雲を紡ぐ の商品レビュー
主人公や父母や祖母、裕子さん、太一君、先生など色々な登場人物の感情や言葉が面白かった。雪や雲や天気などの描写が美しく良かった。
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イーハトーブの町、岩手が舞台。 知ってる橋やカフェ、お城や地名などなど、また行きたくなりました。 言いたいことが言えない時ってどうしてこんなに苦しいのだろう。 勇気づけてくれる何かに触れられれば自ずと前に進めるその感覚はなんだろう。 糸のように、切れたって繋がる。 そんな家族の...
イーハトーブの町、岩手が舞台。 知ってる橋やカフェ、お城や地名などなど、また行きたくなりました。 言いたいことが言えない時ってどうしてこんなに苦しいのだろう。 勇気づけてくれる何かに触れられれば自ずと前に進めるその感覚はなんだろう。 糸のように、切れたって繋がる。 そんな家族の温かな絆のお話。 へこみとは逆から見たら突出した場所。悪いところだけでなく、良いところも探してみるべき。 お祖父ちゃんの言葉、とても響くので大事に心に留めておきたい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
2024.09.29 美緒と父の視点から描かれる、ホームスパンを中心にした家族の物語。 羊毛から紡いで糸にして、それを織って布にする。 自分の殻に閉じこもっていた美緒も、糸を紡ぐように、言葉にできなかった想いを紡いでいって両親と打ち解けていく。 昔ながらのものづくりを大切にする職人さん側の描写もあり、とても引き込まれた。 祖父が機織りの仕事をしていたのですごく親近感も湧いた。 最後に心温まる作品は何度でも読みたいなと思える。
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登場人物の全てが少しだけ素直でなく それぞれが原因で 家族がなんとなくこじれているのを それぞれがよいように影響を与えて 家族がよい流れになっていく 表現が素敵で 北国の自然や羊毛の様子や色が 目に浮かぶよう 美緒の行動力に感心したが それはおじいちゃんという理解者に出会えた...
登場人物の全てが少しだけ素直でなく それぞれが原因で 家族がなんとなくこじれているのを それぞれがよいように影響を与えて 家族がよい流れになっていく 表現が素敵で 北国の自然や羊毛の様子や色が 目に浮かぶよう 美緒の行動力に感心したが それはおじいちゃんという理解者に出会えたからこそで 人を活かすも殺すも人次第なのだなと感じた 続編が読みたい
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高校生直木賞という賞があることを初めて知った。 糸だけでなく、風景、水、土などの色彩が頭に浮かんできた。 忙しなく日々過ごしている自分にもせがなくて良いと言われた気がして癒された。 読むのは一気読みで急いでしまった。 高校生は主役に肩入れしたろうけど、自分は両親に共感した。会...
高校生直木賞という賞があることを初めて知った。 糸だけでなく、風景、水、土などの色彩が頭に浮かんできた。 忙しなく日々過ごしている自分にもせがなくて良いと言われた気がして癒された。 読むのは一気読みで急いでしまった。 高校生は主役に肩入れしたろうけど、自分は両親に共感した。会話は大事だと再認識。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
盛岡の景色がほんとに綺麗な言葉で繊細に再現されていて想像するとワクワクが止まらなかったです。 行ったことはないけど、川のせせらぎや橋から見た岩手山の壮大さ、桜並木や、たくさんのお店、そして山の麓にある工房、ショールーム。全てがキラキラしていて本当に素敵でした。 そして親子の在り方や、それぞれの人生の生き方。 祖父の言葉はどの言葉も強く、綺麗な、真っ直ぐとした、そしてたまに後悔もある言葉でした。 美緒の母は、母とは何か、娘のためにこうすべきである、と言う形から、子供の頃の自分はどうだったのか、本当の娘の気持ちは何かどうしてあげるべきなのか全てが手探りな状態でしたが、美緒が織った端が凸凹したショールを触りながら美緒にかけた言葉は1番お母さんとして言った言葉だった。 美緒の父は、故郷を離れたが美緒のお陰でまた父と向き合おうとした。行動をしたのが遅かったかもしれないけど....。それでも終盤で父といたいと言う気持ちを言葉にしていた。そして納屋で見つけた溢れるほどの電化製品。全部が同じロゴで自分が関わった物。子供のもは捨てられないという父の言葉。その後に、ごめん、と一言嘆く。これが親子なんだと思った。 もちろん、太一と美緒の最後がもどかしい気持ちがあります!!!!!!!!!!!! 最初はバラバラだった家族がみんな手探り状態で答えを見つけようとして衝突するを繰り返して、家族という形を造っていく姿に涙が止まりませんでした。 私はこの本が大好きです。
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いじめが原因で学校に行けなくなった高校2年生・美緒の唯一の心のよりどころは、祖父母がくれた赤いホームスパンのショール。 ところが、このショールをめぐって母と口論になり、美緒は岩手県盛岡市の祖父の元へ行ってしまう。 美緒は、祖父とともに働くことで、職人たちの思いの尊さを知る。 一方...
