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流浪地球 の商品レビュー

4.1

41件のお客様レビュー

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    14

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/09/03

劉慈欣はいっつもエリート層ばっかりキャラとして扱うよな〜と思っていたので、田舎の底辺炭鉱夫が広い世界に出ていくことにより、最終的に世界の発展を支えるような、ひいては世界の発展をリードする存在に成長していく"中国太陽"は、なかなかグッと来ました。山形浩生いわく、...

劉慈欣はいっつもエリート層ばっかりキャラとして扱うよな〜と思っていたので、田舎の底辺炭鉱夫が広い世界に出ていくことにより、最終的に世界の発展を支えるような、ひいては世界の発展をリードする存在に成長していく"中国太陽"は、なかなかグッと来ました。山形浩生いわく、エリートばかり集めたところでゴッドランドは成り立たないそうだし。 成長に必要なのは、モチベーションといっしょうけんめい。

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2024/07/26

それぞれ発想が違う そうくるかーみたいな ファンタジーな感じもありの ちゃんとしたSFで 私は円より楽しんだ 劉慈欣を三体、円、流浪地球と読んで 今の所やはり、三体が難しいがわかりやすく 書かれてると感じたし、スピード感があって No.1 これが2番かなー 手元にある最後の一...

それぞれ発想が違う そうくるかーみたいな ファンタジーな感じもありの ちゃんとしたSFで 私は円より楽しんだ 劉慈欣を三体、円、流浪地球と読んで 今の所やはり、三体が難しいがわかりやすく 書かれてると感じたし、スピード感があって No.1 これが2番かなー 手元にある最後の一冊にとりかかるかなー ちょっとお腹いっぱいの感もあるので 早く読み終えてひとまず 他で頭を休めたい笑笑

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2024/07/21

長編だと思ったら短編集だった。それほど好みではないかな…と思いながら読んでいたが、「山」はよかった。スケールや場所の水平思考によって、難しい話も理解しやすくなるなという実感もあった。 正直なところ人や社会の動きはご都合主義を感じることも多いが、それはそれとして全体の流れや理屈が面...

長編だと思ったら短編集だった。それほど好みではないかな…と思いながら読んでいたが、「山」はよかった。スケールや場所の水平思考によって、難しい話も理解しやすくなるなという実感もあった。 正直なところ人や社会の動きはご都合主義を感じることも多いが、それはそれとして全体の流れや理屈が面白いのがこの人の良さなんだろうなと思う。

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2024/05/16

この短編集の中で1番好きなのは、呑食者。 地球に呑食者がやってくるのでそれを撃退しようというストーリー。ストーリー自体はありがちだが、呑書者代表?の大我と元帥のやり取りが淡々としていてよかった。 山 が、1番劉慈欣さんっぽい感じがした。 馮帆と異星人の対話が面白く、宇宙について...

この短編集の中で1番好きなのは、呑食者。 地球に呑食者がやってくるのでそれを撃退しようというストーリー。ストーリー自体はありがちだが、呑書者代表?の大我と元帥のやり取りが淡々としていてよかった。 山 が、1番劉慈欣さんっぽい感じがした。 馮帆と異星人の対話が面白く、宇宙について論じるところがロジカルなのになんだか煙に巻かれているように進んでいくのについていくのが精一杯。いつも新たな発想を見せられ、常識に囚われてはいけないと思い知らされる。

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2024/04/23

劉慈欣の作品を読むたびに「このイマジネーション何処からやってくるのだろうか」と感心させられる。 6篇が収録された本作品も、中国ハードSFの金字塔「三体」に引けを取らない出来栄え。(中には少しコミカルな作品があるのもいい) 表題作の「流浪地球」は、300年後に太陽が大爆発を起こ...

劉慈欣の作品を読むたびに「このイマジネーション何処からやってくるのだろうか」と感心させられる。 6篇が収録された本作品も、中国ハードSFの金字塔「三体」に引けを取らない出来栄え。(中には少しコミカルな作品があるのもいい) 表題作の「流浪地球」は、300年後に太陽が大爆発を起こし、地球を滅亡させる予測が発表がされ、地球自体に1.2万基以上の「地球エンジン」を取り付け、太陽系を脱出するストーリー。 脱出に何世代もの時間がかかり、その間に起こる人類の軋轢、地球環境の変化が非常に写実的に描かれている。 他の作品もそれぞれ味があり、いずれも楽しむことができた。

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2024/03/30

劉慈欣の三体より前に書かれた中編をまとめた一冊。作品によるけど、三体につながる大風呂敷感と冷たい孤独さが快感でもあり、読んでいて辛くなる部分でもある。流浪地球、ミクロ紀元、山はそんな寂寥感を強く感じた。

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2024/02/04

以前「三体」の第1巻を手こずって読み、続きに取りかかる意欲が出なかった劉慈欣。短編ならと読み進めるとまあ面白い。 400年後の滅亡を避けるため地球エンジンを設置し遥か彼方に向かって旅立つ人類。SF映画ならありそうな企画だがこの小説はずいぶん違う。とにかく科学的なのだ。地球が動きだ...

