大名倒産(上) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
初めは若干難しく感じて読み進めるのに時間がかかったけど貧乏神が出てきたあたりから読みやすくなった。貧乏神が改心したら丹生山松平家の立て直し可能なんじゃないかなと予想できて下巻読むのが楽しみ。
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面白かった 上下巻からなるコミカル+ファンタジーの時代小説。久々の浅田次郎でしたが、楽しく読むことが出来ました。 しかし、実のところは、現代の若者世代への警告(陳謝)だったり、江戸時代の武士たち哀愁だったり、改革のリーダ像だったりを感じさせる物語でした。 上巻です。 松平家12...
面白かった 上下巻からなるコミカル+ファンタジーの時代小説。久々の浅田次郎でしたが、楽しく読むことが出来ました。 しかし、実のところは、現代の若者世代への警告(陳謝)だったり、江戸時代の武士たち哀愁だったり、改革のリーダ像だったりを感じさせる物語でした。 上巻です。 松平家12代当主にまつりあげられた四男の小四郎。 前藩主の父親は借金まみれの藩の計画倒産を企てて、その責任を小四郎に負わせることを画策。 先代VS若殿の構図です。 借金総額25万両、利子が毎年3万両、収入は1万両 返せるわけがない.. しかし小四郎は経営再建に取り組みます。 改革は成し遂げられるのか? と上杉鷹山のような物語かと思いきや、まったくそんなことはなく(笑)、小四郎の人柄(だけ)で話が進んでいきます。 まずは、兄の嫁とり。これまたお金がかかります。 そして、領国・丹生山へのお国入り。これまた金がかかります。 お殿様なのに、なりふり構わず、ある意味上下関係も投げ出して、何とかしようとする小四郎! そして出てきた貧乏神! ここから神様まで巻き込んで、さてさてどうなる? 下巻に続きます!
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浅田次郎さんの比喩表現がとてもいい(笑) 特に塩鮭のくだりはヨダレが出るほど面白かった(笑) 塩鮭が食べたくなるw
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オーディオブックにて読了 純粋に面白かった 主に車の中で聴いてましたが 時々クスッと笑いが漏れた 語り手の力量もあったかも? 大名家倒産という大事を 足軽の子として育てられた四男坊に家督を継がせた設定で軽妙に分かりやすく表現してる 映画でも表現しやすいだろうな
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時代小説は、とっつきにくいと思いきや文章のリズムよく、思わず吹き出してしまうところもあり、とっても楽しい。 下巻も期待!
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面白かった! でも、読むのにめちゃくちゃ時間がかかった。 本当に。 全然ページがすすまない。大変だった〜。 でも読み切ったのは面白かったから。 どのキャラも魅力的。 どんどんコトが動き出し、回り始める感じもワクワクした。 無性に鮭が食べたくなる。
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多分、はじめての江戸時代の物語、わからない言葉が多く出てきて読みにくいが内容は、現代に通じる会社経営モノ?みたいで面白い。即、下巻へ
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とっても面白い! 文字数は多くてもすごく読みやすいのでページをめくる手が止まらない。 真面目な問題にもコミカルな表現で笑わせてくるし、かと思えばいきなりしんみりさせられる。 上巻ではまだ問題解決にはほど遠いけれど、下巻でどうなねぇるのか楽しみ!
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義母から借りたシリーズ3作品目。 江戸時代の話だから難しいと思ったら、面白くてさらさらと読めてしまった。 江戸時代の武士にはよく分からないしきたりや決まり事が多かったことが分かりました。武士はお金のことに関わっちゃいけないとか、殿様への挨拶の仕方とか色々決まってて大変そうでした...
義母から借りたシリーズ3作品目。 江戸時代の話だから難しいと思ったら、面白くてさらさらと読めてしまった。 江戸時代の武士にはよく分からないしきたりや決まり事が多かったことが分かりました。武士はお金のことに関わっちゃいけないとか、殿様への挨拶の仕方とか色々決まってて大変そうでした。 それにしても小四郎がちょっと可哀想。どうにか立て直してほしいと応援したくなる。ご隠居にも考えがあるのかもしれないけど、やっぱり小四郎が不憫で肩を持ちたくなる。 そして小池越中守めっちゃ良い人!鮭に目がないのもなんか可愛い。笑 これからも越中守が小四郎のことを助けてくれるといいな。下巻も読んでみよう。
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主人公は殿様の庶子として生まれた松平小四郎。 9歳になるまで顔を見たこともない実父より、実直で愛情深い育ての親を慕っているが、急遽家督を継ぐことになった21歳。 小四郎には兄が三人いたので、当然家督を継ぐなんてことは誰も考えてもいなかったが、長男の急死、次男のうつけ、三男の病弱と...
主人公は殿様の庶子として生まれた松平小四郎。 9歳になるまで顔を見たこともない実父より、実直で愛情深い育ての親を慕っているが、急遽家督を継ぐことになった21歳。 小四郎には兄が三人いたので、当然家督を継ぐなんてことは誰も考えてもいなかったが、長男の急死、次男のうつけ、三男の病弱ということからそういう流れになったのだ。 しかしそこには裏があった。 先代の殿、つまり小四郎の実父は、借金まみれで身動きの取れなくなった藩を倒産させ、その責めを小四郎に負わせ(つまり切腹)て、なんとか生き延びようと裏で画策しているのだ。 頭が切れて人情味などの持ち合わせのない先代と真面目で誠実だけが取り柄の凡庸な跡継ぎの、藩の経営をめぐる戦いが始まる。 これは普通に考えれば、凡庸な若造に勝ち目はないけれども、物語的にはいろいろ考えられるよねえ。 私も、小四郎の人柄にほれ込んだ人たちが力になり、先代一味をコテンパンにするのではないかと思いながら読んでいた。 ま、阿呆な次兄の正妻の父なんかも、旗本中の旗本という役職もキャラクターも強烈な人物も、気がつけば貧乏で真面目しか取り柄のない小四郎の力になってくれたりする(ちょっと迷惑)し、他藩の勘定役だった人物も支えてくれはする。 が、どうもそれだけではない。 藩に取りついていたはずの貧乏神が不本意ながら小四郎たちのために七福神を呼んだり、何なら仁王様(いえ、仁王丸です)までも味方になるのか? 小四郎チートじゃん。 いやいや浅田次郎だもの。 まだ上巻。 結果はハッピーエンドとしても、まだまだ二転三転するはずだ。 映画化のこと知らないで借りてきたので、予約が増える前にさっさと下も読みたい。
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