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喫茶とまり木で待ち合わせ の商品レビュー

3.8

43件のお客様レビュー

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2022/11/25

ずっと積んでしまっていてようやく読めた。 とてもあたたかくて、むしろ今が自分的に読むタイミングだったんだなと思える。 やさしさがハートに沁みた。 だれかにというより自分に優しくなれる場所があると、救われるよね。 喫茶店とまり木はそういう場所だと思うし、こんなお店が近所にあったら...

ずっと積んでしまっていてようやく読めた。 とてもあたたかくて、むしろ今が自分的に読むタイミングだったんだなと思える。 やさしさがハートに沁みた。 だれかにというより自分に優しくなれる場所があると、救われるよね。 喫茶店とまり木はそういう場所だと思うし、こんなお店が近所にあったらいいなと思ったけれど、あぁなくても大丈夫。そういう場所を求める時はこの物語を読めばいいんだもの。 時に物語は、誰かにとっての居場所になりうるんだな、としみじみ。 明確な変化や答えがほしいわけじゃない。ただ無言で肯定してくれる場所があると、息ができるようになる。 なんだか息苦しいなという人の手を伸ばせば届く場所にこの本があるといいなぁ。

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2022/11/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

住宅街にひっそりと佇むとまり木という喫茶店。ここに集う人々の悲哀。特に印象的だったのは男子高校生のビーズアクセサリや、シュシュをとまり木で販売していることを友達に隠していて…。と最後の同級生がバイトとして一緒に生きる。 こんな素敵なカフェの常連になりたい。

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2022/11/21

「喫茶とまり木」が必ず出てくる短編集 ○離婚して手離した娘と母 ○「喫茶とまり木」で手作りアクセサリーと手作り小物を売る男子 ○無難な道を歩む主人公と自由と強さをもつ高校時代の友人との再会 ○依頼されて1週間女優と過ごすことになった青年 ○死を望み、最後のコーヒーを飲み...

「喫茶とまり木」が必ず出てくる短編集 ○離婚して手離した娘と母 ○「喫茶とまり木」で手作りアクセサリーと手作り小物を売る男子 ○無難な道を歩む主人公と自由と強さをもつ高校時代の友人との再会 ○依頼されて1週間女優と過ごすことになった青年 ○死を望み、最後のコーヒーを飲みに訪れた青年 後ろめたい気持ちや隠したい気持ちを抱えて過ごす人々に 「あなたはあなたで良い」と許してくれて 優しい気持ちになれて 背中を押してくれる短編集

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2022/11/21

ハンドメイドが趣味の高校生男子のお話が じんわり好きだったな。 世の中の全ての人に受けいられることがなくても、 分かってくれる誰かが、側にいる。 そんな温かい世界になったらいいなあ。

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2022/11/13

生きるのに不器用な人が安らげる喫茶店。プロローグの男の子と女の子が、最後に出会うのはちょっとできすぎの気がする。 1 母親になれない仕事第一の女性 2 手作りアクセサリーを趣味としている高校生男子 3 平凡な生活をしている女性が高校の時憧れていた同級生が平凡になってしまったとショ...

生きるのに不器用な人が安らげる喫茶店。プロローグの男の子と女の子が、最後に出会うのはちょっとできすぎの気がする。 1 母親になれない仕事第一の女性 2 手作りアクセサリーを趣味としている高校生男子 3 平凡な生活をしている女性が高校の時憧れていた同級生が平凡になってしまったとショックをうける。 4 有名女優が一般人の自分に戻る1週間。

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2022/11/01

生活環境も違い、悩みも違う人たちが、たどり着き、羽を休めて旅立とうとする準備をする場を与えるような場所。それが、喫茶とまり木。 連作短編集で、ラストがとてもかわいかった。 話の中の人物やアイテムで何だか繋がりができていくような。 読後、とてもほっこりするお話でした。 続編ある...