いじめが原因で学校に行けなくなった高校2年生・美緒の唯一の心のよりどころは、祖父母がくれた赤いホームスパンのショール。 ところが、このショールをめぐって母と口論になり、美緒は岩手県盛岡市の祖父の元へ行ってしまう。 美緒は、祖父とともに働くことで、職人たちの思いの尊さを知る。 一方、美緒が不在となった東京では、父と母の間にも離婚話が持ち上がり……。 久々の伊吹さん。やっぱり良かった!
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古本屋さんで題名に惹かれて購入。 終わらないでと思いながら、止まらずに1日かからずに読了。 登場人物みんなが魅力的でページをめくるたびわくわくして元気をもらえた。 特に祖父の言葉たちは私に大きな自信と勇気をくれた。 書店ではランキングや新作コーナーから本を購入することが多い...
古本屋さんで題名に惹かれて購入。 終わらないでと思いながら、止まらずに1日かからずに読了。 登場人物みんなが魅力的でページをめくるたびわくわくして元気をもらえた。 特に祖父の言葉たちは私に大きな自信と勇気をくれた。 書店ではランキングや新作コーナーから本を購入することが多いので、珍しく立ち寄った古本屋でこの本と出会えたことに本当に感謝している。 本を読んでここまで止まらなくなったのは久しぶりだった。 この作者の他の本や、本に出てきた作品も順番に読んでいきたい。 そしておじいちゃんや裕子さん、太一たちに会いに、盛岡という地を堪能しに、ホームスパンを通して成長する美緒を見守るために、また読み返したいと思う。 その時には新しく書店で購入して読み直そうと思う。
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神保町にできたシェア型書店の「本丸書店」に行ってきました。 その際に、今村翔吾さんの作品だけではなく、 棚主さんから購入したいと思い、 伊吹さんの本作を見つけて購入しました。 転職して仕事が変わって、 知らず知らずに余裕をなくしていたのか、 全く読書ができない時間がありました。...
神保町にできたシェア型書店の「本丸書店」に行ってきました。 その際に、今村翔吾さんの作品だけではなく、 棚主さんから購入したいと思い、 伊吹さんの本作を見つけて購入しました。 転職して仕事が変わって、 知らず知らずに余裕をなくしていたのか、 全く読書ができない時間がありました。 そんな時に本作を読みました。 不登校になった高校2年の美緒は、 両親たちから逃げるように盛岡の祖父の元へ向かう。 羊毛を手仕事で染め、紡いでいる工房。 美緒は自分のホームスパンを紡ぐ。 最初はよわっちくて心配だった美緒が、 祖父や工房の人たちと接することで、 成長していく美緒に涙でした。 祖父が無骨なんだけど温かくて。 本当にホームスパンみたいな人です。 素朴であったかい。 やっぱり伊吹さんの作品好きだ。
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親子ってたぶんこうなのかなぁと。まぁそれぞれの親子にそれぞれの世界がある。それにしても良い作家さんだと思う。これこらまたあれこれ読んでみたい。
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