英雄 の商品レビュー
真保裕一は、「ホワイトアウト」を読んだことがあって、それが非常に面白かった。主人公がクッタクタになったとき飯を食うシーンがあって、それがほんとうに、うまそうと思った。 その後何冊が読んだ気もするが覚えてない。 いずれにしろ久々の真保裕一。新刊ででたとき本屋で見かけて買った。 面白...
真保裕一は、「ホワイトアウト」を読んだことがあって、それが非常に面白かった。主人公がクッタクタになったとき飯を食うシーンがあって、それがほんとうに、うまそうと思った。 その後何冊が読んだ気もするが覚えてない。 いずれにしろ久々の真保裕一。新刊ででたとき本屋で見かけて買った。 面白かったです。次どうなるんだろうというよりも、ほうほうこういうことだったのか、それでそれで、という面白さ。
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母の死後数年が経った英美の前に刑事が現れ、自分の父親は銃殺され発見された大企業グループの総帥南郷英雄であることを知らされる。捜査に行き詰まった警察への操作協力を行うことにした英美は操作の過程で南郷英雄の生涯を追い、最終的には犯人に辿り着く。 最初から最後まで流れるようにあっと言う...
母の死後数年が経った英美の前に刑事が現れ、自分の父親は銃殺され発見された大企業グループの総帥南郷英雄であることを知らされる。捜査に行き詰まった警察への操作協力を行うことにした英美は操作の過程で南郷英雄の生涯を追い、最終的には犯人に辿り着く。 最初から最後まで流れるようにあっと言う間に読了したが、ある人物の一生が線で繋がる面白さに鳥肌がたった。
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『英雄』真保裕一氏 ミステリー★★★★ ビジネス ★★★★ 相続 ★★★★★ 【購読動機】 帯「圧巻の読み応えにページをめくる手が止まらない。心震わす壮絶な人間ドラマがここにある! 昭和、平成、令和を書く傑作長編サスペンス」。 購読動機は、これです。 【テーマ】 ★のとお...
『英雄』真保裕一氏 ミステリー★★★★ ビジネス ★★★★ 相続 ★★★★★ 【購読動機】 帯「圧巻の読み応えにページをめくる手が止まらない。心震わす壮絶な人間ドラマがここにある! 昭和、平成、令和を書く傑作長編サスペンス」。 購読動機は、これです。 【テーマ】 ★のとおり、ミステリー、ビジネスそして相続の3つの要素があります。読者はそれぞれの視点から楽しむことができるのではないでしょうか? 私は、ビジネス的な側面から解釈しました。 【主人公と物語】 3名が物語の中核を担います。 1) 上場企業社長。創業者。年齢80代 2) 創業メンバーナンバー2。現在は退職。年齢80代。 3) 会社員女性。30代手前。 物語は1)が何者かに?殺害されて始まります。1年が経過しても犯人が見つかりません。殺人とともに別の問題が発生していました。それは、彼自身が所有する会社の株式や資産の相続です。 前妻(すでに逝去)の子供、現在の妻の子供に相続権が発生します。 しかし・・・認知していない子供の存在が明らかになりました。 それが3)です。 彼女は、相続する意思を固めるとともに、亡くなった父の履歴をたどります。あわせて、父を殺害した犯人に当たりをつけようとします。 【読み終えて】 ほかの読者のレビューを読みました。一つの小説をとっても「関心の幅」が違うことが新鮮です。私は、犯人が殺害した動機よりも、そこに至るまでの物語に興味を持ちました。 (改めて認識できたこと) ・目的と手段。手段は目的達成のために存在するもの。 ・手段を選択する折は、法律順守、リスク、メリットの3つの側面から検討すること。 ・能力。わきまえること。謙虚に学ぶ・生きるが困難なことであるが重要。 ・¥。何がおきるか?わからない。浪費、消費そして投資。自身と周囲の選択肢を増やすための投資とは何か?を考え、注ぐこと。
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真保裕一氏の作品は久しぶりだけど、題名の意味が後半、もっと言えば最後のページで理解できた。戦後の混乱期と子供達の軋轢に加え主人公の出現と、メニューが多すぎる気もするが、徐々に判明してくる事実に引き込まれた。
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普通にある人物の物語として面白かったため、そもそもの相続問題や殺人犯がオマケのように感じる。いややっぱりそっちが主題で、フーダニットとして書いたんじゃないんだろうな。鑑定結果から屋号に繋がる事実が明かされてゆく辺りが上手いと思った。
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植松英美の所に突然訪ねてきた警察官から今まで知らせれていなかった事実、父親が別にいて彼が殺された由.戦後のどさくさから立ち上がり大会社を作り上げた南郷英雄のことは、死んだ母は一言も言っていない.英美が真相を突き止める活動を開始し、多くの人の支援で次第に核心に到達する過程が楽しめた...
