英雄 の商品レビュー
突然の刑事の来訪で、自分の本当の父が大企業の山藤ホールディングス創業者である南郷英雄だと知った英美。 その英雄は、射殺されて犯人もまだ捕まってなかった。 母とは、どうして知り合い何故名前も言わずに亡くなったのか。 その実父は、どういう理由で殺害されたのか。 遺産の件もあり、映美は...
突然の刑事の来訪で、自分の本当の父が大企業の山藤ホールディングス創業者である南郷英雄だと知った英美。 その英雄は、射殺されて犯人もまだ捕まってなかった。 母とは、どうして知り合い何故名前も言わずに亡くなったのか。 その実父は、どういう理由で殺害されたのか。 遺産の件もあり、映美は実父のルーツを辿っていく。 そこには、父の知られざる過去があり、驚愕の真実が隠されていた。 やがて辿りついた先に…。 父親の回想録と現在とを交互に展開してゆくが、どうにも英雄の人物像が明確に想像できずに中途半端なまま進んでしまった感があった。 英美に関しても今ひとつ共感できず、盛り上がりに欠けた。
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平凡に暮らす英美のもとに、会ったこともない実の父親が射殺されたこと知らされる。実父が大企業の総帥と知った英美は父親の人生を知りたいと調べ始めるが…。父「ひでお」は「えいゆう」だったのか。次々に明らかになる事実に英美は…。『ホワイトアウト』でファンになった作者さんどこへ向かうのか?
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英雄という一代で大会社への礎を築いた人物が、ある日、謎の凶弾に倒れ、その真犯人を追う過程で、遺産相続や後継者問題、隠し子騒動まで絡んで、事件の真相を追うにつれて、英雄の生い立ちを知ることとなり、生い立ちを知る過程で真犯人にたどり着くという展開なのですが、内容が濃いわりには展開がス...
英雄という一代で大会社への礎を築いた人物が、ある日、謎の凶弾に倒れ、その真犯人を追う過程で、遺産相続や後継者問題、隠し子騒動まで絡んで、事件の真相を追うにつれて、英雄の生い立ちを知ることとなり、生い立ちを知る過程で真犯人にたどり着くという展開なのですが、内容が濃いわりには展開がスムーズで早すぎて若干違和感を感じつつ、真犯人も、残りのページ数が少なくなり、この人物だなと想定できてしまい物足りなさを感じてしまいました。
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なかなかスリリングでちょっとした違和感というかこじつけ感とか何か調子良すぎな感じを持ちつつも一気読み。
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実の父が誰かを知らずに育った英美は、昨年殺害された大企業の会長・南郷英雄がその人だったと知らされる。否応なしに相続問題に巻き込まれ、しかし父がどんな人だったのかを純粋に知りたいと思った英美は、英雄の人生に関わった人たちに話を聞き、英雄の人生をたどることにする。重厚な読み心地のミス...
実の父が誰かを知らずに育った英美は、昨年殺害された大企業の会長・南郷英雄がその人だったと知らされる。否応なしに相続問題に巻き込まれ、しかし父がどんな人だったのかを純粋に知りたいと思った英美は、英雄の人生に関わった人たちに話を聞き、英雄の人生をたどることにする。重厚な読み心地のミステリです。 このタイトル、普通に「えいゆう」だと思っていましたが。序盤を読むと南郷英雄の人物像にいまいち好感が持てないこともあって、このタイトルは「ひでお」と読ませるのか? と感じましたが。「えいゆう」なんですねえ。読めば読むほど、好きか嫌いかは別として、南郷英雄はひとかどの人物だったのだな、と感じさせられます。慕われる面がありつつも、ある程度は嫌われるような覚悟もしないと、これほどの立場を築くことなどなかなかできはしないのでしょうね。 そして誰が何のために彼を殺したのか、を追求する部分は、物語としてのメインではないという印象でしたが。もちろん物語をたどるうえで明らかになりますし、物語の重要な一環でもあります。物語があってこそのこの真相には、深く染み入るものがありました。誰が悪かったというものでもないんだよなあ。なんともやりきれないけれど、印象的です。
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非嫡出子が、父親が殺害され揉めてる家族に入り込み犯人を追う⁈設定も極端だが、相変わらず主人公の推理力に理屈ぽい説明延々とで、普通の人からどんどんかけ離れていく。真保ファンとしては、残念な作品続いている…。ストーリーで楽しませてほしいな。
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関係者に話を聞きながら過去に遡っていくストーリーは頭が混乱したが壮大で読み応えがあった。壮大だっただけに結末が狡いというか、正攻法での解決策を見出せなかった感が漂う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分だけ実は父の子ではなく、他に本当の父親があるいる事を告げられた英美。その父とは大手ホールディングスの創始者・南郷英雄で、何者かに射殺された。 コロナ禍で実家の居酒屋の資金繰りが上手くいかず、英美はその父の遺産配分の権利があると言われ、心が揺れた。 父・英雄のルーツを知るべく、英美は英雄の過去を調べ始める… 英雄と言う人物のカリスマ性に驚きでした。 戦後まもなくの時代からの這い上がり、そして経営手腕は勿論の事、人を見る目が確かで名前の通りでした。 英雄を殺した犯人も意外で、やるせない事情で何とも言えませんでした。 英雄から受け継いだ会社を守るべく前へ進む英美の今後に期待です。
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80歳になる大企業の創業者が射殺され、その非嫡出子と知った主人公が、父親の過去の人間関係を調べていくうちに、父親の秘密や成功までの道のりを知り犯人に近づいていく話。戦後の混乱の中での出来事や相続、時代とともに変わる企業のあり方など多くの要素を取り入れているが、人物描写や互いの関わ...
80歳になる大企業の創業者が射殺され、その非嫡出子と知った主人公が、父親の過去の人間関係を調べていくうちに、父親の秘密や成功までの道のりを知り犯人に近づいていく話。戦後の混乱の中での出来事や相続、時代とともに変わる企業のあり方など多くの要素を取り入れているが、人物描写や互いの関わり方の描写にリアリティが感じられず物語として情景が浮かばなかった。
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