大名倒産(上) の商品レビュー
幕末の三万石の家督を継いだ小四郎 貧乏な藩だといえ許されざる年賀の 献上目録二両ばかりが納められてい ないと老中に耳打ちされる 「そのほうの藩にはお金がない」と 借金25万両を年に1万両の収入で 返せるわけもなく、生真面目な兄は 心労でなくなった・・・隠居の父親 も承知の上でひそ...
幕末の三万石の家督を継いだ小四郎 貧乏な藩だといえ許されざる年賀の 献上目録二両ばかりが納められてい ないと老中に耳打ちされる 「そのほうの藩にはお金がない」と 借金25万両を年に1万両の収入で 返せるわけもなく、生真面目な兄は 心労でなくなった・・・隠居の父親 も承知の上でひそかに金を隠匿して 「計画倒産」を企てていると判明
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私が浅田次郎作品で好きなのは「プリズンホテル」「きんぴか」である。 すなわち、本作は「そっち系」の時代小説だ。笑いあり、人情あり、企みあり、ついでに貧乏神付きである。 この貧乏神がお気に入りである。さても、下巻に何をやってくれるのか楽しみである。
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ストーリーとしては、江戸時代劇の典型的な内容であるが、貧乏神や鮭のくだりなど、思わず笑ってしまう内容が詰まっている。下巻が楽しみ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
取り敢えず 物凄く鮭が食べたくなる!! 取材地として新潟の村上の塩引鮭がモデルらしい 外様大名は江戸から遠いので参勤交代で溜め込まないようと小学生時代習ったが 映画にもそんな題材のものがあったし お金かかるんだろうなぁ。。 滋賀に宿場陣内が残っているので行ってみたいと思っていたが 身分の高い人を泊める宿は シーズン以外に一般客を泊められないとは知らなかった 貧乏神や死神や七福神がでてきて アレ そっち系?となるが 彼らの助力は今のところ僅かで 人情によって 問題解決へ突き進むのだろうか?! 作者が下戸であること 両親と5つ位しか変わらないことを初めて知った 子供時代 幕末を生きていたら老人が近所にいたというけれど 自分にとって祖父母が戦争の世代なら 親や 祖父母にとっての 祖父母の世代は。。と思うと歴史が近い 母方の祖母は戦後結婚 母親が末っ子ということもあり 関東大震災経験者というのを母親が教師に伝えたら信じてもらえなかった また祖母は知られたくなかった と聞いたことがあるけれど 祖母の親御さん世代はどんな人生を歩んだのだろう 今と違い 情報は限られるだろうし 教科書にのるような事件を 一市民としてはどう受け止めたのだろう 祖母も関東大震災と東京大空襲とそれぞれ10万人が亡くなった災害と戦火を生き延びた訳だけれど その体験を伝えたりはしなかったのだろうか 逆に忘れたかったのだろうか 子供を産む年齢は上がっているし 家族や先祖の事に興味をもつ年齢になったときに聞ける人ってどのくらいいるのだろう 日本人は日記好き というから 『武士の家計簿』みたいな作品をもっと読んでみたい エリザベス女王が亡くなり 9.11 ももう20年前だとは。。 コロナ禍でヤル気が出ないけど もっと色々とやりたいとうジレンマ
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【これぞ浅田次郎! 涙と笑いの豪華時代長編!】「大名倒産」で逃げ切りたい先代vs国と家を守りたい健気な若殿。倹約と誠意で経営再建は成るのか? 泣けて笑える最高のエンタメ。
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