植松英美の所に突然訪ねてきた警察官から今まで知らせれていなかった事実、父親が別にいて彼が殺された由.戦後のどさくさから立ち上がり大会社を作り上げた南郷英雄のことは、死んだ母は一言も言っていない.英美が真相を突き止める活動を開始し、多くの人の支援で次第に核心に到達する過程が楽しめた.戦後のドタバタした時代をわずかに記憶している小生としては、懐かしい記述もたくさん出てきて思い出に浸れた.他人に成りすまして生きてきた人は当時はかなりいたはずで、彼らとしてはそれしか生きる道がなかったと考えれば、妥当な選択だったのだろう.英美が弁護士をうまく活用している点は素晴らしいと感じた.
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真保裕一、安定のストーリー。テンポよくおもしろく読めたのだが、盛り上がりに少々欠ける。また設定、布石にやや無理があるので、早い段階で犯人の予想はついた。 初期作品のような手に汗握る展開の真保作品が読みたい。
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真保裕一さんの作品は、ホワイトアウトとかダークブルーとか「現場」ものが多いけど、これは人間ドラマ。 真保さんらしくないなという感じはしたけど、エンターテイメントとしてはまぁまぁ面白く読めた。 コロナ禍で執筆されたのかな。 となれば、現場取材も容易に出来ず、人間ドラマを書かざる...
真保裕一さんの作品は、ホワイトアウトとかダークブルーとか「現場」ものが多いけど、これは人間ドラマ。 真保さんらしくないなという感じはしたけど、エンターテイメントとしてはまぁまぁ面白く読めた。 コロナ禍で執筆されたのかな。 となれば、現場取材も容易に出来ず、人間ドラマを書かざるをえなかったのかも。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
難しかった 途中誰が言ってるセリフなのかわからなくなることがまちまち(°▽°) 南郷家の子どもたちも血縁だったりそうでなかったりと混乱する 英美が最初のイメージよりも聡明で行動力あるなと驚いた 最後まで読んだけどもっとすごい話を想像期待してたからうーん…
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「英雄」というワードから導き出した無理矢理な結末に辿り着くためだけに延々とあまり面白くもなくて興味もひかない昔話をほじくりだして行く物語。 そもそもの設定に無理がありすぎるし、周りが協力的すぎてとんとん拍子に過去の謎が明らかになりすぎるし、会社経営にまつわる経緯がつまらなさすぎる...
「英雄」というワードから導き出した無理矢理な結末に辿り着くためだけに延々とあまり面白くもなくて興味もひかない昔話をほじくりだして行く物語。 そもそもの設定に無理がありすぎるし、周りが協力的すぎてとんとん拍子に過去の謎が明らかになりすぎるし、会社経営にまつわる経緯がつまらなさすぎるし、何よりも明らかになる犯行動機が短絡的で身勝手すぎてびっくりだった。 もう「ホワイトアウト」の真保さんはいなくなってしまったのだろうか。悲しい。
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