ホモ・デウス(上) の商品レビュー
AIの進化と今後の社会の予想される展望を、今までの歴史の変遷を今の視点から分析した上で述べている本。色々な新しいメガネで世界を覗くことができた。そしてそのメガネで見た現在から予想される未来や今に必要な考え方をダウンロードできた。 R6年夏の北フェスでの坂本建一郎さんの紹介。読ん...
AIの進化と今後の社会の予想される展望を、今までの歴史の変遷を今の視点から分析した上で述べている本。色々な新しいメガネで世界を覗くことができた。そしてそのメガネで見た現在から予想される未来や今に必要な考え方をダウンロードできた。 R6年夏の北フェスでの坂本建一郎さんの紹介。読んでよかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人類がこれまで戦ってきた飢餓・病気・戦争は良くも悪くも危機がさっていき、新しい時代に突入しようとしている。 人間はどこはゆくのか、著者の答えは神になること=デウスになることだと言う。あらゆる他の生き物を従えるどころか、生命を生み出し、操ることのできる能力はもはや神と呼ぶに相応しい… 単なる歴史解説に留まらず、宗教や科学の話もとっても面白い。自分は生命についてアルゴリズムの集合体というイメージに肩入れしてしまい、神の存在など考えたこともなかったが、言われてみると自己意識ってなんだろう…とか、なるほど宗教っねこういうことなんだなぁ…と前書に続いて気付かされることが多い。
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サピエンス全史と内容のかぶる部分も多い。だが本書の主張に即して最適化されており、既視感はありつつも別角度から眺めている感じだ。 未来のことを考えるために過去のことについて入念に分析・考察している。そう、サピエンス全史は「解説」で、これは「分析」や「考察」と表現するのがふさわしい気...
サピエンス全史と内容のかぶる部分も多い。だが本書の主張に即して最適化されており、既視感はありつつも別角度から眺めている感じだ。 未来のことを考えるために過去のことについて入念に分析・考察している。そう、サピエンス全史は「解説」で、これは「分析」や「考察」と表現するのがふさわしい気がする。その分より抽象的で難しい気もするが、著者の他の作品と同様にとてもわかりやすく書かれている。 下巻も楽しみ
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サピエンス全史が面白かったので、隣に並んでいたこっちも買ってみました。 サピエンスはどこから来たの?をワクワク読んだけど、こっちはどこへ行くの?をヒンヤリした気持ちで読んでました。 面白いんだけど、とても怖い。
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ハラリの新刊と言っても、出版されてからだいぶ経っているがようやく読了。段々と神に近づいている人類。たしかに不死を手に入れれば、人は神と言っても差し支えないかもしれない。個人的には人類は虚構を手に入れることにより、より大きな世界を支配できるようになったという説明が腑に落ちた。 そ...
ハラリの新刊と言っても、出版されてからだいぶ経っているがようやく読了。段々と神に近づいている人類。たしかに不死を手に入れれば、人は神と言っても差し支えないかもしれない。個人的には人類は虚構を手に入れることにより、より大きな世界を支配できるようになったという説明が腑に落ちた。 それは文筆という行為が出来るようになったことにより、より複雑な物語を作れるようになったからだが、同時に魂を必要しない科学も発展させ、ますます神に近づけるようになったんだなと理解しました。
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サピエンス全史は全体的に過去から現在までのホモ・サピエンスの歩み、ホモ・デウスは未来にどうなっていくのかが全体のトピックとなっています。「ホモ・デウス」を直訳すると「神の人」という意味なのですが、古代エジプトやメソポタミア、宗教改革時のヨーロッパの状況等、様々な角度からの深い歴史...
サピエンス全史は全体的に過去から現在までのホモ・サピエンスの歩み、ホモ・デウスは未来にどうなっていくのかが全体のトピックとなっています。「ホモ・デウス」を直訳すると「神の人」という意味なのですが、古代エジプトやメソポタミア、宗教改革時のヨーロッパの状況等、様々な角度からの深い歴史考察に対し、何か自分も頭が良くなったと錯覚しちゃう良書です。㊦巻も楽しみだな~。
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この作者は物事の芯をとらえるのがうまいのだと思う。一見複雑な事柄が、一つのことに焦点をあてる事で単純明快に浮かび上がり、他の事柄と自然と繋がるように思える。 下巻が楽しみ!
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第一章 人類が新たに取り組むべきこと 餓死よりも過食で死ぬ人のほうが多い。 現代においての餓死は自然発生ではなく、政治的な意図によってのみ起こる。 戦争、飢餓、疫病のない世界で人は代わりに何をするか、という問題 過去……死は神によって定められた運命とされ、人生の総決済であ...
第一章 人類が新たに取り組むべきこと 餓死よりも過食で死ぬ人のほうが多い。 現代においての餓死は自然発生ではなく、政治的な意図によってのみ起こる。 戦争、飢餓、疫病のない世界で人は代わりに何をするか、という問題 過去……死は神によって定められた運命とされ、人生の総決済であった。徳のLEVELを量る。 現代……死は克服できる問題となった。 古来より死は聖職者、神学者によって解決されてきた問題だが、現代においては技術者が解決している。 科学は葬式の度に進化する 国家の権利を抑制するためにつくられた「幸福の追求」という権利が、今では「幸福の追求」そのものが目的となっている。さらに「追求」であって、幸福そのものを目的とはしていない。 福祉制度、医療制度は国民の幸福のためではなく、国家に従順で国家を強くしてくれる人材を求めていたからにすぎない。だが、戦争で死ぬことの現代人は将来にわたる幸福をもとめるようになった。 GDPからGDH(国内総幸福)へ 幸福とはなにか? 人は決して満足しない。満足するように作られていたらもう何もする必要はないから。 エピクロス……快楽を過度に追求すれば幸せではなく惨めになる。 ブッタ……快楽が苦しみにつながる。快楽を求めた先にあるのはさらなる快楽の渇望のみ。 必要なのは快感の追求に対するブレーキである。
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疫病と飢饉と戦争に脅かされなくなった人類。 このあとの未来でコロナが流行ったけど、抑え込んだもんねー。 行き止まりの道々を潰しながら導かれる論説が大変わかりやすく興味深い。詳しくは下巻を読み終わってから。
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サピエンス全史の続編的な本。人間は3つの革命で地球を支配して、更なる高みを目指す。それは、神となることだ。果たして、それは可能なのか。 科学革命、そして、IT革命。AIも登場して、地球上にある森羅万象を明らかにして、コントロールしてゆく。全人類がそうなるわけではない、一部の人間が...
サピエンス全史の続編的な本。人間は3つの革命で地球を支配して、更なる高みを目指す。それは、神となることだ。果たして、それは可能なのか。 科学革命、そして、IT革命。AIも登場して、地球上にある森羅万象を明らかにして、コントロールしてゆく。全人類がそうなるわけではない、一部の人間が神になるだけだ。恐ろしい未来。
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