以前「三体」の第1巻を手こずって読み、続きに取りかかる意欲が出なかった劉慈欣。短編ならと読み進めるとまあ面白い。 400年後の滅亡を避けるため地球エンジンを設置し遥か彼方に向かって旅立つ人類。SF映画ならありそうな企画だがこの小説はずいぶん違う。とにかく科学的なのだ。地球が動きだすと被る影響の描写に心まで震える。そうかそんなことも起こるんだ。 自分にはもうフィクションではない。天文学の物理学のその他諸々の学術本にシフトしてしまう。 ハードなSFの凄さに驚きっぱなしだったが他の編では劉慈欣のまったく違った面も見えてほっとしたのだった。

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2023/11/16

著者の小説はとにかく壮大で、なかなか想像が追いつかなかったが、何冊も読んだのでやっと脳内映像化が出来るようになって来た。 この流浪地球と三体は映像化されているので機会があれば是非観たい。

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2023/11/03

『三体』で有名な劉慈欣氏の短編集。私は劉慈欣氏の作品は、短編を読みたい派なので『流浪地球』も迷わず購入!『老神介護』も欲しかったけど『円』の「詩雲」の兄弟作「呑食者」の入ってる方から♪ あとがきによると、KADOKAWAが翻訳権を獲得した作品のうち半分を『流浪地球』に、もう半分...

『三体』で有名な劉慈欣氏の短編集。私は劉慈欣氏の作品は、短編を読みたい派なので『流浪地球』も迷わず購入!『老神介護』も欲しかったけど『円』の「詩雲」の兄弟作「呑食者」の入ってる方から♪ あとがきによると、KADOKAWAが翻訳権を獲得した作品のうち半分を『流浪地球』に、もう半分を『老神介護』に、モチーフの近い作品をまとめて発行したものだそうです…が、その工夫が私にはちょっと合わなかったみたいです。似たような話が続いて、ちょっとお腹いっぱい…。劉慈欣氏の短編集『円』のように、次はどんな世界が来るかな♪というわくわく感をもっと味わいたかったので、私としてはモチーフはできるだけ混ぜて欲しかったなぁ〜と。 イチオシ作品はやっぱりお目当ての「呑食者」!いろいろ語りたいけど、これはネタバレになるから何も言えない!この作品はめっちゃよかった!! 「呪い5.0」はコメディだそうだけど…「この頃、病んでた…?」と思うくらい、ちょっと…悪趣味。『円』の「詩雲」「月の光」のほうがずっとスマートに皮肉が効いててよかったなぁ。「山」はテロップそのままご披露感が…。総じて『円』の方が個別の作品も良作揃いだったような。…『老神介護』…買うか悩ましいなぁ。 -- 最後に、この本、読み終わるときに、たまたま本の上に蟻が歩いてたんですよ!!なんか感慨深くて、丁寧におうちの外に逃がしてあげました。そこが今回の読書のハイライト。(この本読み終わった人はわかってくれるはず!)

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2023/10/15

「呑食者」が最高に素晴らしかった!  どこかで読んだ展開なのに決してハッピーエンドでまとめない「流浪地球」で中国版クラークの印象が少しずつ私の中で変化していく。  アニメっぽいイメージが浮かぶ「ミクロ紀元」もなんか作者の根底にある信条が凝縮されているようで、なんとなく作品全体...

「呑食者」が最高に素晴らしかった!  どこかで読んだ展開なのに決してハッピーエンドでまとめない「流浪地球」で中国版クラークの印象が少しずつ私の中で変化していく。  アニメっぽいイメージが浮かぶ「ミクロ紀元」もなんか作者の根底にある信条が凝縮されているようで、なんとなく作品全体の底辺を流れる思想みたいなものが感じられる。  その思いを感じながら読む「呑食者」に圧倒された。単なる侵略SFではなかった。恐竜・人類・蟻の流れが脳内に浮かぶ。1世紀をかけた人類最後の反撃で終わるはずが、そこからまだ話が続くとは!  しかも、残された人類の二手に分かれた行く末に戦慄というか感動すら感じる。な、な、なんで?って思いと、なるほどという思いが交錯する。  いったん読書を中断し余韻に浸ってから次の作品に移ると「呪い5・0」はスラップスティック、ホーキングが登場する「中国太陽」はいまいちその世界観に乗り切れず、「山」でようやく新しいリングワールドっぽい宇宙が出てきて「劉」飲を下げた次第。  とにかく、私には「呑食者」が最高だったかな。なんでやねん部分も多々あるんだけれど、そのどんでん返しは緻密で上質なミステリーをしのいでいる。驚きだ。次の作品集がとても楽しみだ。

Posted byブクログ