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小説の小説 の商品レビュー

3.5

21件のお客様レビュー

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2023/05/20

2023/05/19 読了。 図書館から。 挑戦的な本。 注釈があんなにいっぱいあるの初めて見た。

Posted byブクログ

2023/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【収録作品】立体的な藪/文化が違う/無小説/曰本最後の小説 メタ・フィクションということだが、まえがきから遊んでいる。(行頭を横に読むと…) 相変わらず注が多いなあと思っていたら、それどころじゃない。読みづらいが面白い試みだ。 最終話は現代日本のような「曰本」を舞台にした近未来ディストピア小説風の寓話。これを笑い飛ばしたいが、その笑いが引き攣るような、シュールな読み心地。 表紙の表裏に小説を書くというのも贅沢な試みか。

Posted byブクログ

2023/02/28

メタ・フィクションというらしい 小説の決まりごとを無視というか囚われずにというか、自由に創作したものらしい。 別に暗黙の決まりごとに縛られている気はしていないんだが、そらを取っ払ったとしてもとても斬新で面白い物語が眼前にひろがるって感じは皆目なかったな。

Posted byブクログ

2023/02/02

2作目と最後の話が面白かった。 おそらく目玉である「小説を切り貼りした小説」は、かなり読みづらくて読み飛ばした。 最後の話はとても皮肉な内容で、今の日本と未来の日本を記しているように感じる。 こうなってしまうのは嫌だなあ…怖い。 とりあえず最後の話だけおすすめ。

Posted byブクログ

2022/12/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「立体的な藪」こんなどんでん返し見たことない。文章表現の極北。「無小説」コピペ小説の技工がすごい(褒め言葉)。「日本最後の小説」こんなディストピアもあるかもしれない。そして「文化が違う」は「抱腹絶倒」。笑いすぎて涙が出てなかなか読み進められなかった。これは電車の中で読めない。たしかに、異世界で、現実世界と同じ発音の言葉が異なる意味で使われているという可能性(危険性)は排除できない。『SAO』だって『リゼロ』だって『このすば』だって『オバロ』だって、そういったことはありえることに気付かされた。二度楽しめるカバー裏の短編もリッチな造りで贅沢な味わい。

Posted byブクログ

2022/11/24

純粋に物語を楽しむ本ではないため、万人におススメしづらい作品ではあるが、読書好き、特に趣向を凝らしたミステリが好きな人には是非読んでほしい一冊。 事前に想像していたよりも10倍はトリッキーな小説だった。 いわゆる「メタ・フィクション」と言われる、「小説の約束事を利用した小説」の...

純粋に物語を楽しむ本ではないため、万人におススメしづらい作品ではあるが、読書好き、特に趣向を凝らしたミステリが好きな人には是非読んでほしい一冊。 事前に想像していたよりも10倍はトリッキーな小説だった。 いわゆる「メタ・フィクション」と言われる、「小説の約束事を利用した小説」の形式をとっていることが「まえがき」で断られている。 縦書きは上から下へ読む、一行空いたら場面や視点が変わる(ことが多い)、といった本を読んでいくうえでは至極当たり前の約束事さえもネタとして弄ばれている。 たった2ページの「まえがき」にさえ仕掛けがあって、気づくと「ああ、こういうことね」と思わされた。 本書は、「立体的な藪」「文化が違う」「無小説」「日本最後の小説」の4編からなる短編集である。 一作だけネタバレなしの感想を書いておく。 ◆文化が違う 4つの話の中では、メタフィクションとして一番わかやすく楽しめるし、話としても面白いかなと思う。 この話を一言でいうと、 『サザエさんの指示のもと、ゴリラと一緒に新卒くんを倒しに行く異世界もの』かな。プリッツ対ポッキーのぶつかり合いが一番の見どころだったと思う。 読みたくなったでしょ笑 たぶんどんなに感想を尽くしてもネタバレにならないし、細かい説明を求めるくらいならとりあえず読んでほしい。 残り3作の感想に興味ある方はこちら https://note.com/mobi_specialist/n/na1ab98a4cde7

Posted byブクログ

2022/11/12

初読の作家さんだが、巻末の著作リストを見ると、各社からなかなかの冊数が出ているようだ。ぼくの守備範囲からは外れた作品ばかりなので、これまでアンテナに引っかからなかったと思われる。本書は大好きな“メタフィクション”を扱ったものだというので手に取った。 名探偵の推理にいちゃもんをつけ...

初読の作家さんだが、巻末の著作リストを見ると、各社からなかなかの冊数が出ているようだ。ぼくの守備範囲からは外れた作品ばかりなので、これまでアンテナに引っかからなかったと思われる。本書は大好きな“メタフィクション”を扱ったものだというので手に取った。 名探偵の推理にいちゃもんをつける「立体的な藪」、ラノベ風の「文化が違う」、古典を寄せ集めた「無小説」、独裁国家曰本(日本ではない)が舞台の「曰本最後の小説」の4篇が収録されている。カバー(そで)、別刷りにもおまけがついていた。 おもしろかったけれど疲れた。

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2022/11/06

「噛みつき小説B」に感動し、マッスルゴリラに笑いすぎて咽せ、「無小説」の大量の注釈で目が滑る。 ファンタジー作品のトイレ事情ってほぼ描写されないけどまあそういう事ですよね。私も無理だわw

Posted byブクログ

2022/10/29

似鳥さんらしい、何とも言い難い内容でしたが、頭空っぽにして楽しめました。 カバーも帯も全てが仕掛けがしてあって、これまた斬新で、確かにルール無用の読み手の常識を取っ払った話ばかりでした。

Posted byブクログ

2022/10/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この小説は「小説」というジャンルそのものをフィーチャーした小説すなわち『「小説」の小説』。 一話目『立体的な藪』人里離れた山間の小屋で密室殺人が起こる。名探偵が推理を披露、事件解決かと思いきや、地の文が推理を繰り出し、カオス状態に。 二話目『文化が違う』なろう系の様な作品。言葉が違えば文化も違う。普通、小説は読者の想像に委ねられるが、この小説は言葉のイメージ、偏見を捨てないと情景が大変なことになる。 三話目『無小説』日本、海外の近代文学の文章をそのまま持ってきて繋いだだけの小説。タイトルのつけようがない、タイトルの無い小説であり、まさに『無小説』。 四話目『曰本最後の小説』情報統制された日本のような国が舞台。いずれ日本もこうなったら終わるディストピア。渦良がなんとかして検閲を乗り越えようとして、文章を支離滅裂にしているのが面白かった。

Posted byブクログ