生活環境も違い、悩みも違う人たちが、たどり着き、羽を休めて旅立とうとする準備をする場を与えるような場所。それが、喫茶とまり木。 連作短編集で、ラストがとてもかわいかった。 話の中の人物やアイテムで何だか繋がりができていくような。 読後、とてもほっこりするお話でした。 続編あるのかな。

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2022/10/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

素敵なお話が詰まっていて癒されました。悩みを抱えた時にホッと一息つけて、また歩き出せる場所があるって大切。そんな喫茶店をオープンさせたオーナー。そのきっかけが小学生の時に出会った複雑な家庭環境の女の子が喫茶店を居場所にしている事を知ったことだったのも素敵すぎるお話です。 最後の再会は感動でした。

Posted byブクログ

2022/10/24

とても心が温まる感涙短編集。 0話 きみのとまり木  だれかが心安まる場所であって、だれも拒まないそんな喫茶店で、級友の気になってる彼女と出会うが、すぐに会えなくなってしまう。 5話 僕らのとまり木  オーナーがこの「喫茶とまり木」を作った理由が0話から繋がる内容で、会えなく...

とても心が温まる感涙短編集。 0話 きみのとまり木  だれかが心安まる場所であって、だれも拒まないそんな喫茶店で、級友の気になってる彼女と出会うが、すぐに会えなくなってしまう。 5話 僕らのとまり木  オーナーがこの「喫茶とまり木」を作った理由が0話から繋がる内容で、会えなくなった彼女の代わりに居場所がない人やちょっとだけ毎日に疲れた人が、羽を休められる場所であったらという願いが込められている。 ラストには奇跡が。 喫茶とまり木に集まるのはちょっと不器用だけど健気に生きている人たち。 1話 家族写真 離婚前も離婚後も仕事オンリーで娘にとっては、母親だと胸を張って言えることができないのに、それでも娘は優しくて「お母さん」とずっと呼んでくれる。 母親であろうとしてくれていることを娘は気づいている。 2話 コーリング・ミー 高校生の駆には、ハンドメイド友達の羽須美さんがいる。 喫茶とまり木のレジ横に彼女が得意とする刺繍を施した布小物はとても人気だ。 彼女から声をかけられて駆もビーズアクセサリーを見せて交流を深めている。 だが、小学生のときにからかわれたのが原因で、誰にも言えないでいたのだが…。 3話 蜃気楼の彼女 平凡で普通な自分が、高校時代にひとつ飛び抜けた個性的な彼女としばらくぶりに再会。 以前の彼女と違っていたが、何も聞けずにいた。 普通の型にはめられていた私とは違う生き方をして、怖いものなんてこの世にひとつもない彼女のままで現れてほしかった。 2人の本音は…。 4話 一輪の花へ花束を 一週間、一緒に生活するだけのバイト。 その相手が、なんとTVで観る女優だったとき。 彼女は、特別なこともせずただ普通に過ごすだけ。 これからも女優でいるために、普段の自分を知らない人に、まっさらな目線で見てほしかったと…。 自分の中では、2話が一番心に沁みた。 男だからとか…関係なく素直に好きなことをして輝いてほしいと心から思った。 そして、素敵なものを生み出す才能を羨ましいと。

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2022/10/04

短編集だったが2話目の『コーリング•ミー』が良かった。 1話目の『家族写真』は号泣。 読んでいて自分の立場と同じ境遇だったり同じ年頃の子供が居たらつい重ねて読んでしまうよなぁ。

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2022/10/02

『喫茶とまり木』 オーナーが「居場所のない人、毎日に疲れた人が羽を休められる場所」にしたい、と願うお店なのでした。  全五話の連作短編集で、0話と5話が喫茶店オーナーの幼少期と現在につながる話。間の1〜4話に、母と娘、老婦人と男子高校生、若い女性と旧友、臨時で便利屋を引き受けた男...

『喫茶とまり木』 オーナーが「居場所のない人、毎日に疲れた人が羽を休められる場所」にしたい、と願うお店なのでした。  全五話の連作短編集で、0話と5話が喫茶店オーナーの幼少期と現在につながる話。間の1〜4話に、母と娘、老婦人と男子高校生、若い女性と旧友、臨時で便利屋を引き受けた男と依頼主の若い女性等、様々な人たちが待ち合わせ場所からとして集います。  共通しているのは、自分の考え方が凝り固まっていて、他人や自分自身を決め付けていたり、思い込みで悩んでいたりしていたことが、ゆっくりと氷解する様に薄れていく、温かく包み込んでくれる物語になっているということです。  喫茶店のオーナーなどが重要な役割を果たすというよりは、喫茶店で待ち合わせをする人たちの関係性が良好になるための、きっかけとなる場所の提供の役割を担っていて、正に『喫茶とまり木』なのだなと実感します。  秋の夜長に、心がホッコリする読書としておすすめの一冊です。

Posted byブクログ