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戦争日記 の商品レビュー

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18件のお客様レビュー

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2024/01/05

本文に『「わたしがこの日記をかくのは戦争反対!」とさけぶためである。戦争に勝者はいない。そこにあるのは血、破壊、そしてわたしたちひとりひとりの心の中に出来た大きな穴だけだ。』とある。

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2023/04/11

ウクライナ信仰が起きた時、彼女はそこにいた。 画家、絵本作家であり、妻であり、母である作者。 彼女は、自分に起きたこと、家族に起きたこと、今あることを、えんぴつでスケッチして、日記に書いた。 それは今ライブで起きていること。 だから物語としてまとまっている話ではない。 しかし、そ...

ウクライナ信仰が起きた時、彼女はそこにいた。 画家、絵本作家であり、妻であり、母である作者。 彼女は、自分に起きたこと、家族に起きたこと、今あることを、えんぴつでスケッチして、日記に書いた。 それは今ライブで起きていること。 だから物語としてまとまっている話ではない。 しかし、それはリアルでライブ。 今、彼女はブルガリアに避難してきている。 愛犬と二人の子供と共に。 夫は、ウクライナ国内に残っている(全てのウクライナ男性は、国外に出られない)。 彼女の母親は、ウクライナ国内に残っている(老人、家族は身軽に動けない)。 それを知ること、それを感じることのために、本書を手に取った。

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2023/03/15

ウクライナに住むある家族の日々が、鉛筆画で描かれている。 自分たちの住む国や地域が、ある日戦争になったら…と考えさせられた。 辛いことがあっても、生きていくしかないのだ。

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2023/03/05

ウクライナ戦争初期の戦闘地域へルソンから脱出した作家が記録した日記。 市民の様子家族をイラストで描いた本。現在も続くウクライナ戦争の市民の様子、地下での生活、避難生活がどのようなものか、戦争に巻き込まれるとどんな生活になるのか、映像として出てこない地下での生活がスケッチされてよ...

ウクライナ戦争初期の戦闘地域へルソンから脱出した作家が記録した日記。 市民の様子家族をイラストで描いた本。現在も続くウクライナ戦争の市民の様子、地下での生活、避難生活がどのようなものか、戦争に巻き込まれるとどんな生活になるのか、映像として出てこない地下での生活がスケッチされてよくわかる。戦争下の市民の生活が、いかに悲惨なものかを感じる。自分がもし著者と同じ立場だったらという事を考えさせられた。

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2023/02/24

ウクライナ人の作者(ロシア語話者)が、勃発したウクライナ戦争とそれをうけての避難の様子を、鉛筆一本で書き記した日記です。 「読み物」として整理されているわけではなく、事実を切り抜いた簡潔な文章と、ラフなスケッチで描かれる避難生活の日々が、戦争という大きな流れに翻弄されるリアリテ...

ウクライナ人の作者(ロシア語話者)が、勃発したウクライナ戦争とそれをうけての避難の様子を、鉛筆一本で書き記した日記です。 「読み物」として整理されているわけではなく、事実を切り抜いた簡潔な文章と、ラフなスケッチで描かれる避難生活の日々が、戦争という大きな流れに翻弄されるリアリティを強調しています。 「非日常」が「日常」になってゆく様子、悲しみや不安を抱えながらも新しい生活に順応していく子供たちの様子を見ると、(少なくとも兵士たちや巻き込まれた市民たちは決して望んでいなかったのに)戦争が起きた、という事態の異常さに胸が痛みます。 日本が戦争を経験してからもうすぐ80年が経過しようとしています。当時のことを記憶している方々も多くが鬼籍に入られ、「戦争」という事態の異常さ・悲惨さはすでに他人事になってしまっています。 その中で、現代に再び起こった戦争について、遠く離れた異国「ニュース」ではなく、地球全体で止めなければならないことだと強く意識することが必要なのだと思います。 核兵器をはじめとする武力に裏付けられた「平和」は決して真の平和ではありません。非武装中立・非武装平和というのは絵空事かもしれませんが、それでも「理想を求めて何ができるのか」を考えることは決して無意味ではないと思います。

Posted byブクログ

2023/01/31

ウクライナの絵本作家(イラストレーター、アーティスト)であるオリガ・グレベンニクさんが、ロシアによるウクライナへの侵攻の端緒から、自身が国外に脱出するまでを綴った絵日記。 ロシア語で書かれた文章(読めない!)、鉛筆のみで描かれた粗いスケッチを写真に撮りデジタル送信されたものを韓国...

