を握り土地を支配する者が、善悪すら決めるのだ。何と胡乱で、あやふやなものか。」p182 二人の背負う過去が重く、その交わり方が切なく苦しい。 「トサを許したかった〜トサを許して、わしもトサに許されたかった」p278 果たしてその心境に至るには、相手を深く知り、その背負うものを共に見つめ、対岸から己の姿を見極める必要がある。 それはまさに秤の上で均衡を保つような、自らの足場を揺るがす辛い作業となるはずだ。 世界のあちこちで、人々がその秤を心に持つことができたら―いや、私のような心の弱い者にはその秤に乗る資格すらない。 生命をかけて互いを理解した二人は、再び彷徨うことで「傷を癒」し、「時の中にうずくまり、羽を休め」p38 ながら、いつか次の旅路へ歩き出すはずだ。
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西條さんの時代ファンタジー。 「独楽の国」をループしていた少年は、あるとき“首だけ”になってしまった、元侍の男と出会います。 過去の記憶をなくしていた二人は、少年を“トサ”、首男を“オビト”と呼ぶことにして、行動を共にすることに。 一緒に諸国を巡るうちに、彼らの哀しい記憶の断片...
西條さんの時代ファンタジー。 「独楽の国」をループしていた少年は、あるとき“首だけ”になってしまった、元侍の男と出会います。 過去の記憶をなくしていた二人は、少年を“トサ”、首男を“オビト”と呼ぶことにして、行動を共にすることに。 一緒に諸国を巡るうちに、彼らの哀しい記憶の断片が明らかになってきて・・。 連作七話構成で綴られる、哀しくも美しい物語。 やんちゃなトサと口うるさいオビトが、喧嘩ばかりしながらも共に旅をしていくうちに、徐々に二人の間に情が生まれて、それが深まっていくのが良いですね。 それだけに、後半にいくにつれて明らかになってくる、二人の哀しい因縁が切なすぎます。 ファンタジーのもつ幻想的な世界観の中に、“罪”や“善悪”への問いかけがあって、とりわけ第七話「波賀理の国」では、トサとオビトがそれぞれかけがえのないものを失ってしまった哀しみと、それを奪った者に対しての怨みに苦しむ様から、“許し”に至るまでの展開には惹き込まれるものがありました。 何だかんだで、お互いを大切に思うようになっていた、トサとオビトのコンビが、これからどのような旅路を歩んでいくのか・・まずはデジャヴのような“ループ”から抜け出さないとですね~。 個人的に本書の挿絵のタッチが好みだったこともあって、この話はアニメ映画にしたら良いかも!と思いました。 あ、でも“喋る生首”はビジュアル的に、ちょっとキツいかなぁ・・・。
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*生首などグロテスクな描写が苦手な人でも手に取りやすいお話です。「首だけの男」と少年の軽快なやりとりのおかげなのか、目を背けたくなるような場面は少なめです。 *ファンタジー好きで、表紙の優しい雰囲気に魅力を感じる人におすすめです。逆に、優しさや穏やかさより強い刺激や急展開のファン...
*生首などグロテスクな描写が苦手な人でも手に取りやすいお話です。「首だけの男」と少年の軽快なやりとりのおかげなのか、目を背けたくなるような場面は少なめです。 *ファンタジー好きで、表紙の優しい雰囲気に魅力を感じる人におすすめです。逆に、優しさや穏やかさより強い刺激や急展開のファンタジー小説を好む人は読む前にあらすじをよく確認することをおすすめします。
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独楽の国で出会った、少年トサと首だけのおっさんオビト。 2人とも自分の過去を思い出せずにいる。 そして独楽の国を2人で力を合わせて抜け出し、過去を思い出すための旅にでる。 設定からしてこの世の話では無い感じですが、この世とあの世の境目で、自分探しの旅をしながら、心の闇を抱える様々...
独楽の国で出会った、少年トサと首だけのおっさんオビト。 2人とも自分の過去を思い出せずにいる。 そして独楽の国を2人で力を合わせて抜け出し、過去を思い出すための旅にでる。 設定からしてこの世の話では無い感じですが、この世とあの世の境目で、自分探しの旅をしながら、心の闇を抱える様々な人?物の怪?に出会いながら、衝撃の現実に… 悲劇的だけと、最後には光が見える。 途中から惹きこまれた~
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※このレビューにはネタバレを含みます
『本の雑誌』2023年1月号でオススメされた1冊。時代物を読むのはこれが初めて。ファンタジーっぽさもあった。 独楽の国、なかなかに考えさせられた。代わり映えのない平穏が一番というのはすごくよくわかる。疲れないし。でもそこから出るのも自分なんだよなあ。構成がめちゃくちゃうまいと思った。本の最後のページからすぐに最初のページに戻ったのも独楽みたい。他の作品も読んでみたいと思った。
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記憶を失った少年トサと、生首だけの元武士オビトがそれぞれの過去を探して旅する物語。戦国時代っぽいけど、旅する国々が異世界っぽくもあり…要するにファンタジー。 西條作品でがっつりファンタジー感のある作品てあまり読んだ記憶がないので、けっこう新鮮な感じでした。旅を通してトサとオビトの...
記憶を失った少年トサと、生首だけの元武士オビトがそれぞれの過去を探して旅する物語。戦国時代っぽいけど、旅する国々が異世界っぽくもあり…要するにファンタジー。 西條作品でがっつりファンタジー感のある作品てあまり読んだ記憶がないので、けっこう新鮮な感じでした。旅を通してトサとオビトの信頼が深まって行くのに、過去を取り戻すほど疑いも深まって行く…設定が非常に切ないです。そしてラスト、「…もしかして無限ループ?」の結末が衝撃でした。
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時代は恐らく戦国時代だがファンタジー要素が強い。 設定さえ受け入れられれば問題なく楽しめる。 自分探しの旅を通じた主人公たちの心の繋がりが最期の悲劇を防がせるという展開はありがちな気もするが。
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