ウクライナの絵本作家(イラストレーター、アーティスト)であるオリガ・グレベンニクさんが、ロシアによるウクライナへの侵攻の端緒から、自身が国外に脱出するまでを綴った絵日記。 ロシア語で書かれた文章(読めない!)、鉛筆のみで描かれた粗いスケッチを写真に撮りデジタル送信されたものを韓国語に翻訳し出版、本書はそれを基に日本語訳したものだそうだ。 幸いなことにあまり大きな被害はないまま国外に逃れることができたが、彼女の母と夫は国内に留まっている。リアルすぎて言葉を喪う。

Posted byブクログ

2023/01/30

紹介くださった方 勅使川原奈実さん https://www.facebook.com/groups/snip4u/posts/824406312074750/ 岡田康子さん https://www.facebook.com/groups/snip4u/posts/879668...

紹介くださった方 勅使川原奈実さん https://www.facebook.com/groups/snip4u/posts/824406312074750/ 岡田康子さん https://www.facebook.com/groups/snip4u/posts/879668179881896/

Posted byブクログ

2022/11/18

ウクライナで戦争に巻き込まれた著者の生々しい絵日記。 鉛筆一本で描かれた殴り書きのような筆致が、すぐそばで爆発が起こり、地下シェルターに逃げる必要のある現実を突きつけてきます。 著者とは職種が違いますが、私も仕事で絵を描きます。 絵を描くことでの心の安定と、戦争下でも営まれる、人...

ウクライナで戦争に巻き込まれた著者の生々しい絵日記。 鉛筆一本で描かれた殴り書きのような筆致が、すぐそばで爆発が起こり、地下シェルターに逃げる必要のある現実を突きつけてきます。 著者とは職種が違いますが、私も仕事で絵を描きます。 絵を描くことでの心の安定と、戦争下でも営まれる、人々の生活と会話や自分の思いを文字として書き留める記録としての意味合い。 戦争が早く終わり、終わった後にこそ、この本をどの立場の人にも手に取って読んでもらい、戦争がいかに愚かなことであるのか、同じ人間が、民族・言語・宗教・肌の色などで対立することが無意味であるかを学んでほしいと願うばかりです。

Posted byブクログ

2022/11/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

〇言語は道具なのだけど…。ウクライナ語とロシア語。 〇非常時の絶え間ない選択 〇どうぞ、ご家族がまた笑い合える日がおとずれますように 〇ロシア・ウクライナだけでなく、戦闘行為がなくなりますように 〇難民の方達へ、誰もが手をさしのべられますように 35歳の絵本作家がロシアの軍事侵攻が始まってからの家族の日々を絵と文章で綴る 母であり、娘であり、妻であり、画家であり、作家。 家族は9歳の息子と4歳の娘、画家の夫セルゲイと実母、犬と猫。 ・著者の母語はロシア語 ・戦争前夜、しあわせな日常最期の日 ・地下室で息をひそめる ・地下室の子どもたち ・爆撃 ・食料とお金 ・時間 ・戦争が終わったら… ・わたしたちの街は… ・健康維持 ・脱出  「わたしが生きてきた35年間をすべてすてるのに、猶予はたったの10分しか与えられなかった。 母を、家を、置いて。 わが子たちのために。」 ・Dior、人生の名残の香り ・子どもたちの腕に書いた名前と生年月日と電話番号 ・別れの街  男性たちは国境を越えることが出来ない  夫との別れ ・ポーランドに住むロシア人女性がチケットを買うのを手伝ってくれた。  人は民族に所属しているのではない。 ・母は、叔父と体の不自由な祖父母とともに田舎に残る ・難民支援センター

Posted byブクログ

2022/11/03

2022年2月24日、ロシアのウクライナ軍事侵攻によって多くの人々が家を失い、家族を失い、街を失い、難民となった。ウクライナの成人男性は、戒厳令と総動員令により国外に出られなくなり、女性は夫を残したまま、子供を抱えて避難するほか道はなかった。・・・ハリコフ(ハルキウ)の街で、家族...

2022年2月24日、ロシアのウクライナ軍事侵攻によって多くの人々が家を失い、家族を失い、街を失い、難民となった。ウクライナの成人男性は、戒厳令と総動員令により国外に出られなくなり、女性は夫を残したまま、子供を抱えて避難するほか道はなかった。・・・ハリコフ(ハルキウ)の街で、家族と平穏に暮らしていた画家のオリガ・グレベンニク(1986- )は、開戦から9日目に2人の子供を連れて、リヴォフ(リヴィウ)の街で夫を別れ、ワルシャワ、そしてブルガリアへと逃れるなか、戦争に立ち向かい、生きるために創作活動を続けること、文章と絵に持てる力の全てを注ぐことを決意し、ウクライナに残った年老いた母親や夫と共に暮らせる日を待ち続けている・・・ 「戦争に勝者はいない。そこにあるのは血、破壊、そして私たちの一人ひとりの心の中に出来た穴だけだ・・・いま私は国籍や民族を問わず、私を助けてくれる人たちと共にいる。彼らには〝力〟がある。 戦争が終わり、そういう力を持った人たちは生き残っていくだろう」(著者の序文より抜粋)

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